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保育士に、ピアノは必要!?

保育士にとって、ピアノが弾けるのは当たり前

自分も歌いながら、時には子供たちがリズムに合わせて体を動かすのを見ながら、、、

なんて保育ができたら素敵ですよね。

きっと、保育士なら弾けるでしょ?と、世間には思われているはず

でも…

意外と、苦労している保育士さん多いですよね。

私もその一人です。

私は音楽全般が苦手で、音符は本当に黒いおたまじゃくしのようでした。
弾けるようになるには、指に覚えこむしかなく…鍵盤を見る余裕がないので、和音は指の広がりの感覚です。
苦手なところは必ず間違えてしまいます。

それだけ、保育士資格を取れても、避けられない問題でした。

なので、まずはピアノ試験がないところを必死に探していましたし、どこかで私、保育士になれないかもなとも思っていました。

そんな就職活動中、勧められた園が一つ。
正直、実家から通うには場所も遠く、短大系列の園ではあったので、他短大の私は可能性が低いだろうと思ってました。
だけど、ピアノなどの実技はなく、面接のみ。
これが、受けてみたら採用され、23年という長い月日、お世話になることになるのです。

実際のところ、始めの2年は未満児クラスということもあり、あまりピアノを求められる機会はありませんでした。
保育士3年目。
年長クラスになりました。
当時一番厳しいとされる先輩との複数担任です。

毎日が忙しく、とにかく行事に追われています。
何もかも初体験の私は、行事に向けての活動はもちろん、日々の保育でも、自信となる保育がなく、何をしたらいいのか戸惑う日々でした。
厳しい先輩から、もちろん教えてもらえるはずはなく…

だけど、もしかしたら今度、自分が年長を持つ機会があるかもしれない。
だから今日、先輩の先生がしてあった保育を書き留めていこう。
何より今の私は、保育をリードできないのだから、せめてピアノぐらいは弾かないと!という気持ちが強かったのは覚えています。

当時は毎日残業がありました。
遅く帰ってからの、ピアノは音が出せないから、ヘッドホンが付けれる電子ピアノを購入し、練習をします。
年長児は歌をうたう曲も多く、難しい曲も増えてきます。
季節の歌+園独自の曲もありました。先に先に練習していかなければいけません。

どちらかというと、私はどうせ無理だしと限界を決め、何とかなるだろうと楽な道を選んでいくタイプでした。
この時ばかりは、人生の頑張り時と思え、必死でした。
必ず、自分のためになるというのがはっきりしていたからだと思います。

その頑張りは、周りも気付いて認めてくれます。
後輩の努力している姿は、失敗しても励ましてくれるし、許してくれます。

この一年が、私は職場の人間関係を作ってくれたと思います。


もし保育士にピアノが必要か?
と言われたら

園でピアノを弾かなければいけない環境なら、当たり前ですが必要です。
苦手なら、努力する必要があります。
これくらいでいいは、上達しません。
子供たちの前で弾く回数も必要です。

だけど、ピアニストではありません。
曲の感じをつかみ、音を減らしてメロディーを弾いてみることもできます。

どうしてもダメなら、ピアノ以外の方法だってあります。
得意な楽器で音を鳴らすこともできます。

ピアノが保育士の価値ではないです。
だけど努力が実力となり、自分を助けることができるようになること。
変わる何かで、保育の自分のスタイルを見つけること。

保育士としての自分の強みを持ってくださいね。

ピアノで苦労してある保育士さんに、少しでも届きますように。


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