勝手に教育改革(大学版)
おじさんは心配しているのです。
日本の技術の進歩が遅いと。
日本は伝統と技術が両立したとっても良い国。
でも技術が廃れたら、日本は貧しくなるのです。
伝統だけでは食べていけないのです。
【最先端研究】
おじさん、大学はもっとハードル高くて良いと思ってるのです。
だって国の最高教育機関なのです。
誰でもちょっと勉強したら入れるって、それはどう考えてもおかしい。
学歴でご飯が食べれる時代はとっくに終わっているのです。
大学の権威は取り戻されるべきなのです。
ということで、これまでの大学は最先端技術校として、技術国家日本の屋台骨としての役割を担っていただきます。
おじさん、大学進学率は20%ほどでよいと思うのです。
だって、将来の仕事にどうしても必要な技術ってほとんどが大学じゃなくても学べるのです。
専門高等教育で十分なのです。
大学では常に最先端技術の維持を求められる、先端工業系、医療系、情報系、国際系、教育系、メディア系、そういった分野もしくはその分野の一部の人くらいです。
全体の2割くらいでいいと思います。
入学後は完全実力主義で、最短2年で卒業したらよいです。
有能な人材は早く社会で活躍してもらうに限ります。
また、大学での研究については研究内容を一般企業から募集してもいいかもしれません。寄付金もいただいてね。
共同研究が多くなれば、その企業とも物理的にも近くなるかもしれません。
権威を取り戻した大学は有能な人材の宝庫ですから、就職は企業からのスカウト制にしたらどうでしょうか?
学生の研究内容や業績は公表されればよいと思います。
年功序列に固執した企業には有能な人材は見向きもしません。
その能力に見合った報酬と地位を用意する必要があるでしょう。
政府や海外からもスカウトが来るかもしれません。
日本企業は古い体制からの脱却を迫られるでしょう。
有能な人材が年功序列といった古い制度で潰されないような社会構造になってほしいものです。
【学校交流】
いかに有能な人材が集まっても、刺激がなければ停滞してしまうかもしれません。
なので、大学同士も常に競い合ってもらいましょう。
同分野での技術コンペなどで、大学の序列を争ってもよいですね。
技術校とビジネス校との交流では、新技術を速やかに実用化し収益化できる提携が結べるかもしれません。
そうなれば学生であっても起業のハードルが下がるでしょう。
大学側は学生の起業において株式の1割を保持するとかどうでしょうか。
軌道に乗れば大学は収益を得て、より優秀な奨学生を募ることもできます。
好循環が生まれるのではないでしょうか?
【プラットフォーム】
大学が優秀な最先端技術研究の場となれば、企業もうかうかしてはいられません。大学との距離を詰め、技術の共同開発などにも可能性を見出しやすくなります。
そうなっていくためには、国もリソースを集中する必要があります。
なので、各分野5校までとするなど、大学の絶対数を減らし、私立大学の大学ビジネスにも規制をかけるべきです。
大学は国力に直結する期間ですから、国ベースで将来像を描く必要のある分野です。
そして、大学を中心に企業が誘致され、そこに地域活性化の拠点が出きあがります。
そうあればその周りには関連業種が集まり、大学はプラットフォームとしてその地位を築きます。
地方に大学を割り振ればよいと思います。
それを生かせる政治家を地元民が選べばよいと思います。
地元の政治が滞っているのは、新しい産業が興ってないからです。
産業の新陳代謝が滞れば、利権も長く続き、政治は腐敗します。
東京から地方へどれだけ人を呼び戻せるか。
産業をどれだけ生み出せるか。
地元民はそれを考えないと生き残ることはできません。
【教育改革まとめ】
教育は子供のために行われるべきであり、教師のためでもなければ学校のためでもありません。
ましてや学校ビジネスの金儲けのためではあってはなりません。
教育改革を行うということは、大人の事情で捻じ曲げられた教育を子供のために取り戻すことでもあると思います。
それまで利益を得ていた分野の反対にあうことは目に見えていますが、教育改革は別のビジネスももたらします。
そういったビジネスチャンスにうまく誘導し、なるべく争うことなく改革が進めばと思います
子供が自分の将来像に向かって力強く歩みを進められる社会を夢見て、おじさんの「勝手に教育改革」は終わります。
読んでくださった優しいみなさま、ありがとうございました。
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