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障がいのある保護犬を家族に迎えました

みなさんこんにちは!近藤みなみです。このnoteはアジア車いす交流センター(WAFCA)のスタッフが交替で書いていく交換noteです。

アジア車いす交流センター(WAFCA)は、車いすと教育を通じてアジアの障がいのある子どもたちの自立とバリアフリー社会の実現を目指して活動している認定NPO法人です。


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WAFCAでは最近、オンラインストアをオープンしました!オリジナル商品や、障がい者の方が作ったチャリティ商品を数多く取り揃えています。売り上げは全てWAFCAの活動資金となります。ちょっとしたプレゼントや自分へのご褒美に、ぜひ、ご覧ください。


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我が家に犬がやってきた!

我が家(近藤みなみ家)に新しい家族がやってまいりました。

結婚してここ3年は夫婦2人きりの生活。私は小さい頃から家で何かしらの動物を飼っていまして、動物のいない生活の物足りなさを感じ始め、去年の10月くらいから運命の子を探し始めました。

実家のペットはペットショップで購入したものでしたが、今回ペットを飼うことを調べていくうちに、たくさんの問題を知ることなりました。


ペットを取り巻く日本の闇

詳しくは調べていただきたいですが、多頭飼育崩壊による大量遺棄やペットショップの売れ残りペットが劣悪な飼育環境で暮らす、ブリーダーが一匹の繁殖犬に体がボロボロになるまで子を生ませる、、、など目を覆いたくなるような問題が山のように存在します。

また、最近ではステイホームということで家にいる時間が長くなったせいでプチペットブームが来ていて、安易にペットショップで購入したはいいけどお世話が意外と大変で、保健所に連れていく人が後を絶たないということも聞きます。

それでも日本では悪徳業者や無責任な個人を取り締まる法律が少なく、また、そういった現実を知らない方も多いというのが現実です。なので、悪徳ブリーダーやペットショップから高額でペットを購入するという選択をする人が多く、いまだにペット迎え入れの大きな割合を占めており、このような悪循環が続いています。

そんな動物たちを保護し、家族を探すため、たくさんの保護団体が活動しています。私はペットを飼うなら一度居場所を失った子を保護団体から迎えようと決め、探し始めることにしました。

【参考記事】

ACジャパンのCMも話題になりました



保護犬を探す旅

さぁ、飼うなら保護犬と決めたら、いったいどこで見つければ良いのでしょうか。私は以下のサイトで検索しました。

この2サイトは、日本全国に点在するたくさんの保護動物の団体が登録していて、自分の所在地のエリアで保護されている子を探すことができました。

もちろん現在いる保護動物とのマッチングなので希望条件通りの子を100%見つける事は難しいですが、動物の年齢や種類、サイズなどでソートすることは可能です。

気になる子を見つけたら、保護団体や個人にサイトを通して連絡をし、お見合い、引き渡しという流れになります。

私たち夫婦が最初に思い描いていたのは、犬種はゴールデンレトリバーか柴犬、または似たような雑種で、そしてできるだけ長く一緒にいられるよう、子犬であるということ。だからその条件で絞って探しました。

当初はそういう子が見つかればすぐにでも引き取るぞ!という気持ちでいましたが、保護犬探しは意外とそう簡単ではありませんでした。


保護犬を探す前に知っておくべきこと

当たり前ですが、保護団体は、1度居場所を失った動物に2度と辛い思いをさせないというのが大原則。保護犬が欲しい人がいても、すぐ引き渡す事はありません。

私たち夫婦が適切な飼い主になれるかどうか、どんな犬だったら適切か、お見合いをし、ある程度の時間を過ごしたり散歩をしたりする中で真剣にジャッジしてくれます。

探し始めた当初は写真とエリアを見て、手当たり次第「この子を迎えたい!」「救いたい!」と連絡をし、会いに行っていました。しかし、私たちよりもっと適切な家族がいたりして断られることがあったり、会ってみると、暴れてしまって1人では散歩に連れて行けなさそうな子、噛み癖がある子もいました。お見合い時何度も噛まれて血を流しながら帰ることもありました。そういう子は、自分のもとで幸せにする自信がなく、こちらから泣く泣くお断りをしました。

家族構成、これからの計画、そして夫婦がふたりともフルタイムで働いていること、家の間取り、庭の有無と広さなどなど、保護団体と相談し真剣に考えました。

子犬を飼うべきではない事と大型犬は向いていない事が途中からわかってきて、手当たり次第ではなく、条件も変えながら探しました。

保護犬を探す前に自分も動物もお互いが無理なく過ごせる条件を考えることが必要だと知りました。


やっと出会えた運命の子

私たちの飼える犬がわかってきて、保護団体とのコネクションもできてきたところで、ある団体から「崩壊寸前のブリーダーから、保護してきた子がいます。近藤家の条件に合うと思います。一度会ってみますか?」と連絡がありました。

1kgの小さな小さなトイプードルでした。子犬にも見えますが、人間だと15−20歳くらいの成犬です。

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実はあばら骨が生まれつき変形していて、上からみるとこんな感じ。触ると完全に骨がないような箇所があり、呼吸している肺が動くのがよく見えるような状態です。

それでブリーダーからは売り物にならないと判断され、生まれてから1年余り放置されていたところを保護団体に見つけて救い出してもらったそうです。

既に成犬で、小型犬。しばらく放置されていて家族はいない。

近藤家の運命の子との出会いでした。トライアル期も問題なく過ごし、無事正式譲渡となりました。

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横からみたレントゲンの骨の空洞がハート型に見えたので、名前ははーとちゃんにしました。

病院の検査では骨の奇形があるものの、けがをしなければ寿命を全うできると診断いただき、元気に暮らしています。普段は胴回りにサポーターをつけることにしました。


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シャンプーをして

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トリミングをして

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はい、可愛い。よ!世界一!



保護犬を迎えて

実際飼ってみてどうなのというところは皆さん気になると思います。

ここらへんではーとちゃんに対する今の思いを綴らせてください。


まず、うちの子は今まで出会った動物の中でダントツに可愛いです。可愛いっていろいろありますし、特に女の子はなんにでも可愛いと言うし、なんならあんまり可愛くなくても可愛いと言ったりしますが、はーとちゃんはまず顔がすばらしく可愛いです。なんてったってはーとちゃんは犬界の橋本環奈と呼ばれています。(私から)

さらに性格も人懐っこくて、帰りを待つ姿や出勤を見送る姿なんかも目がきゅるるんとして最高です。今日は仕事行くの辞めようかな・・・?ということが頭をよぎる程度に最高です。初めて会う人にも10分いれば心を許して甘えるため、誰の心も奪ってしまう恐ろしい子です。

そして毛がフワフワです。フワンフワンですふわんふわん。フワフワ過ぎて触っていることを忘れます。ひと撫ですれば疲れが1ヶ月分くらい吹き飛びます。毛が柔らかすぎてフワフワとも形容しがたいです。「これは・・・ふわ・・・?あわなのでは・・・?はーちゃん泡なの・・・?」と、困惑することもあるとかないとか。

しっぽをブンブンと振って私が行くところどころを追いかけてきて、私が用意したご飯をバクバクと食べ、膝の上にのるとすやすやと寝ちゃうところを見ると私がこの子を絶対に幸せにする・・・!涙 という気持ちがわいてきます。

とにかく控えめに言って最高です。

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飼ったペットを一生愛そう

長々と保護犬の説明と素晴らしさについて語りましたが、すでにペットショップで買った方が後ろめたい気持ちを持つ必要はないと思います。実際うちの実家の柴犬はペットショップから購入した子です。

ペットを取り巻く問題を少しでも解決に持っていくには、まずは今いるペットを何があっても大事にすることが大切で、これから飼う人は現状と販売・譲渡元の状況を知り、意思を持った選択をして欲しいなと思います。


ペットと人間の世界が今よりもっと優しいものになりますようにと、祈っています。

以上、保護犬を迎えたお話でした!

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