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ハイボールを売るために冷蔵庫を作ろうといういつものように笑えるWAGYUMAFIAな発想

僕が売るモノを考える時にはこう考える、ということを今日は話したいと思う。

まずそれが自分が好きなモノなのかどうか?

これは非常に重要なポイントだ。自分が好きじゃないものはやらない。すなわちビジネスを一人称で語る、これは僕のビジネスの鉄則だ。今回は商品登場以来、破竹の勢いで売れまくっているWAGYUMAFIAのオリジナルハイボール缶の話を題材にあげて、次なる課題へも一緒に考えたいと思う。

今回はハイボール缶である。まずハイボールは好きでそれがサクッと缶で飲めたら素晴らしい。でも、コンビニで売っている市販のハイボールはホワイトリキュールなども入っていて頭が痛くなる。だったらしっかりと自分たちで作ればいいのでは?ということで、パートナーのウィスキー会社新潟麦酒と相談して1年後にようやく出来上がったのがWAGYUMAFIAオリジナルブレンドのウィスキーハイボール缶だ。9%でパンチがあり、ミズナラの香りがスパイシーな香りにマッチする。

デザインを持って、オリジナルプロダクト以上のインパクトを出すこと

市販されている数十本に渡るウィスキー缶を買いあさり、一緒に並べてみる。ウィスキーだけではあまり参考にならなかったので、国内流通しているビール缶、そして海外のビール缶も買いあさり、一緒に並べてそして飲んでみる。今回の缶製造を委託する工場でプリントベースですると3万本のノルマとなる。そう、一人称の思いだけでつくって在庫を抱えてしまうのは大NGなのだ。「WAGYUMAFIAがハイボール缶作りましたよ、それもオリジナルのブレンドで国産ですよ、美味しいですよ。」だけでは商品は売れないのだ。そこで僕は今回は徹底的にデザインをシンプルにこだわることにした。各社がどこもやっていない色、それは白だった。パーティにいっても白シャツだけでいく人はいないだろう、そうシンプルにするのはとてもセンスを求められるものだ。デザイナーとともに何度もやり直して、缶工場との折衝もなんと1年。実は一番こだわったのが成分表をできる限りマッチさせるということだった。これは以前からデザインしているWAGYUMAFIAオリジナルビール瓶からも見受けられるポイントだが、どんなにカッコイイデザインをしようが成分表示や酒マークのデザインが出来ていないメーカーがほとんどだからだ。細部に神は宿るのだ。そして、ようやく完成したのがあのハイボール缶のシンプルかつストレートなデザインだ。

それを保管する装置の開発までしてしまおう

最近、WAGYUMAFIAの相方の堀江と話しているのは、このHIGHBALL缶の専用冷蔵庫を作ろうという話だ。堀江の家の冷蔵庫にはこのハイボール缶が常備している。うちの常連である上場企業の社長連の冷蔵庫には、このデザイン性の高いハイボールを入りだしている。福利厚生に使う社長も入れば、自分で来客時に飲む社長もいる。このプロジェクトとは別に僕は冷蔵庫を自分で作れないか?という想いをこの半年抱いている。それは会津若松の宮泉銘醸から分けてもらっている宮泉という現地銘柄を大切に保管したいからだ。理想はマイナス温度でキープしたい。それを可能にするのは、最近激的に増えているペルチェ方式という電子冷蔵庫だ。このペルチェ方式であればマイナス度帯でも行ける。マイナス保管すると開け締め時の温度変化の問題はまだ残るが、それでも業務用冷蔵庫の2−4度よりも積算温度リスクが低い。要は4度管理の冷蔵庫で10日間日本酒を保存していると、40度分の積算温度インパクトが日本酒にかかるというあれだ。

ペルチェ方式の冷蔵庫に入れたらどうなるか?早速、堀江は自宅に市販のペルチェ方式のミニ冷蔵庫を購入してHIGHBALLの白い缶を入れた写真を送ってきた。やはりイメージ通り、デザインを超絶格好良くすればこの冷蔵庫とのセットで飛躍的にセールが伸びるはずだ。ハイネケンがマイナス度帯でビールを入れる。それと同じくマイナス度帯で凍結しない温度帯で、キンキンに冷やしたクールなハイボール缶。僕はこの冷蔵庫を350ml缶が24本入るように設計する。そうするとビジネス的には24本ケースを送ることができる、そして格納できる専用冷蔵庫が完成するのだ。今回はデザインと構想を書いてみて終わりというわけではなく、色々なプレーヤーを統合していかないといけないからすぐに「はい、出来ました」というわけにはいかないだろうが、既にAlibabaのトッププレーヤーから製造メーカーの洗い出し、そしてもちろん日本主要プレーヤーにも打診を開始しようとしている。(この小型冷蔵庫プロジェクトに名乗りをあげたいというメーカーの方が読んでいたら、ぜひご連絡いただきたい。僕のinstagram @wagyumafiaにメッセージでも、info@wagyumafiaまでメールでもいただけたら幸いだ。)

美味しいハイボールができました。これは当たり前で、自宅の冷蔵に入れたら冷蔵庫の中身そのものがおしゃれにみえるぐらいのデザイン、そしてそのハイボール缶を格納するだけのオリジナル冷蔵庫までセットでとなると、世界的にも大きなプレーヤーしかやっていないはず。僕らが考える冷蔵庫はWAGYUMAFIAにそのまま置いてもクールなデザインだ、そして自宅に置いたら「なに、その冷蔵庫?」と言われるクラスのものを作りたいと思う。

諦めずにしっかり追いかければ近い将来、全世界のWAGYUMAFIAのミニバーに搭載されているはずだ。うむ。

※写真はWAGYUMAFIA THE CUTLET SANDWICH(中目黒)限定で飲めるSAKURA YUZUハイボールだ。ぜひ中目黒にてカツサンドとともに味わっていただきたい。

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