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夢は叶わなかったけれど、

数ある中から、このnoteを目に留めてくださりありがとうございます。

はじめに

私には、幼い頃からの夢がありました。どうしても叶えたくて、決断や選択を迫られるさまざまな場面では、いつも少しでも夢への可能性が広がる道を選択してきました。想い続けた夢が叶わない未来など、想像もしていなかったのです。

しかし、結論から申し上げますと、私は夢を叶えることはできませんでした。

2021年6月に就職活動を終え、2022年春からは新聞社で記者として働きます。
就職活動を始めたばかりの約1年前の私が聞いたら、長年の夢が叶えられなかったと、絶望する未来なのかもしれません(笑)

ただ、後悔や自責の念は全くといってありません。
むしろ晴れ晴れとした気持ちで、来春から記者として働くことが心から楽しみです。

前置きが長くなりましたが、こんな私の就活体験記を通じて、何か一つでも気づきを差し上げることができましたら幸いです。

今までのこと

就職活動をはじめたのは大学3年の6月。両親や友人が「就活」という言葉を頻繁に口にするようになり、焦って就活サイトに登録したことを覚えています。でも内心は、
「私はやりたいことは決まっているし、夢への熱意は誰にも負けない」。
今では思い返すだけで寒気がするくらい、楽観的な就活生でした。

もちろん、すぐに地獄を見ることになります。6、7月に提出したサマーインターンは、ことごとく不通過。よく考えてみれば当たり前のことでした。
就活生みんな、熱意があって当然なのです。

重要なのは、熱意があったうえで、どうしたらその企業に必要としてもらえるのか、会いたいと思ってもらえるのか。そして、一緒に働きたいと思ってもらえるのか。就活生であれば耳にタコができるほど聞いているであろうこんな当たり前のことが、私の頭の中からすっぽりと抜け落ちてしまっていたのです。

そんなこんなで、サマーインターンのES、面接の勝率は約3割程度。さっそく就活の厳しさに直面しました。ただ、ありがたいことに合格をいただいた会社もあったので、いくつかのインターンには参加することが叶いました。

これがまたよくなかった。(笑)

思い返せば、インターンに参加しただけで就活をやった気になった自分がいたのだと思います。サマーインターン選考で受け取った「お祈りメール」はすぐさまゴミ箱に放り込み、悔しさはいつの間にか忘れてしまっていました。こうして、心身ともに堕落した状態のまま(それに気がつくことなく?)大学3年の夏休みは幕を閉じたのです。

季節はすぎ、ふと、カレンダーをあと1,2枚めくればすぐに2021年がやってきてしまうことに気がつきました。同時に、6月の、漠然とした不安を抱いていた感情がフラッシュバックしてくるのを感じました。

「このままではまずい」

本当に何となく、危機感を覚えたのです。そして、「夢」意外の業界に目を向けてみることにしたのです。

これが、新聞業界との出会いです。(他にもさまざま複雑な要因はありますが)

この、「何となく」であったり、「直感」というものは就活において意外と重要なものだと思っています。これは結果論になってしまいますが、この「何となく」に救われて、今があるといっても過言ではありません。

そして、あれよあれよという間に就活が本格化するシーズンとなり、もともと目指していた業界と、新聞業界の2つの業界に絞って選考会やインターンに参加しました。

そしてここでも何となくで応募した新聞社のインターンシップで、転機が訪れるのです。
この会社で、こんなことを実現したい、こうなりたい、そのために自分はこんなことができるだろう。
インターンシップに参加して、こんなことが次々と浮かんできました。その後のESを書くのも、面接で自分の思いを伝えるのも、本当に楽しかったのです。さらに、それが面接官にも伝わっていることが手応えとしてちゃんとあり、心から嬉しかった。

就活終盤にして、前述の、私の頭の中からすっぽりと抜け落ちてしまっていた部分が、きれいに埋まった感覚がしたのです。

この運命のような会社が、現在の内々定先です。

内々定を得るまで、たくさんの紆余曲折がありましたが、ここには書ききれないし、きっとこれから就活を迎え撃つであろう方々の不安を煽りたくないので割愛します(笑)しかし、苦しいことの方が多かったけれど、どれも欠けてしまっては今の自分は存在しないと思えるほど、大切な経験だったと思っています。

今だから思うこと

もともと目指していた業界のES作成は、本当に大変でした。きっとそれは、志望理由も、実現したいことも、すべて「幼い頃からの夢だから」しか出てこないからだったのだと思います。夢は夢で、それ以上でもそれ以下にもなれませんでした。

もちろん、夢を追うことは決して悪いことではありません。夢を叶えることは素敵なことです。

しかし、私の場合は夢に幻想を抱き過ぎていた点がありました。叶えたい思いが先行して、中身が全くついてきていなかったのだと、就職活動をはじめるまで気がつくことができなかったのです。そして、本当に痛い目に遭いました(苦笑)

そんな私でも、最終的には心躍るほどやりたいと思える仕事に出会うことができました。その理由の一つは、「何となく」。たかが20数年、されど20数年生きた自分の「何となく」を信じて就活するのも悪くないかもしれません。

(自己分析、企業研究、業界研究をしっかりやったうえでないと、私のように痛い目を見てしまうのでお気を付けを!)

さいごに

22卒就活体験記についてnote を書いてみようと思ったとき、私には何が書けるかな、と真っ先に悩みました。私は模範的な就活生ではなかったし、誰もが知る大企業が内々定先というわけではないからです。どんな記事なら誰かの背中を押してあげられるだろうか。そう考えたときに、誰かの反面教師にならなれるのではないかなと思い立ちました。

私の就活の過程は、ダメダメすぎて、正直だれにも真似をしてほしくありません……。でも、私は自分の就活に後悔はありません。こうして改めて振り返ってみると、自分が大きく成長したのが目に見えてわかるからです。そして、就活頑張ってよかったと、今なら胸を張って言えます。

思いのままに綴った拙い文章を、最後までお読みいただきありがとうございました。この22卒就活体験記が、誰かの背中を押すものでありますように。

最後に、これまで支えてくれた家族、友人、ゼミの教授、就活支援のinteeのみなさんに、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

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