見出し画像

汚れる

甥っ子は、スーパーで買ったリンゴは食べれるのに、木になってるリンゴは食べれなかった。

「きたないから」だ。

土がつく=「汚れる」って言っちゃう人多いよね。子どもが土触るのも、地べたに座るのも「汚れるから止めなさい!」って。

それを聞くたびに、なんか小さく傷つく。

土って、汚れるなのかな?
そこでできた作物食べてる事完全に忘れてないかな??

木になるリンゴが触れなかった甥っ子

ウチの姉はまさに、「土=汚れる」タイプだ。
キレイ好きで、家はいつもピカピカで。
子どもが外で何か触ろうとすると、
「汚れるから止めなさい!」とピシャリ

姉の息子が小学校1~2年くらいの時かな?
家族でリンゴ狩りに行った事があるんだけど、
彼だけ、リンゴを触ろうとも食べようともせず、じっとつまらなそうに座ってた。

「おーい、○○、リンゴ食べないの?美味しいよ?」

「汚いから嫌だ」

え!?木になってるリンゴが汚い!?
衝撃的だった。自分の甥っ子がそんな思考になってるだなんて!?

汚い汚い!汚れる汚れる!

今、田舎に住んでるから、よく大阪の友だちが子連れで遊びに来てくれるんだけど、
「汚い」って言っちゃう人が割といる。

汚れる汚れるってまぁうるさい!
土ついたら、はたけくか洗えばいいだけなのに。

大人は子どもの服を「汚さない」事に必死だよね。
服に土がつくくらい、そんなヒステリックになることない、どうともない事なのに。
子どもが「汚れず」遊ぶって無理があるし、すごい不自由だよ。

子どもが山に自生してる赤い実を見つけた

「わぁ~何コレ!?食べれるの??」
「それ冬イチゴだよ、美味しいよ~食べてみ!」

すかさずお母さんが入ってくる
「汚いからダメ!洗ってから食べなさい!」

「大丈夫だよ、汚くないよ。。」
パクっと私が食べてみるも
横で親が見てるし、子どもは食べないよね。
親の意見が絶対だもんね。

あぁ~、これか。
ウチの甥っ子も、こんな経験したんだな。
子どもにすごい概念を植え付けてしまうんだな。

全てを不浄としない土の懐深さ

畑をやるようになって、土ってすごいな!と気づいた。
あらゆる生物の土壌なんだもん。
植物も生物も土に育ててもらってるし、
虫や動物の死骸や排泄物も、全てが土にかえる様を見ていると、
こんなにあらゆるものを受け入れてくれて
なんて尊いものだとろうと思えてくる。

二日酔いの日に、外でもどしちゃって土に埋めたら、何事もなかったかのように土にかえしてくれた。

全てを不浄としない懐の深さ。
私はそこにすごい安心を感じて
土がつく=汚れるという言葉にすごい違和感がある。

当たり前だけど、靴には土がつくよ?
ただそれだけだよ。
汚れるって言われたら何もできなくない??

土に覆われた星に生きてるのに、その価値観は不自由すぎないかな?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?