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子育て・親育て

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子、親、家族のはなし。
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#子ども

贈りものは、自分が楽しもう

息子が、せっせと折り紙を折っていた。 なんでも学校のお楽しみ会でプレゼント交換することになったんだとか。 もう1人で折れる年頃なので構わないでいたが、「どうせ捨てられちゃうんだよ…」、なんてブツブツが聞こえてきたので、気になって覗き込んだ。 お-!なかなかカワイイ。 子どもらしくていい感じ。 私も欲しい!! と、母は思うけど、 小学生女子は、クラスの男子から折り紙なんてもらっても嬉しくないのかも… なんだか切ない。 2時間かけてようやく作りあげた作品。 持ち帰っ

映画「怪物」に寄せて。理解しようとすることも必要だが、理解できない部分もひっくるめて受け入れることが大事なんだな。

週末、友人2人と映画『怪物』を観てきた。 エンドロールに切り替わった瞬間は、「あれ、ここで終わるの?」と思ったものの、2日経った今も頭の中をフィルムが回り続けている。 時間が経つほど、じわじわと沁みてきて、考えれば考えるほど、もう一度見返したくなる作品だった。 あまりにも頭から離れないので、ここにこうして書いているわけだが、私の感想を読むよりも、「とにかく観て欲しい!」というのが率直な気持ちだ。 自分の目で観て、自分で考えて、もし出来たら誰かと意見を交換し合ってみて欲し

外出先で子どもを一人でトイレに行かせてはいけない理由。

まだ息子が幼かった頃、ちょっと一休みするつもりで入ったカフェで、こんな話を耳にしたことがあった。 「男の子は、被害にあっても表に出ないのよ…」 すごくザワッとする話題。 息子を抱く腕にギュッと力を入れると、隣の席の声は、どんどん大きくなっていった。 「ファミレスとかのトイレは、特に気を付けた方がいいよ。男の子だからって一人で行かせると、いたずらされることが多いんだって。女の子は、いけないことをされたって自覚しやすいんだけど、男の子は、男性から性器を触られたりしても、これ

「なんでもいい」は、もうやめよう。

「思いが現実化するスピードが加速している!」 な〜んて話を、最近やたらと見聞きするのですが、そんな感じありますか? 思いがビュンビュン叶うなんて、願ってもないことだけど、前より早くなっている? まあ、どの話もよくよく聞いてみると、「思いは叶う→実行すれば!」「現実化が加速している→行動すれば!」というオチがあるので、時代が変わろうが、次元が変わろうが、やっぱり思ってるだけじゃ叶わないというのが落としどころ。 欲しいものがあれば携帯でポチッと買える、知りたいことがあれば

私たちには、一人一人に果たすべき役割がある。

私たちには、一人一人に果たすべき役割がある。 たぶんある。きっとある。 探しても見つかれなければ自分で創ればいい。 私などは、もう何十年も「これぞ!」という役割は見つけられていないが、それでも自分の役割がないわけがないと思い続けている。 自意識過剰なのか、バカなのか、よくわからないが、どんな時でも、どんな場所でも「自分のやるべきことは必ずあるはずだ!」と考えて探しはじめてしまう性分なので、絶望的になっても立ち上がってこれた。 だからバカでも、それはそれで良いと思ってい

「もっと周囲に関心を。人を大切にすれば、自分も大切にされる。」ティッシュには、そんな願いがこもっていることもある。

朝の通学時間帯の電車に乗っていると、小学生の男の子が乗ってきた。 ちょっと離れたところに立っていたけれど、気になって見ていたら、男の子はランドセルを降ろしてゴソゴソ。タオルを取り出して、マスクを外して拭き始めた。 後から乗ってきた女の子も、ランドセルを降ろしてゴソゴソ。 2人の会話に耳を傾けると、小さな声が聞こえてきた。 「鼻血が出ちゃったけど、ティッシュがないの。タオルでもいいか… 」 「私もティッシュがない… 」 急いでティッシュを渡しに行くと、2人から「あり

こども達よ、親を乗り越えていけ

一昨日は、心理占星術家nicoさん主宰の心理占星術子育て研究会。 研究会メンバーの息子さんの話を聞きながら、むかし友人から言われたことを思い出した。 「男の子のママって、息子と戦わないといけない時が来るんだって!」 当時は、まだ息子が幼かったので、ぷにぷにした我が子と「戦う」というのが、あまりピンとこなくてちょっとビックリした。 えっ、息子と戦うの? 私のビックリした様子を見た友人は、同情するように畳みかけた。 「そうやってお母さんを打ち負かして、大人になっていく

ギフトは、使ってこそ花開く

まもなく新年度のはじまり。 ここしばらく家に閉じこもっているので、まったく外の様子がわからないのですが、きっと街中には桜が咲き乱れ、温かな春の日差しが降り注いでいるのでしょうね。 「これは神様からのギフト、ゆっくり休んで!」とメッセージをくださった方もいましたが、いつもなら駆け回っているこの時期に、こうして家でゆっくり過ごすことが出来るなんて、確かにご褒美のように思えなくもない。ホント、何年ぶりだろう? なんて一瞬思ったけど、よくよく思い返してみたら、ここ数年はこんなこ

今週の宙予報「自己満足でもいい、自分を信じる癖をつけよう。」

一昨日の夜、いつものように好きな絵を描いていた息子がこんなことを呟いた。 「死にたくないな…」 なんとなく思いつきで話している様子だけど、なんとなくにしては重い言葉。 毎日、毎日、ニュースでは死亡者と重症者の人数が読み上げられ、さらに、ミサイルが飛び交ってビルが崩壊していく映像や、逃げ惑うウクライナの人々の悲痛な姿を目にすれば、戦争なんてよくわからなくても不安な気持ちになるのだろう。 息子は病気で亡くなった同い年の子の名前を口にして、「死にたくないなんて言ったら、亡く

わかってもらいたいなら、まずは、わかろうとすることが大事なんだよ。

昨日の朝、溜まっていた書類を片付けていたら、こんな作文が出てきた。 思わず笑ってしまったが、もしかしたら息子にとっては大問題かもしれない。 もしかしたら、いくら言っても私が気にしないから、こんなアピール方法をとったとも考えられる。 いつも偉そうなことを書いているくせに、私は我が子のことすらわかっていないし、わかる努力もしていなかったわけだ。 ごめんよ、息子。 * 人と人が分かり合うのは難しい。 どんなに言葉を尽くしても、どんな言い回しをしても、なかなか思っている

今週の宙予報「気まずいの先へ進め。一歩踏み込み、深く関われば、見える世界は変わっていく。」

一昨日、息子がこの時期らしい話をしていた。 「また消しゴムが勝手に使われちゃったの。やめて!って言ったら返してくれたけど、なんか言い訳してた。あの子、いつも勝手に人の物使うから嫌なんだよ。」 息子はぷりぷりと怒っていたが、母としては「やめて」と、ちゃんと言えたことがちょっと嬉しかった。 「やめてって言えたんだ。それならよかった!」 そう返事をすると、息子はちょっと意外そうな顔。「人の物を勝手に使うなんていけないね。」と、お母さんが同調してくれることを期待していたのかも

生きづらさは、特性と環境のアンマッチから生まれる。

さて、今月の心理占星術子育て研究会のテーマは発達障害について。 その道のプロではない私たちには、診断することも出来ないし、専門的な支援アドバイスも難しい。私などは、どんな状態がグレーなのかもよくわかっていないので、みんなそれぞれ何かしらあって、完全完璧「真っ白」な人はいないと思っている。 知りもしないで偉そうなことは言えないけれど、それでも、親子の個々の特性と、環境のアンマッチから生じる「生き辛さ」を読み解いていくことで、関わり方を変えたり、環境を見直したり、視野を広げて

#このままでは二学期は無理

ツイッターでは「#このままでは二学期は無理」のつぶやきがトレンド入りしたとか。 いや、ほんとに、ほんとにまずいと思う。 先週あたりから、私の周りでも子どもの感染がちょこちょこ出ている。子どもは、熱が出てもすぐに下がってケロっとしていたり、いつもより元気がないぐらいだったりと軽い症状も多く、ただの疲れだろうと、学校に行かせてしまうご家庭もあるでしょう。 それに対し、子どもから感染した親の方が悪化してしまうケースもあるし、テレビのニュースでやっているような『悪化しても入院出

視野が狭くなっていませんか?創造力次第で、世界の広さはいくらでも変わりますよ。

日本中あっちもこっちも、どんよりするようなことばかり。社会のムードが不穏になる度に、彼は人前に現れる。 お会いしたこともないけれど、彼のニュースを見ると、何か大切なことに気付かされたり、元気になったりするのは、私だけではないはず… そう、スーパーボランティア尾畠さんのこと! 天災だ、人災だ、酷い世の中だと嘆いたり、愚痴ったり、誰かを非難したくなることもあるけれど、そればかりしていれば、同じ波長の人が集まり、未来も、希望もない世界に生きることになる。 でも、どんな時だっ