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トマジロー爆誕のお知らせ

旅をすると新しいアイディアが浮かぶ。毎回不思議だ。先日もガーラ湯沢のあとに訪れた高崎、ここがパスタの街だった。そんなこんなでジャパニーズパスタの系譜について軽く書いてみたのだった。

日本にいるときに無性に食べたくなるのがカプリチョーザだ。あのトマトとニンニクのパスタは絶品で、よく家であの味を再現してソースを作っていた。面白いことに日本以外ではその国のオリジナルパスタで美味しいものに出会ったことがない。それだけイタリア生まれのレシピが完成されているのだ。ただしジャパニーズパスタは本当によくできている。僕もウニのパスタや明太子パスタを良く作る。イタリア人はそんなのパスタじゃないと言うが、食べてもらうとこれは立派なパスタじゃないかという。

そう今度のMASHI NO MASHIのWAGYJIROの新作はトマトにしようと決めた。テーマはイタリア人が感動するトマトラーメンだ。ジャパニーズパスタを数多く作っていることもあり、頭の中である程度の骨格が出来上がっていたのだが、最終的にキッチンに入って最後の調整をかけていく。そして完成したのがWAGYJIRO TOMATO、通称トマジローである。

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断言する、これは相当旨い。申し訳ないけど、今までのトマトラーメンとは比較にならないぐらい旨い。最終テイスティングで微調整を終えたのが月曜日、すでに毎日食べたいぐらいの気持ちになっている。最高級のシシリアオリーブオイルをこれでもかと入れる。琥珀のプールができた鍋の中に、田子産のニンニクを贅沢にぶっこみ、そこにカラブリア産のペペロンチーノを泳がす。すでに圧倒的に香りがいい。そこに今回開発された秘伝のトマトベースが入れられて、そして和牛ボーンストックで伸ばしていく。そこに特注麺を泳がせて、最後に異なる香りのいいオリーブオイルをぶっかける。

オーダー直前に削ったばかりのペコリーノ・ロマーノとパルメジャーノ・レッジャーノで山が出来上がる。この極上チーズで生まれたモンブランを崩しながら食べていくのがこのトマジローの最大の魅力だ。常連用にひとつヒントを言っておくと辛めがご希望の方は事前にお伝えして欲しい、このカラブリア産のペペロンチーノはなかなかパンチがある。ベースはニンニクに負けないようにパンチのある辛さにしているが、もっとスパイシーにという人はアジャスト可能だ。途中から味変で辛さを加えたい人は2021年バージョンのWAGYUSCOを投入してもらいたい。

え?和牛はボーンストック以外にどこに入っているの?今回はグアンチャーレを和牛で再現している。この太いグアンチャーレとチーズの相性がおそろしいぐらいに合う。

はっきりとお伝えする、これはあくまでも極上トマトのラーメンだ。がっつりすすりながら食べていただければと思う。あまりに美味しかったので、トマジローデビューを今週の5月15日の土曜日にご披露したいと思う。ランチ3セッション、ディナー3セッション、席に限りはあるがパブリックに提供するので、ぜひ遊びにきて欲しい。事前チケットはこちらより。僕も当日は友人オリビエロとイタリア人チームらとガッツリいただく予定だ。







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