ひよこ先生@人間見習い

初めましてひよこ先生と申します。ことばとお絵描きが好きで、最近学校図書館司書見習いと相…

ひよこ先生@人間見習い

初めましてひよこ先生と申します。ことばとお絵描きが好きで、最近学校図書館司書見習いと相成りました。 つらつらと読んだ本の好きな一節だったり言い回しだったりを収集しつつ、物思いに耽る空間として気まぐれにno+eの余白をうめていく所存。 読んでくれてありがとう。

マガジン

  • 言葉の収集

    少々収集癖がありまして 読書をする際、 お気に入りの一文、一説を書き留めている所存。

  • いっしょにおえかき

    ぜひお子さんと一緒に楽しんでもらいたい、 簡単なお絵描きの方法をまとめました!

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ひよこ先生というヒト

初めまして おはようございます こんにちは こんばんは ひよこ先生という者です。 少しだけ私という人物についてご紹介をば。 ◇女性 ◇30代 ◇旦那とにゃんこ2匹🐈🐈‍⬛ ◇暖色系 ◇経歴 都内某所 いわゆる“お受験塾”にて、7年ほど お絵描き講師として 3〜5歳の子どもたちと お絵描きをしてまいりました。 お絵描きが大好きな子、嫌いな子 大胆な子、繊細な子 描くのが好きな子、見るのが好きな子 たくさんの子どもたちの 感性豊かな、伸び伸びとした絵や 時には苛立ちや

    • 『月が綺麗ですね』

      『月が綺麗ですね』                      愛しています。 『死んでもいいわ』                      あなたのものよ。 『でも、青くはありませんね』                      あなたの気持ちを受け入れるのは                 青い月と同じでめったに起こりはしませんよ 『昔、女性は太陽でしたのよ』                       太陽の力を借りて輝く月では                   

      • インクのように

        しかし何よりも奇妙だったのは、 かまどの下でちろちろと燃えている青白いほのをだった。 瓦斯(ガス)ではない。 天幕(テント)のまわりには燃料タンクらしきものはひとつも見当たらないし、 ゴムホースもない。 青いほのをはインクのように透明で、 真珠のような光沢もあり、一枚の薄布がゆらめくようにも見える。 何に似ているかと云えば極煌(オオロラ)に最も近いのである。 ー中略ー 「いいかね。三日月麺麭(パン)はこの石のほのをで焼くのが一番美味しいのだということを忘れずにおきたまえ。

        • 何かを見つけたい季節。

          私にとって“趣味”は空っぽになる時間。 私の趣味は完全にインドア派で没頭型のちまちました連続的な作業を積み重ねていくような手作業。 同じことを繰り返す作業は何も考えることなく 頭の中に無造作に点滅する単語が、汁物の上に散らした青のりの如く不規則に浮かびゆらめくだけの、ただそこに在るだけの存在にさせてくれる。 そこに有りはするけれど“無”の状態にさせてくれる。 なので日常生活において“趣味の時間”=“心の休息” そんな私ですが 最近は秋が近づいてきているせいか趣味もほ

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          8本

        記事

          名前の知らない友だち

          「…君は、」 名前を訊ねようとしたぼくをさえぎって、少年は笑みを浮かべた。 「野暮なことは聞きっこなし。名乗らなくちゃ親しくなれないってことはないはずさ。そう思わないかい。名前を知らない友だちが、ひとりくらいいるのもいいのもだよ。」 ぼくは、少年の云うことにも一理あるとは思ったけれど、何か少しもの足りない気もした。 親しい人にこそ話しづらい、相談しづらいことは 誰しも必ずある、と思う。 自分のことを、状況を、 まったく、何にも、1ミリも理解していないからこそ 話せることも

          名前の知らない友だち

          約束守るなかれ

          大体人間の身体は細胞が何年かですっかり新しく入れかわるのだそうで、 「あれからみんな細胞を入れかえたから、 あの時の約束したオレは今のオレじゃない」 と言えば言えないこともない。 「約束は守るな」とか 「大いにウソをつけ」とか 「人の恩は忘れろ」とか… 一見書いてあることは大変悪いことばかりなのだけれど 作中の「約束を守るなかれ」という言葉は 度々私の気持ちを楽にさせてくれる。 過去の自分はすでに“今の自分”とは全く別人のような、他人のようなものだから 多少の失敗や挫

          人間世界

          私自身は、エルフの説が最も真実に近いと確信している。 エルフ主催の《5つの未解明の蕾学校》では、人間は植物の精であるとされている。 太古より植物の精は、不合理な人間生活という名の大きな釜の中に放置されているが、千に一度の瞬間、神々しいソフォニズバの天の啓示が植物の精の1つに舞い降りる。 するとその選ばれし者は釜から浮かび上がり、人体という牢獄から自由の身になる。 虚しい生死の輪廻から解放される瞬間だ。 そして湖の睡蓮、ライラックの花房、あるいは、あでやかな紫陽花となって開花す

          このほんをよむひとへ

          ずがこうさくの じかんは、  じょうずに えをかいたり じょうずに ものを つくったり することが めあてでは ありません。 きみの めで みた ことや、 きみの あたまで かんがえた ことを、 きみの てで かいたり、 つくったり しなさい。 こころを こめて つくって いく あいだに しぜんが どんなに すばらしいか、 どんな ひとに なるのが たいせつか、 と いう ことが わかってくるでしょう。 これがめあてです。 確か小学校か中学校の図画工作で使用していた

          このほんをよむひとへ

          通行料

          夢も見ずに眠ったという訳ですか。 しかし夢は眠りの残りの浅い時にこそ 見るモノだとも言われます。 真逆。夢とは 突き詰めれば別次元の別の自分の見る映像。 其処に繋がる為にはこの世界との因縁を深く断ち切る必要があります。 眠りが浅ければ、それでは通行料にも成りません。 成程。大いに納得です。 兄さん。 流石兄さんの言うことは冴えていますね。 それ程でも有りませんよ。 夢とは、 自分の今までの体験から構成されると聞いたことがあるあります。 なので経験したことのないことは

          雑音ーノイズー

          「ほんとうだ。ソォダ水のはじける音がする。  雑音ーノイズーの音なんかぢゃない。  宵里の云うとおりだ。」 ー中略ー 「それにしても、きみたちはなんて古いレコォドを聞いているんだろう。  雑音ーノイズーがひどいね。」 「でも先生、ぼくたちにとってはこの雑音ーノイズーが、  何より重要なんですよ。」 宵里はアビに目配せをしながら、そう云ってレコォドを止めた。 長野まゆみさんの紡ぐ言葉の色が好きです。 ブルー、青色を表現する言葉が特に美しいと 読んでいてたびたび思います。

          夢みる少年の昼と夜

          太郎は缶の蓋を明けた。 その中には雑多な物が詰め込まれている。 太郎は一つ一つ大事そうに取り上げた。 父親の懐中時計の銀の鎖。古くなって少し錆びついている。 コレハ昔モット大キカッタノダ。 コレハ可哀想ナアンドロメダヲ縛ッテイタ鎖ダ。 ソレヲペルセウスガヘルメスカラ貰ッタ剣デ切ッタノダ。 桜貝。綺麗な透きとおるような薄い貝殻、九十九里浜で拾った。 コレモ最初ハモットズット大キカッタ。 コレハ波ノ泡カラ生マレタアプロディティガ、 ソノ足デ踏ンデイタ貝ダ。 ダカラ昔ハ地中海ニ

          夢みる少年の昼と夜

          あとがき「機械について」

          中世には、機械を動かす人は魔術師だった。 それがだんだんと、普通の人が機械を動かすようになってしまったが、 機械への憧れというのは魔術への憧れと似ている。 たいていは、そうした憧れを忘れて暮らしている。 文学に機械や魔術が出てくるのは、こうした憧れを思いだすためだろう。 ご無沙汰しておりました ひよこ先生です。 “憧れ”を思い出す というのは 日々の慌ただしくあっという間に過ぎていく時間の中から いかに空を見上げていないかに気づくことと似ている と 最近痛感するのです。

          あとがき「機械について」

          お絵描きの想像力‐▢編‐

          こんにちは! ひよこ先生です。 本日は▢のお絵描きいってみましょう♪ 早速緑の▢を描きました! なにを描くかな♪ なにを描こかな♪ ポケッと外を眺めていたら 目に入ったお洗濯物の「Tシャツ」!!! お気に入りの「コップ」に あったかいコーヒーを入れて お絵描きしましょ♪ 煙突のある「家」って少し憧れ… 風のある日は凧あげを思い出す。 ▢と言ったら、「箱」かな。 箱といえばプレゼント? 電車の揺れって なんであんなに心地よいのでしょう… と、いろいろ描いてた

          お絵描きの想像力‐▢編‐

          蓄音機

          蓄音機が完成した暁に 望み得られることのうちで私が好ましいと思う一つのものは、 あらゆる「自然の音」のレコードである。 たとえば山里の夜明けに聞こえるような鶏犬の声に和する谷川の音、 あるいは浜べの夕やみに響く波の音の絶え間をつなぐ舟歌の声、 そういう種類のものの忠実なるレコードができたとすれば、 塵の都に住んで雑事に忙殺されているような人が 僅少な時間をさいて 心を無垢な自然の境地に遊ばせる事もできるし、 長い月日を病床に呻吟する不幸な人々の神経を有害に刺激する事なしに 無

          お絵描きの想像力‐△編‐

          はい、こんにちは! ひよこ先生です。 本日もお絵描きしてまいります! では早速♪ 本日は青い△を描きました! いろいろ描きたして、 一緒にお絵描きしてまいりましょう♪ はい、ではまずは 気分をあげるため、 お気に入りの「帽子」をかぶりましょう♪ なんでもやる気が起きないときは お気に入りのアイテムを 身に着ける! 用意ができたら、 お花の蜜を探しに ゆらゆら、 ふわふわ… 「ちょうちょ」!!! おっと、向こうに見えるのは ローズのかほりをまとったあの子。

          お絵描きの想像力‐△編‐

          実験室の記憶

          実験台の上にはいろいろは小道具大道具が 雑然と積み重なり、戸棚の中はもちろん その上までわけのわからぬ手製の機械でいっぱいになっている。 その中をかきわけるようにして、 みんなが実験しているのである。 雪のような綺麗なものが、 こういう所が好きだというのは、随分不思議であるが、 結構育つところをみると、案外 この環境が適しているのかもしれない、 もちろん もっと実験室を整理して、 一歩一歩をきちんとリチャードリンの所のようにやって 行く方がさらによいのである。