ゆらゆら

上京したて。新卒会社員1年目生活をつらつらと。

ゆらゆら

上京したて。新卒会社員1年目生活をつらつらと。

最近の記事

表現

就活をしてよかったと思うことは 承認欲求をコントロールできるようになったこと 目指している結果を得るために有効に働くヒントしか与えず 経験したことしか認知できないという人間のさがに期待も絶望もせず 手の内に留まる程度の美しさと未熟さを表現する 採用者に対しても親族に対しても 生きるために、できるようになった 未知や矛盾や情熱や爆発力は ひとを不安にさせる その不安を煽って鼓舞しておもしろがる 芸術は 生きるために やっぱりこの世にあってよかった。

    • ミックス

      「北海道出身です」 心を掴む魔法の言葉。 函館の夜景と小樽の海鮮丼と旭山動物園を1日で周るなんてむりですよ。 雪がうっすら降っただけでダイヤが乱れる東京人には驚きです。 北海道の人はストーブをがんがん焚きながら 薄着でアイスを食べます。 今はクーラーで冷え冷えにした部屋で毛布にくるまりながらホットコーヒーを飲んでいます。

      • 困る電話

        今日は会社にこもって1日中事務作業をしていた 土曜日 会社には4人程度しか出入りがなく 1番下っ端のわたしは 4人の中で1番早くに 電話をとる 昼過ぎにとった電話では 自分のチンチンのサイズはあなたにとって 小さいかどうかを尋ねられた 土曜の昼過ぎ この人は何軒この電話をかけたのだろう 電話口が男性の声でもとりあえず聞くんだろうか いま手元ではタウンページでも開いてるんだろうか お昼ごはんは食べたあとなんだろうか 内心恐怖でドキッとしていた割には

        • シティガールの空気

          すっかりクーラーとの共同生活が当たり前になっていた 実家のマンション 水道凍結するクドウハイツ すすきののシーシャバーの上の部屋 北海道ではどこの家もクーラーはついていなかったから夏は扇風機で過ごしていた クーラーは旅行で泊まるビジネスホテルの香り この冷たい風は どこからくるのか この空気を吸っても、体に害はないよね? そんな不安を感じて、呼吸が少し浅くなる頃を思い出した 今朝はちょうど6時に目が覚めたことに誇らしげになったはずが 右手でクーラーのリモコ

          時給換算

          仕事で怪我をした 右半身打撲 病院に行ったけど特に大きな怪我ではないと言われ、 会社には有給を申請してしばらく休むことにした 1日目 歩くのもやっとでタクシーで病院へ向かう 右足を引きずりながらエレベーターホールに辿り着くと同じ姿勢とスピードのお爺さんに出会い一緒に5階まであがる お盆時期だからか激混みの院内 椅子に腰掛けるが腰が痛くて 肘を膝につき前屈みになりながら、今か今かと看護師を見つめる態度の悪いお客になってしまう  ただの打撲だから湿布とロキソニ

          天の河

          むかし、すごく不思議な人にあった 宇宙とか 人類とか 文明とかの話に 気づいたらなってるような人だった 細かいことは覚えていないけど とにかく大きなことばかり言うもんだから いつもわたしはへぇーと 一定の音を発しているほかなかった だけど、ひとつだけ 返事を返すことができずに しかしはっきりと覚えていることがある 「物事には大きな幹のようなものがあって、 僕たちはその大木を動かすことはできなくて なにをしても、どう足掻いても 結局は、その足掻きさ

          絶対クラブ

          近視が強すぎて 具合が悪くなってきた だから誰かの芸術はひつよう

          サメの夢

          足を踏み外して 壁の隙間に挟まって 宙に浮いていた でも、誰かが助けに来れるような場所じゃないし 自力で地上までは行かなくちゃ へへ、落っこちちゃったよ なんて照れ笑いしながら まぁ湿布ぐらい貼っとくか〜 一応ね、一応。 足がついたらもうこっちのもの と思っていたのに 右のもも裏がきゅーっと収縮したかと思うと つった足は 勝手に 限界を超えてのびていく のびてのびて 道路を越えて 向かいの家の路地をぬって どんどんのびてゆく 途中申し訳なさ

          街との距離

          好きな美術館の近くにきめた。 知らない人とこれから住むお家をみにいくのは 気が引けてしまって いろんな街を歩いた 外から眺める コンクリート のなかに 寝そべるわたしを想像する うすぎのまま みどりの ビーチサンダルで あの階段をおりる ときに見える景色だけは 下見できた 美術館のなか の 図書館で 赤いソファのうえ デビットホックニーの水の色 何枚も何枚も みくらべていた 「おきゃくさん」 「足は下におろして」 目はあったまま。

          タイトル

          「油そばがおいしいことに気がついた」 と、ともだちに話したら 「おいしいの食べさせてあげる」 と。お店の油そばをウーバーしてくれた だけど、わたしは 薬局に売ってる149円のあれが好きなことにそのとき気がつくけど おいしいねって一緒に食べるような ぜいたくで 残酷で 自分をきらいになるような 油そばへの想いが増幅するような こと。

          後輩に似てるとよく言われてるわたしの友だち

          どこにでもいる人になりたくて 東京で就職した

          後輩に似てるとよく言われてるわたしの友だち

          そうゆうもん

          だれかの言葉だったか 自分の発明か だれの発見か だって その言葉をくれたのは やさしさだから そうだとしても、いまそれを受け取ったら どちらにせよ死んでしまう とりあえず、今日、生きているために 私は 社会はもっとうつくしいところと だれにもバレないように思っていなきゃ あなたが死んでしまう

          そうゆうもん

          どこにでもいる人

          あした会社にいかない理由を探して泣きたくなった 誰かに話せば気が楽になるかなと想像してみても 心配させてしまったあとのほうが最悪の気分になることが 想像できた そしたら涙がでてきて 声をだして泣いた 誰かにきいて貰っているかのように 会社に行きたくない理由を声に出してみた 責めるような口調で電話をかけるところがいや 私に怒っているのかいないのかわからない返事がこわい ため息とか足音とか舌打ちとか 「それ、先輩はなんも考えずにやってるから、真に受ける必要な

          どこにでもいる人

          新惑星へ

          お姉ちゃんに連絡しようか いや、娘が生まれたばかりだし あぁ あの子に話を聞いてもらおうか いや、なぐさめさせるつもりか それなら、まずは ひとりで泣いて それからかんがえよう なみだがでたらいいのに 損とか得とか どうかあなたを傷つけたくないし あなたの気遣い、ありがとう わかりやすい記号が入り口なんだ だれかのためにわたしと仲良く だれかが誰でもなくたって その姿勢をだれかは評価している 今日も笑顔を渡してしまった とっておきたい と願う

          わかい

          あなたはまだ若いと わたしに言ってください 人生のぜんたいぞうが この先が 見透せている気がして なんどしらべても カフェラテとカフェオレの違いを覚えられなくて この先もなんどもしらべては 覚えることなく 日々が過ぎていくんだろう すぎてゆく はっきりと覚えている この国のそうりだいじんは いつになってもこいずみさんだと うたがうことはなかった おとながあーだこーだと困ったふりをしていても いつもとおなじことしかしないのは 結局だれかがなにか

          捕獲しないで

          と、いわなきゃいけない。 3歳のころ。 手をつなぐ理由が 私が かけ出して     行ってしまわない  ため わかってたよ。 信頼して、   わたしのこと。 どこかに行ったりはしないから。 と   いわなきゃいけない  ? 腕ぶわん。 かぜを嗅いで わたしのそくど 歩幅で 歩かせて ほしいな 途中でしゃがむ。あくびを する。 先に行っててもいいからね

          捕獲しないで