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「感想」ゲームの王国

毎年楽しみにしているハヤカワ文庫のオールジャンルフェアが開催されていました。
「世界を知る。 ハヤカワ文庫の100冊 2022」

小説の醍醐味として、他の文化を体験できるところが私は結構好きだったりします。
「世界を知る」をテーマにした今回のフェアは本当にありがたい。
未読の作品は全部買いたいくらいでした(積読が増えすぎるので断念)

今回選んだのはカンボジアを舞台にしたSF小説「ゲームの王国」です。
作者の小川哲さん(おがわさとし)の作品は「ユートロニカのこちら側」を読んで以来になります。多分5年ぶりくらいです。

本書をざっくり紹介

20世紀後期のカンボジアは、秘密警察や恐怖政治、テロ、強制労働、虐殺など、暗い時代を迎えていました。
そんな激動の時代の中で出会った二人。
ポル・ポトの娘にして「人の嘘を見抜く」ことができる少女、ソリヤ。
貧村に生まれた「天賦の識」を持つ神童、ムイタック。
カンボジアで起きた不条理の物語は、少女と少年を見つめながら進行していく
まるで、ゲームのように。

ここから感想


カンボジア文化の描写が面白い

正直なところ、私はカンボジアの知識が全くありません。
タイとかベトナムとかその辺の国で、アンコールワットがある。
すぐに出てくるのはこの程度です。
だからこそ驚きの連続でした。
カンボジアの文化や風習などの描写は「行った気になれる」
それくらいリアル。そして面白い。

全く先が読めない

日本SF大賞を受賞した本書を読み進めて最初に感じたのは「本当にSF?」でした。
話がどう進んでいくのか、SFらしさがどう出てくるのか。
読み始めからすぐに引き込まれましたね。
ワクワクしっぱなしでページを捲り続け、すぐに読了。
だいぶ駆け足気味だったのでゆっくり読み返します。

まとめ

カンボジアを舞台にした小説は初めてでしたが、食わず嫌いぜすに読んで良かった。そう思える作品でした。

他にもマイナーな国を舞台にした小説も折を見て読もうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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