モラル無き業界と昭和の悪習
劇団WAGNAS団長オンダ・シュウジです！
大御所芸人の人が、新年早々大変みたいですね…
僕は元々芸能人なんて全員が少なからず黒いと考えているし、何かを期待してホイホイ着いていった側にも問題があると思っている部分もあり、
某芸人に対しても、正直運が悪かったんだろうなぁ、天狗になり過ぎたんだろうなぁという考えも頭もよぎってしまいます。
しかし、エプスタイン事件や歴史上の著名な皇帝なんかを見ても、人間どんなに有名で偉くなっても結局最後は色欲かぁと思うと、なんとも言えない気持ちにさせられてしまいますけどね。
自分自身、10代や20代など若い頃は有名人の不祥事を暴く系に胸が空いていたのですが、今では彼らに対し著しく関心が低くなった事と、
どうも「暴く側の正義」が、常軌を逸していたり裏に目的があるように見えてしまい、これはもう「同じ穴のムジナじゃね？」感が強くなり、う～んと思ったりしていました。
もちろん芸能人は天上人様じゃないので、きちんと制裁は受けるべきだけれども、その該当者に「忖度なしのタレントスキル」があるなら、有能無罪じゃないけど多少の緩和もアリなのかな…と思うようにもなりました。
経済効果がどうのこうのとか難しい話ではなく、やっぱり有能なタレントがお茶の間を楽しませられるなら、その人の人格や品性よりもタレントスキルを要求されると思うからです。
というか、芸能人様へモラルやマナーを要求したり判断するのは、そもそも間違いと僕は思っていますし…。
某有名アイドル事務所の性加害云々もそうですよね。
都市伝説レベルでも、あれぶっちゃけ日本人で知らない人いなかったでしょ！？ってレベルですよね。
また、10代の頃より芸能界への不信感や嫌悪に近い無関心を持ってしまったのは、かの事務所の影響が主である感じているのですが、その話は今は辞めておきます…。
しかし個人的な好き嫌いはさておき、去年のあの性加害ムーブメントはやはり常軌を逸していたとも思いますね…
週刊誌のパパラッチやマスコミは昔からかもしれないけど、現在ではそれに+SNSの勢力がある。
インフルエンサー？とか、私人逮捕？とか、更にはそこにまとわりついてくる有象無象の人たちが匿名で一億総発信する時代。
一つ火種を見つけると、とことんまで追いつめて叩いてやっつける！という極端さも気持ち悪いし、
ブームが去ると(業界の火消しが終わると？)、誰もがその事をなかったかのようにしているのも気持ち悪いです。
多少は仕方ないと思います。
有名人としての利を享受するなら、そんなの覚悟してなきゃダメだと思いますし…
ただ、匿名で一億総発信はいささかやり過ぎなんじゃないのかな、と…。
言い方は悪いですが、有名人…芸能人や有名YouTuberはもちろんスポーツ選手や一部実業家なんかの類の人は、一種の見世物だと思ってるんですよ。
だから、歌手も俳優もお笑いもスポーツ選手も、全員等しく「芸人」であると僕は認識しています。
分野やジャンルはともかくとして、不特定多数に芸を見せて食べている人たちに変わりありませんし。
そして、彼らの喜劇も悲劇も時にはスキャンダルや犯罪・逮捕劇までも、つまり破天荒な彼らの人生そのものが、大衆の見世物劇場になってくれるわけです。
昭和の大物俳優やスターなんて、現代以上に顕著で大変にインモラルな私生活を送っていたのを視聴者は暗黙の了解の上で、憧れたり応援していたわけでしょ？
某アイドル事務所の件しかり、昔から日本人は良くも悪くも芸能界はそういうところだと認識して、劇場の見世物を見る傍観者気分だったのかもしれません。
ただね、そのバランスが今の時代大いに崩れて、ただでさえ歪だったものが、今やベクトルの違う歪さも持ち始めているように感じるんですよね…
うーん…「正義の執行者や大衆の代弁者」のフリをした、一部の人の売名や金儲けには本当に嫌気がさしますねぇ…
そもそも、有名人様が黒い事しなきゃいいだけの話だけど、彼らにモラルを求めるのも無理難題でしょうからねぇ…
ただ昨今は、戦後復興～バブルの頃から聖域かのように守られてきた大手団体がバシバシ喧嘩売られて、
結構な率で敗北しているのを見ると、「昭和から続く〇〇界」的な文化の終焉が近いのかもしれませんね…。
何とも難しい問題です。※当記事はオンダ個人の感想です。
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