「もしも」の時間

「じゃあまたね」と言って別れたけど、もし二度と会えなかったら。

今あなたと一緒に笑っているけど、もしこの時間が最後になってしまったら。

そんな考えが月に数回思い浮かぶ。

そう思って、勝手に自分だけで苦しくなっている。

そんなの思うのは自分だけ?他の人も同じなんだろうか。

この瞬間がいつ終わってもおかしくない、と無意識に言い聞かせているのか。

失ったときのショックに耐えられる自信がないから、今のうちから精一杯和らげようとしているのか。

日常のなかで、とても悲しくなる「もしも」を考える時間が定期的にやってくる。

平々凡々な日常を送っているのに、わざわざ自らを苦しめるなんてよしてよ。って思っても、またこの時間がやってくる。

嬉しさが強いほど、悲しい「もしも」が後ろをついて回る。

思春期みたいに締めつけられて。

今日もおやすみなさい。

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