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薬剤師を目指した理由は「両親の借金苦」からでした。


こんにちは!わだきなこです。

私のnoteに来てくださりありがとうございます!



私は男女の双子育児をしながら漢方茶・姿勢矯正のカウンセリングを通して

メンタル不調さん、身体の不調さんを

根本から元気にする仕事をしています。

このnoteでは、暮らしで使える心と体の整え方を発信しています。




さて、今回のテーマは、私が何故薬剤師を目指したのか?

というお話をしていきます。


というのも、最近私はほぼ毎日、

自分の想い・悩み苦しむ方への想いを文字に綴っているのですが


そもそも、あんた誰なん?

という話をしてこなかったなあと。


先日、発信の大先輩である、おはなし屋なおとさんに
「自分にしかできない発信ってこんな感じ?」と返信したところ、


というアドバイスをいただいたんですね。


確かに「私が何故、数ある職業の中から薬剤師を選んだのか」

という話は全くしてこなかった!盲点でした。


そしてこの話を友人や知人に話すと、大抵の方に


わだちゃんマジで本書けるで」


とよく言われるので、ブログのテーマとしても読み応えがあるかなと。


「本を書ける」というのは、

薬剤師を目指すきっかけになった「私の過去のエピソード」に対して言って頂けてるのかな、と思います。


というのも、私が薬剤師になった理由は

親が薬剤師で憧れていたから
小さい頃、薬剤師さんに親切にしてもらったから

みたいな崇高な理由ではなく

家庭が借金まみれで苦しくて、両親の背中を見て何となく稼げそうな職業に就きたかったから

です。


それでも、今では「天職かもしれない」と思えるようになりました。



今回の記事では、

そんなに情熱がなくても、やっていくうちに好きは見つけられるよ

ということを私の人生経験を通して伝えられたらなと思ってます。


今、目標があるけど、みんな程キラキラした情熱や目標があるほどでもない。大丈夫かな…。

と思っているあなたの勇気になれば幸いです。


それではお話をしていきます!



浪費家だった父・お金に苦労してた母


「うちは貧乏で、お金がないようだ」

物心ついた時からそう認識するようになっていました。

それは、毎日のように両親がお金のことで喧嘩をしていたのを見ていたから。


父は当時、大手企業のサラリーマンでそこそこ安定した収入がありました。

(多分、当時で年収700万ぐらい。)

しかし、その年収を上回るほどの浪費癖があったのです。


週末はパチンコ。

車やバイクをその場のノリでしょっちゅう買い替える。

1日で100万を超える借金を作って帰って来ては、母と大喧嘩してました。
(そりゃそうだ)


私たち子供のために置いていた学資保険も、全て解約して父の借金返済に充てていたそうです。

そんな両親の背中を見て育った私は、

「なんか知らんけどウチはお金に困っているらしい。借金はアカンらしい。」

という感覚を4歳ごろには持っていました。

小学生になる頃には、母が口癖のように


「愛なんて関係ない、世の中お金が全てなんやで。お金に苦労するのが一番辛い」

と言っていました。


なるほど、お金がないと自由に生きられないのか。


知らず知らずのうちに、

自分の価値観の中で「お金」の存在感が堂々の第一位に君臨していました。





余談ですが
これが後々起業するときに、お金のマインドブロックとして
私の前に強敵となって現れた事は言うまでもありません。


そして今だから言えますが、方法はいくらでもあったし

愛はとっても大事だし、愛が伝わった結果、お金のご縁が来るものだ

と胸を張って言えます。

(実際に我が家は夫婦円満です)



浪費癖はあかんけど。




いつでも離婚できるようになりたかった




毎日のように電卓を叩く母がつぶやいていたこと。それは


「もっとお金があれば…。」

でした。





お金がもっとあれば、

子供たちに好きなものを買ってあげられるのに。

もっとたくさん旅行に連れて行ってあげられるのに。


そんな母の背中を見て、素直すぎるきなこ少女は


「そんなに苦しいなら離婚したらいいのに、何でしないの?」


とストレートに聞いていました。

すると、母は


「お母さん一人だと、稼ぎが少ないからお金の自由がなくなる。

あなたに好きなものを買ってあげられなくなる。

だから、したくても出来ない。」


と私に言いました。


それを聞いた少女きなこはとても素直なので


「ということは、

お金さえあれば、自分が将来お父さんみたいな人と結婚しても、

子供を連れて、堂々と離婚できるのか。」


と思っていました。


自分がお母さんみたいになっても、お金さえあれば、好きに生きられるんだ。



当時、小学3年生の私は何の疑いもなく、お金と人生観をそう結びつけていました。




「薬剤師」を知ったのは求人広告




「ほら、見てごらん。お時給が全然違うでしょ?」


パート先を求人情報を見て探している母が
私に求人広告を見せてくれました。


Wantedly HPより



1つは、工場内での軽い作業のお仕事。
そして、もう一つは、町の薬局の薬剤師のパートのお仕事。


当時はまだ薬剤師バブルも大きかったので、時給もそれなりに高かったです。


母は求人を見せながら私に言います。


「同じ時間働いても、これだけ入ってくる金額が違うんだよ。これが、資格があるのとないのの違い。

資格さえあれば、高い給料で働くことができるんだよ。」



そんな風に言われていました。



そして私は薬剤師の求人欄を見て、

「こんな仕事につけば、経済的に自由になれるのか」と幼いながらも思いました。



将来、薬剤師さんになってみたいな。

お母さんの二の舞にならないためにも。



いつしかそう思うようになりました。


どんな仕事、かなんて知らない。

どんな内容かも詳しく知らないし、

やりがいがあるかどうかなんて、もちろん知らない。


ただ、時給がいい仕事。


私が薬剤師を目指した理由は、あまりにも現実的すぎるものでした。




大学に入ってから『嫌いじゃないかも』って思えてきた


どうにかこうにか勉強をして、薬学部に入学した私。



入学当初は6年間も勉強し続けられるのだろうかと不安でしたが


いざ始まってみると、
高校生の頃よりも、案外勉強が楽しくなっていってることに気が付きました。





高校の時は正直、「こんなの日常生活でどう使うんだ?」


というような教科も、

大学に入るため勉強しなければいけないものもあったので

興味が沸かないものに関しては、成績が伸び悩むことが勃発していました。


(これは34歳の今も全く同じです。

興味のないものは本当に情報が入ってこないので、いつまでたっても3歳の脳みそのままだなぁと本当に思います。)



では、そんな私が薬学部に入って、「勉強が意外と面白いかも」と思ったきっかけは何だったのでしょうか?

それは、「日常生活が化学でありふれている」ことに気づいたのが大きい理由でした。



日常は化学で出来ている



薬学部は当然ながら「お薬のプロ」を育てる学部。


そうなると、勉強する内容は
とりわけ体や薬、化学物質に関することばかり。




これだけ聞くと難しそうに見えるのですが
案外、そうでもないことも多かったです。



✔️食べ物を食べると、体の中でどうなるのか


✔️有酸素運動が何で脂肪燃焼に効くのか


✔️酒に弱いのと強いのとでは何が違うのか


✔️油汚れに何で洗剤が有効なのか


✔️私たちの体は、免疫をどのように獲得しているのか




などなど、専門分野ではありますが
内容は、どれも健康や日常生活のなんでを掘り下げたものばかり。

(当然、難しい話題や教科もたくさんありましたが)



なるほど、だからこうなるのか!!と思えるような授業もたくさんあったので


見た目は大人、頭脳は子供の私にとっては、

『毎日のなんで?』を追求するのはとても楽しかったんです。


そして無事に薬剤師となり、就職し始めてからようやく
この仕事の魅力に気づくのでした。




あれ、意外と天職かもしれない



薬剤師と言えば、病院でもらったお薬を渡してくれる人。


そんなイメージがありますよね。

実際には、

病院の中で働く薬剤師や、

保健所、学校の公衆衛生の管理、製薬メーカーでの開発、

薬の営業さん、開発中の薬の臨床試験の業務担当


などなど


一口に薬剤師と言ってもその仕事は多岐に渡ります。




そんな中でも、町の薬局で働く薬剤師さんに必要とされている能力はスバリ、『対話力』


なぜなら、

患者さん一人ひとりの性格に合わせた対応し、信頼関係を築いて

対話を通して患者さんの生活背景を考えて

患者さんの薬物治療と健康を支える仕事



それが町の薬局の薬剤師のお仕事だからです。



いくら知識があっても、聡明な方でも、


患者さんとの信頼関係が気づけなければ
欲しい情報を引き出すことができません。


信頼できない人に、自分の情報を話そうなんて思いませんよね。



患者さんにとって身近な医療関係者であり、接客業でもある。

それが町の薬剤師さんのお仕事です。


これは学生時代、アルバイトを通して接客業に魅力を感じていた私にとっては天職でした。

なぜなら、対話そのものに価値を生み出せる仕事だからです。


薬剤師さんって、何も薬のことを話すだけが仕事じゃないんです。


天気の話や流行の時事ネタ、ときには、患者さんの趣味の話まで。

それ雑談じゃないの?と思うかもしれませんよね。



そうなんです。
その雑談こそが患者さんとの信頼関係を築き上げるものなんです。

普通に話をしているだけでは、引き出せないような情報を引き出すソースでもあるんです。


生まれた時からおしゃべりが大好きで、

(まじで口から生まれたと思ってる)


人を喜ばせることが大好きな私にとって、これほど最高な仕事はありません。


対話を通して人に喜んでもらえる。

信頼関係が構築できるほど、より仕事も面白くなっていく。



最初はなんとなく稼げそうだから
万が一の時も、子供を連れて家を出て行けそうだから

そんな理由で、目指した薬剤師。


高い志はそこにはなかったけど
やっていくうちに、大好きな仕事になっていきました。




無理に高い志がなくてもいい




情熱を持てるものを、仕事にしよう

好きを仕事にしよう



SNSの発展とともに、そんな言葉もたくさん聞くようになりました。

確かに、好きをお仕事にして、お金を稼いでいけるなら

それに越した事はないと思います。


でもだからといって、今現在、情熱を持てるものがなかったり、

今取り組んでいる仕事がめちゃくちゃ好きでもない方が幸せに働けないかと言うと

そうでもないと思います。




以前読んだ本に興味深い記述がありました。少し引用しますね。


好きを仕事にすれば万事解決かと言えば、そう簡単にはいきません。
多くの職業研究によれば、自分の好きなことを仕事にしようがしまいが最終的な幸福感は変わらないからです。


2015年、ミシガン州立大学が「好きなことを仕事にする者は本当に幸せか?」というテーマで大規模な調査を行いました。


研究チームは、被験者の「仕事観」を2パターンに分類しました。


◉適合派:「好きなことを仕事にするのが幸せだ」と考えるタイプ。「給料が安くても満足できる仕事をしたい」と答える傾向が強い

◉成長派:「仕事は続けるうちに好きになるものだ」と考えるタイプ。「そんなに仕事は楽しくなくてもいいけど給料は欲しい」と答える傾向が強い


一見、適合派のほうが幸せになれそうに見えます。自分が情熱を持てる仕事に就ければ毎日が楽しく、金目当てに働くよりも人生の満足度は高まりそうな気がするでしょう。


ところが、結果は意外なものでした。


適合派の幸福度が高いのは最初だけで、1~5年の長いスパンで見た場合、両者の幸福度・年収・キャリアなどのレベルは成長派のほうが高かったからです。


研究チームは、「適合派は自分が情熱を持てる職を探すのがうまいが、実際にはどんな仕事も好きになれない面がある」と言います。

いかに好きな仕事だろうが、現実には、経費の精算や対人トラブルといった大量の面倒が起きるのは当然のことです。

ここで「好きな仕事」を求める気持ちが強いと、そのぶんだけ現実の仕事に対するギャップを感じやすくなり、適合派のなかには「いまの仕事を本当に好きなのだろうか?」といった疑念が生まれます。

その結果、最終的な幸福度が下がるわけです。


一方で成長派は、仕事への思い入れがないぶんだけトラブルに強い傾向があります。もともと仕事に大した期待を持たないため、小さなトラブルが起きても「仕事とはこんなものだ」と思うことができるからです。


「科学的な適職」  鈴木祐 著 より



どのような仕事にも、良い面と悪い面はあるもの。


大事なのは、うまくいかなかった時にどう捉えるか。


情熱だけが一人歩きすると、
うまくいかなかった時や、予想外のトラブルが起きたときに
「好きじゃない部分」がもたらすダメージは大きいです。



こんなはずじゃなかったのに!と



必要以上にがっかりしたり、それが原因でやる気そのものを失ってしまうパターンもあります。


実際に、私も薬剤師になってから

業務に過度な情熱を注ぎすぎて、失敗したときにやる気がゼロどころか、

マイナスになってしまった経験は何度もあります。

情熱を持つなとは言わないのですが

過度に期待だけを持ちすぎるのもマインドの安定にはあまりお勧めできません。





大事なのは、バランス。

別に割り切っててもいいんです。

そこから好きなところを見つけられますから、


私もなんやかんやで薬剤師さんの仕事は大変なところも多いけれど

患者さんとお話しをして喜んでいただく。

その瞬間がやっぱり楽しくてお仕事のやる気に還元していました。



これを読んでいるあなたも


世間の、情熱を持って、仕事をしろ!
の波に無理に合わせなくても大丈夫です。


幸福度の観点で見ると、多少割り切っている方がその中から好きを見つけられる工夫ができます。


無理してこんな感じにならなくて大丈夫



繰り返しますが、
大切なのはピンチの時に自分がどう捉え、どのように次の行動につなげるか。




ある程度制限された中に楽しみを見つけるのも意外と悪くないですよ!


制限以前の問題で

精神的苦痛がきつかったり、
どうしても逃げ出したいような辛い環境の時は

なりふり構わず、全力で逃げることをお勧めします。


あなたの人生の時間はあなたのものですからね!




長くなりましたが、私が薬剤師を目指したきっかけでした。


最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。


世の中には現実的な理由すぎて、医療関係者を目指した奴がいるんだな。

大した志がなくても、その中に楽しみを見出して、仕事を楽しむことだってできるんだな。


それだったら、自分でも頑張れそうだな


と、あなたの背中を押せる記事になっていたら嬉しいです。



そんなこんなで薬剤師として働いて10年。

今はこの経験を活かして、フリーランスとして活動しています。


何故、あれだけ「お金」に執着していた私が
6年間も勉強して手に入れた国家資格を手放し

収入が不安定なフリーランスの道を選択したのか。
それはまた別の機会にお話ししますね!




それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!!



おまけ


フリーランス駆け出しの今、稼ぎがめっちゃあるか?と言われたらそうではありません。

が、毎日はとんでもなく豊かです。

美味しいごはん、家族や双子との時間、大好きなクライアントさんとの時間、note読者さんに文章を綴る時間。

豊かさ=「大金を使って贅沢に暮らす」ではないんですよね。

序盤で登場した私の両親も、私とお話しして少しずつマインドを書き換え

今では仲良く心豊かに暮らしています。

お金とマインドの問題って結構関連性が深いんですね。


noteで書ききれなかったことはラジオで話してます!




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