アトピー性皮膚炎についての対応策をアップデートしてみている
子供の頃からアトピー性皮膚炎で悩まされている。治療といえばステロイド外用薬、いわゆる副腎皮質ホルモンの強弱で抑えていくという方法を取っていた。ステロイドは即効性が高いが、長期で使っていくと毛細血管の拡張などを引き起こしていく。顔などは吸収率が15倍ほど他の皮膚に比べて高いのでいわゆる赤ら顔になったりする。幼少期はそんなことを調べることも出来なかったし、大人になっても免疫がさがったときに出る症状に対して顔にはこれ、他の部位にはこれという形で保険治療で出されるステロイド外用薬の強弱を変えて対処してきた。数日でトラブルは収まるが、実は根本的には治っていない。だからすぐに免疫が下がると悪化する、だから塗布しつづけるというサイクルに入っていく。
40代も後半戦に入っていくと色々と体のトラブルが出てくる。この数年、特にコロナに入っていからアプローチを完全にかえて、自分の体の状況をどうやって可視化していくかに努めている。分からないことは徹底的に調べていくのと、医者の友達に聞いていくというスタイルだ。この肌のトラブルもそのひとつ、後回しにしてきたが撮影なども増えてきたので、しっかりと取り組むことにした。まずステロイド外用薬の使用を止めることにした。長期的に塗布し続けることが難しい薬品を使うのであれば、非ステロイド系を探すことに。そこに2022年に認可されたモイゼルトに出会う。いわゆる炎症性サイトカインの産生を抑制する効果がある、PDE4阻害剤である。モイはモイスチャーのモイ、保湿しなくてもそのまま塗っても大丈夫だ。こういう情報はある程度この分野を追いかけていないとなかかなか情報が降りてこない。普通の皮膚科にいっても、アンテベート、キンダベートをいつものように処方されて終わりだった。
アトピーは寛解と再発を繰り返し行く、僕のように旅が多かったり、オーバーワークで免疫が下がったときになどに、安全性の高い薬剤があるというのは非常に助かる。夏場の間はヘパリン類似物質概要スプレーとセラミドで保湿をかけて、そしてこのモイゼルトを朝と夜にしっかり塗布していくということでだいぶコンディションが変わった。若いときは日焼け止めなんか塗らなかったし、トラブル時のステロイド外用薬だったが、色々と勉強してみると肌のメカニズムもよく分かり実に奥が深い世界だということが良く分かる。特に女性はとくに肌のコンディションを気にされている人が多いと思うが、男性もアトピーや乾燥肌で悩んでいる人もいると思う、そういう人のちょっとした一助になればと思っている。
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