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実行力と実践力

昨日、今年初めてセミの抜け殻を見つけたものの、鳴き声は聞いていませんでした。でも、この原稿を書き始めたとたん鳴き出しました(驚)。梅雨明けはもうすぐのようです。

さて、noteも6周目になりました。
無職になって3か月が過ぎた、わがこと監事の村上です。

先日、メジャーリーグのオールスターがありましたね。
前半戦の驚異的な活躍で、史上初の二刀流での出場を果たした大谷翔平選手に、日本はもちろんのこと世界中の耳目が集まりました。
アスリートとしての評価がうなぎ上りなのはもちろん、その人間性についても、自分の投球で折れたバットをバッターに手渡しで返したり、グラウンドに落ちているゴミをさりげなく拾ったりという彼の行為に対して、数多くの賛辞が寄せられています。
件の映像を見る限り、それら一連の行為には一瞬のよどみも感じられません。非常にスムーズです。これは好感度を上げようなどと意識的にやっているのではなく、本当に彼の普段の生活、生き方から、自然に出て来ている行動だからだと思います。彼にとっては当たり前のことをただ実践しているだけに過ぎないんでしょう。
※興味がある方は、「大谷翔平+マンダラート」でウェブ検索して、花巻東高1年時に大谷選手が立てた目標達成表(マンダラート)を見てみてください。

ここで、もし自分が大谷選手だったらと想像を逞しくしてみました。

ゴミが視界に入る
→拾うべきかどうか迷い、結果拾う
→1個だけ拾って別のゴミを見逃したりしては下心を見透かされてしまうので、「他にも落ちていないか」と目線を下げて辺りをキョロキョロ…。

うわ、ダサ~、全然かっこよくねー(⤵)
一瞬迷った挙句、意を決してゴミ拾いを実行した私。大谷選手の「実践」と私の「実行」、なんと差のあることか…。

ということで、今回は、「実行」「実践」という2つの言葉について、考えてみようと思います。
ネットなどにも両者の違いについて、いろいろと参考になる解説があるのですが、自分なりにポイントと思われる点を整理してみました。

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1 善悪の有無
「実行」は自己の意志を具現化することで、具現化しようとするものが社会的に善であるかどうかは関係ありません。犯罪行為にも「実行」を使います(例:実行犯)。
これに対して、私の知る限り「実践」の対象は、社会的には良いことと認識されるような事柄であったり、それほど仰々しいものでない場合でも、少なくとも社会にとって悪い影響を及ぼしたり第三者に迷惑をかけたりするものではないように思います。

2 ハードルの高さ
寝ているうちにできるような簡単なことは「実行」の対象にはなりません。自分にとって、「よし、やるぞ」と腹をくくらないとできないようなことをやるのが「実行」でしょう。
これに比べると「実践」は、覚悟を決める必要もなく、やろうと思えば誰にでもできるレベルの行為ではなかろうか。

3 継続性・頻度
「実行」はハードルが高く、日頃思っていてもなかなかできないことをやることだから、あることにチャレンジしたが失敗に終わったというような場合、その後リベンジを試みるということはあるかもしれないけれど、そんなに何度も何度も繰り返しやることではないだろうと思います。
一方で「実践」は、逆に一回こっきりで終わりというのはほとんどなくて、健康維持のためのジョギングなんかだと効果が出るまでの一定期間続けなければ意味ないし、一日一善のようなものはその信念が揺らがない限り一生頑張るみたいなことになるんじゃないだろうか。
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次に、この2つの言葉を「まちづくり」に関連付けて考えてみたいと思います。

私は3月末で高松市コミュニティ連合会を退職し、4月からは地元のコミュニティ協議会及び連合自治会の執行部の末席に加わらせてもらっています。
連合会は、高松市内のコミ協の情報収集や事業の企画立案を行う、いわば作戦本部とでもいうべき立場ですが、地元のコミ協は前線部隊であり執行部役員も含めメンバーは皆同列の一兵卒です。小学生の登下校の見守り、青パトによる巡回、道路清掃ハイキング、防災マップ説明会など、全員に何らかの割り当てやら当番があります。会長とて何らの忖度もなく、同じ立場です。

地域には地域の切実な課題や問題があり、それらは簡単に解決できないからこそ、課題として問題として存在しています。だから、ある一定の方向性を出す際には、執行部の決断が必要になります。まさに「実行力」が求められる場面。
しかし、執行部で決めた大方針をまち全体で具体化するとなると、執行部の決断だけでは足りず、個々の住民が納得し協力してくれるよう訴求しなければなりません。住民誰もが行動できるようにブレイクダウンする必要があり、ここで「実践力」が試されることになる。

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「実行力」と「実践力」。

どちらか一方で事足りるかというと、そう簡単な話ではありません。大胆に、そして細心に、行動することが求められます。必要なこと、大事なこと、良いこと、には皆たいてい賛成してくれます。だけど、やるとなると、「誰が?」となり、「私は無理」という流れになりがち。
いかに多くの人にとっての自分事にできるか、実行可能な行為に落とし込めるか、が肝になるのでしょう。

現場の一員として、わがことの一員として、「実行力」と「実践力」の二刀流を追及していきたいと思います。
皆さんのアドバイスお待ちしております。

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