[勝手に芥川研究#1&推薦図書3選] ~文豪社長になる等
芥川龍之介がらみの本で最近読んだものでおすすめ本を紹介します。
文豪社長になる
芥川の盟友にして文藝春秋の創刊者、菊池寛を主人公にしたノンフィクションです。菊池寛を取り巻く人々と文藝春秋という雑誌の成長と挫折をメインに描かれています。作家としての菊池寛はほとんどでてきません。現代ではなかなか想像しにくいですが、大正時代には文芸同人誌が多くあり、同人誌といえども格がありましたので、新しく立ち上げて人気作家を集めて売れる雑誌を作るのはなかなか大変です。これを読むと菊池寛という