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能登ボランティア 石川県七尾市

こんにちは

おうちデトックスの大橋わかです。

2024.1.1能登半島地震から半年。

建築士のタブチキヨシさんに機会をいただき、石川県七尾市で活動されているボランティアチームに参加させていただきました。

元々は熊本支援チームとして発足し、名前を変え能登半島支援チームとして活動されているそうです。

例えば大きなお屋敷の奥にある蔵。
蔵の壁は竹と土で出来ています。
湿った重たい土を狭い通路をハシゴリレーで運んだり、

使えなくなった家具を解体してゴミ集積所まで持って行ったり掃除したり。

汗だく泥だらけですが、とても楽しそうに見えました。でも、ふとした時に涙ぐんでいる姿も見ました。

老若男女、参加人数も日によりバラバラ。
そんなメンバーに仕事を割り振るリーダーは七尾市出身の若者です。

私は、ニーズ調査というお仕事をいただきましたので、その中での気づきを書かせてください。

七尾市阿良町という地区を一軒一軒まわり、お困りごとを聞き、ボランティアでもできることを見つけることが役目です。

お話を聞いていくうちに、『待ち』の状態の人がとても沢山いるのだと感じました。

例えば、住めるけど歪んだ家、隙間のある窓、閉まらない玄関で暮らしている方。

両隣は全壊で取り壊し待ちで、いつ倒れてくるのかとヒヤヒヤしながら暮らしている方。

こんなふうに修繕したい人が、まさに列を成して待っている状況です。

業者さんがもっといれば良いのかな?と単純に思いましたが、土地柄そうもいかないのだと感じました。

例えば、他のボランティアさんから聞いたのは、

震災直後に業者に見積もりに来てもらったら、『ここは100万、ここも100万、あっちも100万』と。

『100万均一かい!』と笑いながら話してくださったそうですが、悪徳業者かもしれません。

でも見積もりってそんなに簡単じゃないですよね。インテリアも仕入れ価格や送料を調べるのに見積もりだけでも数日かかることは多いです。
だから、もしかしたら本当にそれくらいかかったのかもしれません。

でもそんなのわからない。
会ったこともない業者さんにまるっと300万とか言われて決められない!

公的補助を受けるには罹災証明、見積り書、住民票など多くの書類が必要です。
信頼できる地元の業者さんは手いっぱいでなかなか順番が回ってきません。

ひたすらに待っている。
動きたくても動けない。

そんな方が多かったです。

【仕事柄、気になったのはこんな声】

快晴というのに雨漏りのする薄暗い家の中で、独り、物の仕分けをしている足の悪い女性。
『ボランティアに頼みたくても頼めない』というのです。
ここは全壊で危ないし、業者さんが来るにしても、見栄えも悪いし物も多いしなんとかしときたいと言うのです。

また、こんな方もいました。

あちこち手続きに行くには時間も交通費もかかる。
年金も少なく、給付金足りない。
壊してもお金かかる。
更地になっても固定資産税かかる。公営に住んでも今まで不要だった家賃がかかる。
仮設住宅は無料だけど暑さ寒さの心配もある。
スポットクーラーあればマシだけどつけてもらえるのかねぇ。

こんなこと、ボランティアさんに言ってもね。
私よりもっと大変な人は沢山いるから。

聞きながら、自分の無力さを感じ、聞くだけ聞いてこの後どうなるのか、、

でも、今日一日で出来ることをしよう。
それは聞いたことをまずは届けることだ。
そう言い訳もしながら一日中歩きました。

【防災って備蓄だけじゃない】

・貯蓄も防災。
お金がある方は国を待ってられないからと自費で動いていました。

・知り合いを作るのも防災
どんどん変わる救済制度についていくのは大変です。
例えば、震災ゴミも無料なのは7月まで。知らない方もいました。
情報弱者にならないためにもコミニュティは大切ですね。

タブチさん、お声がけありがとうございました。
ボランティアの方々、仕事を与えてくださりありがとうございました。
そして、七尾市の皆様、お話をしてくださって、聞いてくださってありがとうございました。

ボランティア参加
1人で参加されている方多し!

活動のための支援金も!
https://www.instagram.com/s/aGlnaGxpZ2h0OjE4MDE5OTAzNDkzMjgyNjg2?story_media_id=3331537017468750890&igsh=MjVnN3p2bm4wbjJr

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大橋 わか
株式会社おうちデトックス代表 (整理収納サービス&インテリアコーディネート) プレーヤーで経営者の日々や頭の中を綴ります。

プロフィール
大手カーテンメーカーを経て、青山の輸入家具・雑貨のセレクトショップでインテリアコーディネーターとして勤務。
個人宅と建売住宅のコーディネートを行う中で、「見せるためのインテリア」と「実生活でキレイを維持できるインテリア」は全く違うと知り、整理収納の大切さに気づく。
「収納のチカラで叶えるインテリア」をコンセプトに個人宅の整理収納を中心にフリーランスとして約7年活動。2016年にチームで仕事を開始し、2018年1月株式会社設立となる。

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