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7月の進捗を報告します!

こんにちは!ご覧いただき、ありがとうございます。
株式会社ワコールの深川です。
 
前回の記事では、みらいのファッション人材育成プログラムで私たちが実現したいことをお話させていただきました。(前回のnoteはこちら
 
この記事では、7月の進捗報告をお届けします。


「立体メルトブロー法による衣服の製作」を実現するまでにクリアすべき課題

わたしたちは、「立体メルトブロー法(立体的な不織布をつくる技術)」で衣服をつくることにチャレンジをしていますが、衣服には、ファッション性と機能性の大きく2つの役割が求められると考えています。
 
私たちが開発した技術には、今までの手法(カットソーやニットなど)では実現できなかった“かたちやテクスチャーが表現できる”という特長がある一方で、
①一般的な衣服で使われるカットソーやニットと、不織布では見た目が異なるため、見慣れない
②不織布は伸度が小さいため、衣類で快適な着ごこちを実現するのが難しい
という2つの大きな課題がありました。
そのため、これまではブラジャーのカップ部分など、見えない部分の展開に留まっていました。

ブラジャーと使用しているカップ

7月に取り組んだこと

①の課題について
不織布の見た目が衣類として見慣れないデメリットがある一方、カットソーやニットなどではできないかたちやテクスチャーの表現が可能です。
例えば、
・立体感の大きい凹凸表面
・規則的なドレープ
・シームレスかつ、大きな形状変化

7月には向さんとのメンタリング面談を実施し、立体不織布ならではの、強みを活かした衣服を作るという方向性を策定しました。
ファッションデザイナーとの協業も視野に入れ、まずは、この技術で表現したいかたちやテクスチャーとは何なのかを検討するサンプルを作ることを決めました。
 
②の課題について  
メンバーで表面テクスチャーを変化させることで部分的に大きな伸度のある不織布をつくることができないかを検討をスタートしました。
8月には構造を決定したうえで、試作を実施します。

表面テクスチャーの検討イメージ 

8月に取り組むこと

この技術でしか表現できないかたちやテクスチャーとはどういうものなのかを検討し、サンプルを作製します。
また、伸度のある不織布をつくるためのテクスチャーを検討し、試作を行います。
 
来月の報告も、ぜひお楽しみに。


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