見出し画像

撮影記〜河原谷の大氷柱〜

妻が昨年から登山にハマっている。
そもそも山間部に住んでいるから気軽に登山ができる上、佐賀は低山が多く、ちょっとした登山に適しているらしい。
私自身、身体を動かすのは嫌いではないし、最近忙しくて撮影にも出かけられていなかったので、「大氷柱を見に行こう!」という誘いに乗って登山することに。

今回向かったのは、福岡県にある「河原谷の大氷柱」だった。別名「難所が滝」と呼ばれているらしい。
九州では珍しく氷瀑が見れる、という触れ込みで、半信半疑ながらもとりあえず向かってみた。
立春を迎えて少しずつ冬の終わりが近づいてきていたけど、幸か不幸か登山の前日からぐっと冷え込んだため、少し期待しながら登山口へ。

ちなみに、大氷柱がある宇美町の観光サイトによると下のような情報が出てきた。

三郡山の河原谷(ごうらだに)渓谷を90分ほど登れば、標高724mに位置する河原谷の大つらら(通称:難所ヶ滝)にたどり着きます。1月から2月にかけて、岩から染み出た水や雪が融けた水が岩肌をつたいながら凍って氷結し、寒気が強まる時期が続くと高さ20mもの見事な大つららになることもあります。壮大な氷の彫刻を一目見ようと、多くの人が訪れます。
寒気が続いた後のなるべく気温の低い午前中がお勧めです。
※登山の際は、防寒対策とアイゼン等の登山装備が必要です。

宇美町観光情報
Nikon Z 6Ⅱ + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

現地に到着すると、ふわふわの雪が舞い降りてきていて、それなのに晴れ間も覗いたりしていて、幻想的な景色を楽しみながらテクテクと歩いて行った。

Nikon Z 6Ⅱ + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

登山道にはしばしば写真のように石が積まれていた。
「誰かが石を積んでると、自分も積みたくなるよね」と妻が言った。

Nikon Z 6Ⅱ + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

今回使っているレンズはNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sという標準ズームレンズ。
若干トリミングしているが、じっと眺めていると雪の結晶が見えてくる。
F値4でもしっかり後ろがボケている。

Nikon Z 6Ⅱ + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

登り始めて1時間ほど。
標高が上がるにつれて大きな岩が密集し始めている。
今回は水が流れているわけではなかったけど、大雨の際には渓流になったりするのだろうか。

Nikon Z 6Ⅱ + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
Nikon Z 6Ⅱ + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
Nikon Z 6Ⅱ + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

大氷柱まであと300メートルという頃に現れた景色。
中央付近には氷柱が見える。
小氷柱らしい。笑

Nikon Z 6Ⅱ + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

ここまで登ってくると標高も600メートルを超え、登り始めた時と比べてかなり肌寒くなってきた。
途中で昼食を食べることになって、大きな岩に腰掛けながら持ってきたお弁当を黙々と食べた。本当に寒かった。
一緒に歩いていたうちの一人が、高性能な保温ポットに入れていた熱々のお湯でカップ麺を食べていたのは、羨ましかったなぁ。
最近のポット(水筒)は進化していて、ある程度の時間なら沸騰したお湯をほとんどその温度で維持できるらしい。

Nikon Z 6Ⅱ + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

ついに現れた大氷柱。確かに圧巻だった。
ガイドさん曰く、この間下見に来た時はこれほどの大きさではなかったらしく、この数日の寒さでここまでの大きさに育ってくれたとのこと。
ついつい下から覗き込んで撮影したくなるが、全国各地で大氷柱の落下による事故が多発しているらしく、氷柱の撮影は十分な注意が必要。

Nikon Z 6Ⅱ + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

よくよくみてみると水が滴っている。
水が流れ続けながら、その流れた分の一部が凍っていくことで氷柱が成長していくみたい。
寒さが続けば、まだまだ大きく育っていくらしい。

初めてみた大氷柱。
最終的には往復で4時間ほど、標高にして500メートル程度の登山だった。
とはいえ、登山道は十分に整備されており、道中は木々の美しさはもちろん、鳥の囀り、苔や落ち葉などをゆっくりと楽しみながら登ることができた。

次はどこに、何を見に、登山をするのかなぁ。
登山はあんまり好きじゃないとか言いながら、じわじわと次が気になる今日この頃。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?