子供時代は「人から嫌われないように」って言われるのに、大人になったら「嫌われる勇気」を持ちなさいって言われるの。なんか変なの。

ほんとにおかしな話だ。

それなら、子供時代から「嫌われないように」育てるよりも、自分らしくあることを尊重すればいいのに。。

少し前に「嫌われる勇気」という本がすごく売れたが、相変わらず大人達は、自分らしくあるよりも、嫌われないことの方を重んじているような気がする。

もちろん、社会に出て人々と生きていくには調和的な方がいい。しかし、それと「人から嫌われないようにする」というのは別の話。

人と交流するのが苦手だと「友達から嫌われていないか?」と心配したり、自己主張が強いと「そんなんじゃ嫌われちゃうよ!」と抑え込んだり、そうやって大人達が、「嫌われないように生きることが良きこと」という考え方を子どもに刷り込むから、子ども達の世界にひずみが生じるんじゃないかな。

大人のように逃げ場のない子ども達にとっては、大人以上に嫌われる勇気を持つことが大変かもしれない。それでも、親ぐらいは「人から嫌われないようにするよりも、自分が自分を嫌いにならないようにすることが大事」と言ってあげられればいいのだけれど…

いまだに、本当に、本当に多くの親が、我が子が人から嫌われないかを気にし、「嫌われない人」になるように育てているように感じる。

かくいう私も、気にしても気にしなくても、人は勝手に好いたり嫌ったりするものだということは経験値でわかっているのに、幼い頃にかけられた「人から嫌われないようにしなさい」という呪文が未だに解けていない。

「そんなんじゃ友達から嫌われちゃうよ。」と言われれば、「別にいいもん」と答えていたはずなのに、気付けば息子に「そんなんじゃ友達から嫌われちゃうよ。」と言ってしまうこともある。

まったくおかしな話だ。


大事なのは、人から嫌われないように生きるのではなく、自分らしさを保ちながら、人と共に生きていく技術を身につけていくこと。

子ども達が持つ、嫌われることを気にしない力を削いではいけない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?