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「もっと周囲に関心を。人を大切にすれば、自分も大切にされる。」ティッシュには、そんな願いがこもっていることもある。

朝の通学時間帯の電車に乗っていると、小学生の男の子が乗ってきた。

ちょっと離れたところに立っていたけれど、気になって見ていたら、男の子はランドセルを降ろしてゴソゴソ。タオルを取り出して、マスクを外して拭き始めた。

後から乗ってきた女の子も、ランドセルを降ろしてゴソゴソ。

2人の会話に耳を傾けると、小さな声が聞こえてきた。

「鼻血が出ちゃったけど、ティッシュがないの。タオルでもいいか… 」

「私もティッシュがない… 」

急いでティッシュを渡しに行くと、2人から「ありがとうございます」とかわいい声が返ってきた。

側にいる大人達は、見えないのか、聞こえないのか、まるで無関心。最近は、ティッシュを配られることもなくなったし、もしかしたらティッシュを持っている人が少なくなったのかもしれないけど、なんだかすごく悲しい気持ちになった。

でも、私だってあの時ティッシュを持っていなかったら、知らんぷりしていたかもしれない…

その日の夕方、ポケットティッシュをたくさん買って帰って家族にも渡した。


家族も、あの子達も、困っている人がいたら手を差し伸べてあげられるようになって欲しいと願っている。


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