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共同親権を知ってから・・・

不倫サレ夫、そして親権争いの過程で、妻に子どもを奪われた別居親のわがこさんです。既に当事者歴、5年となってしまいました💦
今回は、共同親権法改正となり、自身のこれまでを振り返りnoteしていきたいと思います。

1. 共同親権との出会い

5年前、妻の不倫が発覚し親権争いになり、子どもに会えなくなりました。さらに、不倫や虐待加害者でも裁判所は「今、子どもと一緒に暮らしているから」という理由で、個別具体的な対応も無く、そんな親を親権者にしてしまうという事実を目の当たりにし、絶望しました。

子どもは諦めるしかない・・・
理不尽だが、法律だから従うしかない・・・

そう思っていました。また、周囲の友人や親にまで、「諦めるしかない」「切り替えて次に進んだ方がいい」と言われました。

まともに仕事なんて出来ない日々でした

葛藤の日々。諦められない自分と諦めろと言い聞かせる自分。そんな中とある当事者会に勇気を振り絞って参加しました。
そこには、多くの同じく理不尽に子どもと引き離された当事者の方が多く居ました。当事者歴の長い方・短い方、子どもに会えている方・会えていない方、様々でした。私よりもっと理不尽な状況で、苦しんでいる方も居ました。
同じ苦しい状況を話したり、共有するだけでも、心が楽になりました。
そして、その中で「共同親権」というものを知りました。

聞けば
海外の多くの国は共同親権であること
海外では離婚後の親子の交流もしっかり守られていること

そんな実情を知りました。さらに
「法律がおかしいなら変えていけばいい」
この言葉が胸にささりました。
法律や裁判所の判断には従うものに慣れすぎていた自分に気が付いたのです。そして、その思いを胸に、法改正に向けて頑張っている方々がいることも知ることが出来ました。
そもそも、離婚後の単独親権しかないから親権争いになり、子どもの奪い合いが起き、それを有利に進めるために子ども置き去りの調停・裁判になる。
親権を奪われれば、親子ですらなくなってしまう現状。

私が子どもとの関係を保つには共同親権が必要
私も何か出来ないか・・・

そう思い、一念発起したのでした。

2. 共同親権を知ってもらうための大きな壁

先輩当事者や当事者団体に参加したりして、何をしたらよいか、何が出来るかなどを調べ・教えてもらい、SNSでの発信や議員陳情、街宣など様々なイベントにも参加しました。
そんな中、大きな壁が立ちはだかりました。

その1 共同親権反対派の暴言や誹謗中傷

これは、Xやネットをみればあからさまなので、分りやすいかと思いますが、共同親権と書けば暴言などが書き込まれました。勝手にDV野郎とレッテルを貼ったり、親に相応しくないだの、お前が悪いだの、まぁ酷いものです。
特に悪質なのは弁護士やNPOの代表、憲法学者なども差別発言の発信を繰り返しているんですよね。(今も続いていますが・・・)
駅前での街宣に参加すれば、「養育費払ってからにしろ」だの(払ってるけど?)「お前らみたいなのは親じゃねえんだよ」とか、「DV野郎、人殺し」のプラカード持って来た人までいました。
むしろ、あなた方の方が恐ろしい人間ですよ・・・

どうも、こういう人達って自分らの利権・利益を守る為に、組織的に行っているようです。その立ちはだかる大きな壁を知りました。

誹謗中傷する人って気持ち悪いですよね・・・

その2 これまでの固定概念から話を聞いてくれない議員の方々

私も共同親権に出会うまでは、固定概念に囚われていました。この固定概念を払拭し、新たな慣習や考えを伝えるのに、こんなに大変なものとは思いませんでした💦
多くの議員さんは理解を示してくれるのですが、ご年配の方の中には
「育児は母親がやるのも、男は養育費を払って次に行けばいい」
「離婚したら子どもと会わない方がいい。再婚とかもあるし」
「なぜ子どもに関わりたいのか分らない。私はそういう時代だったから」

などの声もありました。
確かに、昔は母親は家庭、父親は仕事、の時代でしたから、これまでの風習から考えを変えるのは大変だと思います。
しかし、陳情を重ねていくと、徐々に理解してくれる議員さんもいらっしゃり、ありがたかったです

まぁ、一部の政党(共○党)や、DV関連を取り扱う議員さんは
「男はDVするに決まっている」
「男に子育ては無理」

など、ありえない事も言われたので、こういう異常な議員は相手にしないようにしました・・・

人の話を聞かずに、よく議員やっているなと思ったりしますよね

3. 共同親権というものを知って、変わってきた妻

妻から申し立てられた離婚調停の中で、私は共同養育について書面で出していました。その中で共同親権についても数多く触れていました。
そんな中、親子交流(面会交流)の子どもの受け渡しの際に「共同親権って何?」と妻から一言聞かれたことがあります。
その時は、手短でしたが共同親権の概要を答えたことがあります。

その後ちょっとしてからですが、親子交流の条件が少しですが緩和されたことがありました。おそらく妻も、共同親権について調べたのでしょう
あくまで私見ですが、以降の子どもの様子を見ていても、母子関係がよくなってきたというか、子どもの発言から子ども個人を尊重しているようでした。(子どもの年齢も関連しているとは思いますが・・・)
また、妻との連絡の中でも、それは見て伺えました。

私もそうでしたが、共同親権というものを通じて
子どもにとって親とは?
両親とは?
子どもの権利とは?
を考えるきっかけになっているのだと思います。

4. 最後に

今年2024年の5月に共同親権への法改正が成立しました。
ご尽力頂いた、国会議員の先生方、地方議員の先生の方、弁護士や支援団体の方々、数多くの当事者の方やその団体の方々、学者、臨床心理士などの専門家の方々には、本当に感謝です。

この共同親権というもの。
言葉だけでも知る事により、離婚と親子の関係を考えるきっかけになりますし、子どもの権利を知るきっかけにもなります。

共同親権施行まで約2年。それまでに、多くの方に共同親権について触れて頂き、親の離婚と親権、子どもの権利について考えてもらえればと思います。

一部の偏見や差別発言に惑わされることなく、ご理解して頂くことを切に願います。

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