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祖母のお雑煮

#うちのお雑煮

先日、元日は母方祖母の家で大量にお雑煮を食べさせられそうになるという話を投稿した、劇団WAGNASのオンダです!

写真は撮っていなかったので適当な拾い画像です、ごめんなさい!

さて!
お雑煮って家庭の味が出るとよく言いますね。

うちの場合は「おふくろの味」というより、父方母方それぞれの「おばあちゃんの味」といった趣きでした。

母の実家も非常に近かった為、幼少期は父方・母方どちらのお雑煮も毎年食べて、どちらも同じく好きだったのを覚えています。

父方祖母の作るお雑煮は、おぼろげだけれども上品な澄まし汁のような感じで、三つ葉とか椎茸とか鶏肉が入ってきた気がする。
このヘッダ画像のような雰囲気に近いですね。

母方祖母の方は、かなり濃厚な味付けで、幼少期より個人的に好いているのは八つ頭という山芋がゴロッと入っていること。
良くも悪くも田舎風というか、食べ応えがある感じ。

父方祖父は宮城の人で祖母は奈良の人。
母方祖父は千葉の人で祖母は北海道の人。

だから何だという話ではないが、そういう地域故のルーツも出るのかもしれないなと思いました。

とはいえ、東京などの関東圏や北海道なんかは、結局他県からの移民の子孫で成り立っているはずだから、結局は地域差というより家庭の味なんでしょうね。

何も味を伝承したいとは思わないし、美味しいには美味しいんだけれどもこの先ずっと食べ続けたい程に美味だったり思い出深い味というわけでもない。

ただ、覚えている人が一人もいなくなるのは妙に寂しく感じてしまい、その味や具材を知っている人がまだ元気なうちに聞いておこうと、先日も感じました。

正直今の時点ではは両祖母のお雑煮を「懐かしい、また食べたい」とは思うことはないけれども、もし自分が50歳になったときに「懐かしい、また食べたい」と感じるようになるかもしれない。

そのときはほぼ100%祖母はいないし、同じものを食べることは不可能でも、思い出を鮮明に覚えていられるようにありたいものです。

そういや、このnoteを始めた当初に「ようやくあの頃をきちんと懐かしめる年代になってきた」みたいなことを書きましたが、本当はそんな年代なんて存在しないのかもしれませんね。

若かろうが老いていようが、「昔を懐かしむ」という憧憬は、今を生きる人全てに平等に描かれる心の原風景なのかもしれない。

懐かしめる過去があることは、とても幸せで少し寂しいこと。
僕の中で両祖母のお雑煮は、そろそろ「懐かしめるもの=過去のもの」になりつつあるんだなぁと。

そんなことを、このお題を通してぼんやり考えていました。


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