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ONE TEAM WITH ONE SOUL

昨夜は下半期の最終日だった。あともう少しで大台に乗るか乗らないか、最終日の朝の数字報告にて、相方の堀江が「大台を目指そう」と呟いた。全スタッフが最後の一日でのボトムアップを頑張った、そして最終集計にて大台を達成した。これは完全なるチーム力での勝利だと思う。

昨日の氷見からの帰り道、去年の3月のことを考えていた。オールキャンセルとなったインバウンドゲスト、体制をガラッと変えるにも間に合わなかった。結果は惨敗だった。インバウンドゲストセールスと海外輸出が無くなったことへの対策として、様々なトライアルをこの一年間してきた。僕なりに一番重要視したのは、もう一度ONE TEAMにしていくということだった。すべてのスタッフが経営マインドを持って、一人の代表プレーヤーとして臨んでいく。

当然ハレーションは大きかったと思う、コロナ前の緩やかな環境に慣れていたスタッフは当然哀愁の気持ちを隠さなかったし、これがタイミングかなと思って辞めていった人間もいる。そして新しく入ってきたメンバーも多数いる。日本人のゲストの中で久しぶりにいらした方は、新しいメンバーの数にびっくりされる方も多いはずだ。

そんな国内の質的な改善が全チーム単位で行われている中で、ロンドンのエージェントよりフィリピンとサンフランシスコでのWAGYUMAFIAブランドを偽って名乗っているリポートが入る。そんなことは日常茶飯事だ、コラボをした相手もコラボの翌週からそっくりと同じメニューが提供されたこともある。僕が交渉したりと、マネジメントチームが動いたり、悪質な場合はロンドンのリーガルチームが動くのだが、シェアされたうちのコピーをみて思うことがあった。

それは、原型をおおよそ留めていない料理で、見た目からも美味しいとは思えないものだ。ぐちゃぐちゃになっている料理をお客さんに出すときに、この人達は何も思わないのだろうか?

僕らのチームは常にゲストの気持ちになることを忘れない。弁当も炭火を希望されるのであれば、すぐに炭火も用意する。奥様の誕生日であれば、奥様のインスタグラムを徹底的に調査して、担当していただいているフローリストと綿密な打ち合わせをする。前回食べた和牛と変えられるように、次回提供時のお肉は新たなストーリーで提供するように考える。

一年前はボロボロだった数字を、一年後に改善できたのもゲストの皆さんのご支援あってのことだ。そしてそのゲストの皆さんを最大限喜んでいただこうと頑張っていくのはONE TEAMであるWAGYUMAFIAのスタッフたちだ。そして僕らの料理を支えてくれる生産者の皆さん、僕らの飲み物を支えてくれている様々なドリンクの生産者の方々、どのエレメンツがひとつでもかけても現在のWAGYUMAFIAは表現できない。

どんなにメニューをコピーしても、決してコピーできないのは僕らの魂であり、スピリットだ。僕らは毎日そのスピリットの確認をお互いにしていく。今日も一日自分に恥じない生き方をするために。

WE ARE ONE TEAM WITH ONE SOUL


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