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今までの転職を振り返る① -初めての転職活動-

こんばんは。ずっきーです。
4日目にしてようやく、すこしまともな内容を投稿することができそうです。


自己紹介でも簡単に触れていますが、僕は大学卒業後、GAP(アパレル)→Irep(web専業広告代理店)→楽天(メガベンチャー?)という経歴を歩んできました。

結構ダイナミックなキャリアですね、と言って頂くことが多いので、それぞれのタイミングで、何を感じ、どのようなことを考えながら転職に至ったのか、少し振返りつつ、そこからの学びについてお伝えしたいと思います。

今日は初めての転職活動について。

※僕のキャリアヒストリーはこちらに。

【2016年】最初の転職活動

Irepへの転職を決める前年の2016年に、人生で初めての転職活動をした。当時、アパレル業界にもEC化の波が差し迫っており、徐々にリアル店舗のビジネス状況は苦しくなってきていた。

自身のキャリアという視点でも、『洋服屋の店長さん』という自分のキャリアに全く専門性を感じられていなかった。同期は銀行や商社やメーカーでバリバリ専門スキルを身に着けていると思うと、自分が置いていかれているような気がして、焦燥感というか、モヤモヤしたものが心に引っかかっていた。

(当時は“良いキャリア=専門的な知識とスキルを積み重ねること”と誤認していました。スキルだけ身につけても良いキャリアは作れないし、ここでのマネジメント経験は非常に高い“専門性”を後に発揮するのですが、それらの事実を知るのはまだこれから数年後の話。このことについてもどこかで書こうと思います)

このままではダメだと思い、まずは転職活動をしてみることに。ただ、進め方もよく分からなかったので、とりあえず最大手の転職エージェントに登録すると、早速キャリア面談がセットされた。

面談当日の細かい内容は上手く思い出せないのだが、とても形式的に進んだことだけは覚えている。僕自身は「これからのキャリアの方向性や、今の経験を活かせる職種としてどのようなものがあるか」を相談したかったのだが、エージェント側は「希望する具体的な求人をクイックにすり合わせること」を目的としていたようだった。転職エージェントのビジネスモデルと構造を考えてみれば当然の話だが、当時はそんなことすらわかっていなかったので、自分の相談したいことはほぼ話せず、とてもモヤモヤが残った。

大手だとこんなペーペーは向き合ってくれないのかなと思い、今度は中規模のエージェントに登録し、再び面談に臨む。すると、自分と同じ年くらいのお兄さんがやってきてこう挨拶してくれた。

「鈴木さんはじめまして!本日は宜しくお願い致します。僕、実は3ヶ月前までユニクロの店長やってまして、先月から弊社でキャリアアドバイザーとして勤務しております!鈴木さんと経歴が近く、色々と共感できる部分も多くあるかと思いますので、是非宜しくお願い致します!!」

当時は「え、、入社1ヶ月の人がキャリア相談に乗れるの。。?てか、自分は新人さんをアサインするような存在ってことだよね。。」と思いひどく落ち込んだものだ。

今考えてみれば、そんなに落ち込むようなことでもなく、むしろ候補者(自分)と経歴が似た方をアサインしてくれたことは非常に有り難くも思えるのだが、その状況をポジティブに捉えられるような自信も無い頃だったのは覚えている。

こちらでも、面談の内容はキャリア相談とは程遠く、形式的に希望求人のすり合わせをするだけに終わり、2社共通して紹介されたのは以下のような求人であった。

・現職と年収帯がほぼ同じ外資アパレルの店長職
・学歴/職歴を問わず自頭重視の中小コンサル
・積極拡大中のwebメディアの法人営業
(契約社員)

こちらから大した要望も伝えていないクセに生意気も承知だが、「どれもなんか違うんだよなー」と感じ、一旦業界を絞って話を聞いてみようと、アパレル専門の転職エージェントに登録した。ここでの電話面談で衝撃の一言を耳にする。

「GAPさんアパレルでは高給なので、年収UPでご提示できる求人はほぼ無いです。希望される本社専門職の求人もありますが、給与基本ダウンです。ワンチャン、外資だったらチョイ上がるかもですねー」

遅番の休憩時間中に受けた電話越しに放たれたその一言は、今でも思い出すことができる。この時、アパレルではこれ以上のキャリアアップは望めないと悟ったのだった。

とはいえ、何もせずにここで活動を終わらせるのは勿体ないと思い、紹介してくれた某外資アパレルの店舗マネジメントのポジション等、いくつかの求人に応募してみることにした。外資アパレルは、複数回の面接を経て無事内定をもらえたが、それ以外の業種は面接も上手く喋れず撃沈。オファーをもらった金額も予想通り、現職とほぼ変わらず、こうして初めての転職活動は幕を閉じた。

得られた経験と学び

求めるオファーを得ることはできなかったので、転職はしなかったが、振り返るとこの過程で得たものは多くあった。

1,転職エージェントの実態とビジネスモデル
2,アパレル業界の給与水準と自身の立ち位置
3,自身の経験を買ってもらい、金額含め具体オファーをもらう経験
4,職務経歴書の記載→エージェントと面談→応募→選考といった、一連の転職活動のプロセス

特に自分自身に対してリアルに価格提示されたことは、所謂求人票の想定年収ではなく、地に足が着いた現実を直視できる、という意味で転職活動の解像度をぐっと上げることができた。

そして、キャリアの駆け出し期である若手や、今のキャリアに自信が持てていない人は「こんな自分に他社からオファーが出るのか?」ということすら不安に感じる人も多いと思う。僕も当時はその一人であった。その中で、同業同職種の求人とはいえ、実際に他社からオファーをもらえた、という事実はとても自信になる経験だったし、キャリアアップの選択肢として“転職”という手段が身近になった瞬間だった。

まとめ

このプロセスを経て学んだことは大きく3つ。

・転職活動に限った話ではないが、人から見聞きした話で知った気にならず、自分でやってみてわかることが多くあること。

・転職エージェントに限らず(美容室も、医者も)よっぽど付き合いが深く自分のことをよく知ってもらっている状態でない限り、“専門家にお任せ”というスタンスはあまり良い結果を生まない。ありたい姿やビジョンは自分で考えた上で、専門家に意見を伺うことが大事

・転職するかどうか、という問いはオファーもらうまで考える必要はない

明日は、この経験を経て実際翌年に異業種転職を決めるまでのお話をしたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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