鷹が翔ぶ
水気の無いダム湖を上を
鷹が翔ぶ
水気の無い水脈の上を
鷹が呼ばれる
大盤振る舞いの恰幅な太陽に
鷹は鳴く
私とあなたは無関係
鷹は翔ぶ
遥か遠くの野を目掛け
太陽は言う
鷹よ伝えてくれないか
太陽は言う
彼等に教えてくれないか
太陽は思う
ここは私より大きな星が牛耳るこの地
太陽は叫ぶ
私だってもう休みたい
太陽が怒る
彼等は私を憎んでいるから
鷹は思う
豆粒の様に小さい彼等にとって
あなたはこの地の決定事項
ダムは泣く
泪は干からび煙となる
太陽はダムに謝る
うなだれ病で自害を思う
白月が諭す
不可能なことは考えちゃいけない
菊は空には咲かないと