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ホテルの第一印象:なぜフロントの対応が重要なのか

とあるめちゃめちゃ遠いところに訪れた毎年思うのだが、ホテルフロントが全く笑顔がない。やる気がないのか、ホスピタリティがゼロなのか、ホテル全体のマネジメントが悪いのか、それかその全てか、分からないのだが去年もそうだったなぁっと確認したことを毎年思い出す。何度も来ている場所なのだが、どうにも好きにならないのはこれが理由である。

最近ホテルは子供も生まれたこともあって居住空間としてのこだわりがあったりするが、やっぱり大切なのは雰囲気づくりだなぁっとつくづく感じるのだ。

世界のホテルでお気に入りになるのは、だいたい一人名物サービスマンみたいなのがいて、すぐに僕らのことを覚えてくれて、翌日から終の住処のような演出に変わる。その一つのホテルも死海というえらい遠いところにあるのだが、僕らが毎回泊まるホテルは必ずそのホテルと決めている。一人のサービスマンがそのホテルブランドを越えて、死海全体の僕らのバリューまで変えてしまったわけだから、ものすごいことだ。

ことさら料理屋さんにはそういうのを求めてしまう人も多いだろう。変わらぬ人たちがいて、作り出される雰囲気が良い、なんとなくの適度な居心地がある。そういうところを僕を意識的に選んでしまう。だから僕が作るWAGYUMAFIAにもそれを求めている。サービスでもキッチンでも上に上がれるのは名前を覚えられるかどうかだ。上に行く人間は必ず名前を覚えられる。あいつがいるから行きたい、そういう声が出てくるとWAGYUMAFIAのステージで踊り出したなと僕は思いはじめる。ゲストの多くは僕にスタッフを褒めることが多い。そんな時は素直に嬉しい。

日本を代表しているブランドなのだから僕らが最悪なサービスしたら日本嫌いになってしまう、そんな大役を背負っているっていうことを忘れてはいけない。

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