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猫不在 かこつけて飲む春の宵 ぬくもり代わりの肌のほてり

小娘、それなりに悩む

ここ数週間、国家資格をとろうかと真剣に考えていました。

動機は将来への不安、という極めて単純なもの。

今の職場は本当に人に恵まれています。
人間関係に程よい距離感があり、責任感とユーモアがある方々ばかりで、転職しても今よりよい環境は見つからないと思います。

ただ、私が40代、50代になったときに会社が残っているかは怪しい。

要因は業界の市場縮小、旧体制、広くなりますが国の経済衰退も懸念事項です。

不安を解消するために、私は独立開業を考えます。
そして、独立に有利な国家資格、税理士、行政書士、司法書士、いずれかの試験の受験を検討し始めました。

資格予備校の資料をもらってみたり、体験講座を受講してみたり。
なにより資格そのものの将来性を吟味しました。

必要なのは資格よりも、今を見ること

結論は、先送り。

幸いなことに私には、学も時間もお金もあります。
しっかり試験に向き合って勉強をしたら合格する自信も、あります。

ただ、原動力が「不安」しかないのです。
不安からの危機感だけを頼りに、数年を過ごすのは精神衛生として宜しくないのでは……。
そんな不安が新たに湧きます。

今日は2月22日、猫の日なので、『猫に学ぶ』の哲学を参照してみます。

苦しみに意味を見出すのはやめよ
ジョン・グレイ,『猫に学ぶ――いかに良く生きるか』,みすず書房,p.153.

不安に意味を見出すことをやめて、もう少し今を享受しよう。
猫には過去も未来もなく、今しかありません。

そう考えていたら、学も時間もお金もある現状の幸せにもう少し満足してもいいと思えてきました。

「急がず時の到るを待ちて事を行え」

うだうだ悩んでいましたが、そういえばと、初詣で引いたおみくじも見返してみました。

おみくじは運勢の善し悪しを量るものではなく、その言葉を一年の道標とするためのものです。

小吉ですけどね

焦らず、やるべきことをやっていきなよ。
そんな言葉が悩乱の渦中にある心に沁みいります。

きっとこの不安は猫に隣にいてもらわないと消えないので、自分でどうにかしようと思わないことです。

猫の日に乾杯。

ニャンパ〜イ


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