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瞑想の機械


『機械のある世界』(ちくま文学の森11)
瞑想の機械 / ポンテンぺㇽリ ・ 柏熊達生訳   より

誤字修正2月22日

「エレベーターは猿から出たんですよ、あなた。
 このホテルは処女林なのです。
 これらの真直ぐな壁は、近寄って平行に立っている木の幹です。
 猿は絶えず攀じ上って、また下がりといったことを、
 連がっている地から頂に、頂から地に
 繰り返しているんです。
 直接に幹に攀じ上ることはできないんです。
 ええ出来ませんとも。
 そこで、幹の高さに沿うて走っている蔓の助けをかりて
 攀じ上るんです。
 この、エレベーターが、あなたの猿が、
 くっついている頑丈な網がそれですよ。」




こんにちは
いきなりなにを語りだしたかと思って驚かれたでしょう?
いつのもひよこ先生です。

以前お話しした
言葉の収集コレクションの中から、
少しづつご紹介していこうかと思いまして
記事を書いております。

活字離れがささやかれておりますが、
このnote内にいらっしゃる皆様は
読むのがお好きな方たちがお集まりだと思い
ひとときでも
読書に浸っていただけたら幸いです。

では、また。


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