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【書評】歳を重ねても綺麗なままでいられるの!?LIFE SPAN〜老いなき世界〜

科学も本も好きだけど、美容も大・大・大好き!学生時代はバイト代の多くを化粧品や化粧品特集の雑誌に注ぎ込んで美肌を追求!今もファンデーションいらずのお肌の維持に、若い頃と変わらず、化粧品やサプリメントの研究に精をだす毎日なのです。

だがしかし!もう化粧品などに頼らずとも、老化を食い止められる時代が近づいているのでしょうか??高まる本への期待!

というわけで、ちょっと分厚い本ですが真剣に読込みましたのでご紹介します♬

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健康なまま120歳まで生きられる時代へ
長く元気でいられるようになる時代は近づいている。単に寿命が延びるだけ出なく、新たに加わった年月を健康で生き生きと幸せに暮らせる時代だ。それは皆が思っている以上に早く到来しようとしている。

生物が老いて死ぬのは「種のため」だとする見方が一般的だった。だがこれは完全な間違いだ。私たちが命を終えるのは、次の世代に道を譲るためなどではない。

私の考える「老化の情報理論」ー老化とはエピゲノム情報の喪失であるー

生命は環境が厳しいときにも自らの遺伝物質を守り、数十億年にもわたって途切れることなく繁栄を続けてきた。その仕組みを理解するうえで、鍵を握るのがサーチュインなのである。

廊下の原因となる単一の遺伝子は発見されていない。その状況はこれからも変わらないだろう。それは、私たちの遺伝子が老化を引き起こすために進化を遂げたのではないからである。


*老化の情報理論で説明する老化と生死のモデル
若さ→DNAの損傷→ゲノムの不安定化→DNAの巻きつきと遺伝子調節(つまりエピゲノム)の混乱→細胞のアイデンティティの喪失→細胞の老化→病気→死

老化を病気と認めれば老化との闘いには勝利できる

*健康寿命のために(長寿遺伝子を働かせるために)誰もが取り組めること

1)食事の量や回数を減らす
一般に推奨されるカロリー摂取量より25%少ない食生活を続けようと努力した結果(実際の摂取カロリーは12%減程度になった)、被験者の健康状態が著しく改善した(人間を対象とした実験)。

間欠的断食
アミノ酸(動物性タンパク質)を制限する
運動(高強度インターバルトレーニング)をする
寒さに身を晒す
タバコ・有害物質・放射線を遠ざける

2)長寿効果のある物質
・メトホルミン(糖尿病の薬)
認知症、心血管系疾患、がん、虚弱、うつ病になる確率が低減される(ヒトを対象とした調査)

・レスベラトール(赤ワインにも含まれている)
数十種類の病気に対して予防効果を発揮(マウスを対象とした実験)

・NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)
生殖機能回復の可能性

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特に興味深かったのは、老化というのは体を正しくサポートできなかったから起こる「病気」であり、「避けて通れない道ではない」という考え方です。

そしてその「老化という病気」は、遺伝子そのものに由来するのではなく、他の病気と同じように原因と対策があるということ。

ならば私にも健康で長生き!の可能性が出てきます(美肌への効果は分かりませんでしたがw)


エピゲノム(遺伝子そのものの情報ではなく、その遺伝子が正しく働くように調節する役割をもつ可逆的かつ化学的な遺伝子の修飾)はゲノムと違い、環境等によって変化するものです。

カロリー制限(今流行りの断食や16:8ダイエット)や運動でエピゲノムを良い状態に保てるのであればやらない手はないし、アンチエイジングを目指してNMNなどのサプリメントを使ってみても良いかも知れませんね。


✔︎ アンチエイジングに興味のある方
✔︎ 仕事のパフォーマンスをあげたい方
✔︎ 科学に基づく情報を知りたい方
✔︎ バイオの実験に興味がある方

におすすめの本でした!

ではまた

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