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農ガール、農ライフ

 久しぶりの読書感想文です。https://www.amazon.co.jp/%E8%BE%B2%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%81%E8%BE%B2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95-%E7%A5%A5%E4%BC%9D%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%9E%A3%E8%B0%B7%E7%BE%8E%E9%9B%A8/dp/4396345232


 人間は常に生きているだけで苦しくなる生き物である。大人になるとほぼ全員、人間関係やこの先の進路を考えるものである。中にはこの世に絶望をして、自殺もしたりする。

 主人公も彼氏と別れ、派遣で勤務していた会社もリストラされ、生きることに絶望をしていた。

 人生は何があるのかわからない。主人公はたまたまテレビで放送されていた農業に興味を持ち、農業学校に行き農家を目指した。

 本作は「ただただ諦めなければ夢は叶う」という話ではない。現実と同じように目標までに行きつく過程のなかで理不尽や騙し、腐りきった人間や行政など、現実と遜色ない鬱になりそうな展開で物語は進んでいく。

 それでも心を折りかけながら目標に向かう主人公。私はその主人公を見習いたい。私は行政や知人に理不尽な扱いを受けている。おかげで性格が腐ってしまい、今は私は死体と同然である。

 何かをはねのけようとする力も残っていない。読者もそうだと思うが、心を失うと何もできなくなる。しかし、主人公は最後まで自分を信じ行動してきた。そういう姿は私は学ばないといけないと思う。

 読みやすいので最後まで一気に読める。読書を始めるにはおすすめの一作。

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