壊れた

春の切なくなるような暖かい風が吹いて
ふと桜がみたくなった
考えてみたら二人だけでまともに出かけられることかんて今までなかったから
約束が出来て嬉しかった

本当に必要な人との約束は大抵上手くいった試しがない
家族との約束もケンカで終わり
それなりに距離感がある人との約束は楽しく終わるのに

今回も、約束の時間に間に合わないからと
何度もお越した事が原因でケンカに終わった
ただ桜がみたかった
君と
ただそれだけなのに
君は昨日は約束してくれたのに 
そもそも出かけたくないのに
無理矢理合わせたというニュアンスで
怒りをぶつけてきた

約束して自然と約束の時間に起きてくれた事なんてない
つまりこちらとの約束なんて大したことないし
私のことなんて重要でもない
でも、慣れている
家族もそうだったから

人というのは信じるから裏切られるのだ
毎回約束するから裏切られたとか果たされないと
思うのだ

そんなくだらない感情は
もういい加減捨ててしまおう

誰でも良いわけじゃないから
悲しいし寂しいんだけど
そんな気持ちは箱に閉まって鍵をかけよう
もうこちらから何かを共有することもやめよう

幼少期から何も変わってない
大体自分は粗末に扱われる存在なのだ
だったらこちらも、もう何もしない

そう決めたのだ
愛だの恋だのそんな事はどーでもいい
もう何も計画もたてないし何も言わないし
自分だけを信じよう

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