見出し画像

夢見てグリーンランド

皆様、いかがお過ごしでしょうか。四月も一週間が過ぎようとしていますが、朝方などに外出などすると案外寒かったりします。健康に気を付けていきたいですね。

さて、そんな本日4月6日は「北極の日」。1909年のこの日、人類が初めて厳密な北極点に到達したと言われているのです。到達したのはロバート・ピアリー氏。アメリカの探検家であり海軍将校でした。

大陸のある南極と異なり、北極点は海上にあります。しかもちょっとした島ほどの巨大な氷が流れていたり、いなかったり、と気候によっても様子が大きく変わるため、歴史時代には到達が非常に難しいことで知られていました。記録では、1827年にイギリスの海軍少将ウィリアム・エドワード・パリーが北緯82度45分、76年には同じくイギリス海軍のアルバート・マーカムが83度20分まで到達しましたが、90度には至りません。他にもノルウェー、スウェーデンなど北欧の探検家や、イタリアの王族までが北極点を目指して探検していました。

そんな中、大学で測量や製図の技術を学び、1881年に土木技師として海軍に入隊したピアリーは、運河建設の測量のためにグリーンランドに派遣され、軍で働いているうちに北極探検の夢を持ったようです。学会でグリーンランド北部探検ルートを発表するなど積極的に活動し始め、86年には犬ぞりでグリーンランドを横断する試みをしましたが、このときは失敗。しかしよく準備を整えたうえで1891年に再挑戦、北部のフィヨルド海岸地帯に到達することに成功したことで、グリーンランドが島であることを証明しました。ちなみにこの場所は今でもピアリーランドと呼ばれています。

さらに1899年には北極付近のジェサップ島を視認発見したと主張し、当時の最北端記録を更新。さらに1905年に再び犬ぞりで北極到達を目指しましたが、この時は食糧不足などでほとんど進めず、溶けていく氷の上をひたすら走ることで何とか命を取り留めた、といった記録が残っています。彼はまだ満足していませんでした。何度もの探検によって信頼のおける現地民や案内人といった友人を見つけ、1909年に再び北極を目指しました。

そして1909年、苦難の末に彼はついに北極に到達した、ということになっているのですが……?

実は、後世の研究により、これは嘘だったのではないか、と言われているのです。ピアリーがあると主張する陸島がその座標にない、観測員が不足しているにもかかわらずあまりにも旅程が順調すぎるなど、彼の主張はあまりにも不自然だということです。しかしこの当時の彼はすでに海軍将校として大きなキャリアを持っており、後に最初の北極到達をめぐって裁判が起こったときにも、証人を買収するなどの強硬手段を取ったことが知られています。

とはいえ……彼にも偉大な功績というものがあります。それは91年のグリーンランド北端到達。間違いのない実績です。彼がほかの探検家と違って北端に到達できたのは、西洋式ではなく現地イヌイットの生存技術を研究し、真似したからだと言われているのです。ネイティブの実用的な毛皮服や、雪や自然にあるもので簡易的に作るテント「イグルー」などを自らも作ることで、持ち運ぶテントや寝袋などの重量を減らし、ネイティブの指揮を受けて犬ぞりの技術を学んだことが、彼の成功に繋がったのです。彼はその後もイヌイットたちと親交を深め、その技術は後進に受け継がれたのでした。

ということで、ちょっとホロ苦いお話になってしまいましたが、今日も服を紹介します。和田屋より4月10日の11時まで一週間限定セール実施中のカステルバジャックから、本日はセーターをご紹介。

ハーフジップセーター 日本製 ウール混

画像1

https://item.rakuten.co.jp/itibann/61197/

ウール入りなので断熱性が高く、急に暖かくなっても大丈夫。季節の変わり目におすすめのセーターです。

また、和田屋ではほかにも春物ジャケットやブルゾンなど多数取り揃えております。ぜひ、ご覧ください。
ブルゾン:
https://item.rakuten.co.jp/itibann/c/0000000205/
ジャケット:
https://item.rakuten.co.jp/itibann/c/0000000302/

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?