下積み②北海道に、札幌に帰りたい

下積みの話ツー!
前回はエンペラーというキャバレーで耳をつけて働いていたという、超個人的かつ薄い内容の下積み話をお届けしました。

次は上京してスタイリストアシスタントをはじめてから3ヶ月、、
ぶち当たる壁壁壁!

きちんと就職された方もぶち当たると思われる、
社会にでてからの壁。

わたしは20〜23までいちおう北海道の衣装さんとして週5で働いて、社会人らしくなったと思っていました24歳の夏。

人間として欠落していたとしか思えない仕事のできなさからは這い出たとおもっていた、、、
(ゴミをゴミ箱に捨てられないとかのレベル。コミュニケーションがとれない、なんてもっと上級の話です)

東京に上京し

意気揚々とスタイリストアシスタントして働き出したTHE私!
メモを常に持って、頑張る気持ちは一人前!
たくさんの経験を盗んですぐ独立しよう!
タバコスパー!(コンビニ前で吸っていたら師匠に見つかる事件も)

確か最初は、師匠周りの人に会わせてもらったり、
どこに何があるかを聞いたり、請求書や精算書の書き方を聞いたり、教えてもらって覚えることがたくさんありました。

それも大体1,2ヶ月でおわり、、、

体の疲れやミスなどがでて、モチベーションが激下がり始める3ヶ月目。
いつも持ってたメモどこやったの3ヶ月目。

やることなすこと上手くいかず、
大きい荷物をもってプレスに返却にいくのも気が重い。電車ですれ違う同年代の女の子は可愛く着飾ってヒールでどこかにお出かけしてるというのに、
ボロボロの靴で、お金が無いためボロボロの服で
ボロボロの顔でみじめになる24歳。
ちなみに肌荒れも多かった私。
自信などつきようもなく、キラキラ輝く仕事のできる同年代を見て意気消沈。

運転すれば道がわからず。
初めて運転するのは師匠のでかいベンツ。
駐車などできるはずもなく。
精算書をつくればよくわからないエクセルに悪戦苦闘。
現場に連れてってもらえば、忘れ物したり、動きが鈍いと怒られたり、着せるものを間違えたり。
衣装写真をとれば着せ方が汚すぎて見せられない。
衣装集めをすれば、全然ちがうと却下され。
とにかく褒められたことはないといっても過言ではないであろう。

だって褒めるとこないもんね。
今ならわかるんだが、あの時はあの時で頑張っていた(つもり)

さらに入って2ヶ月目くらいでベトナムロケに同行する私。
延長コードをホテルに借りようと、
「ロングコンセント!」を連呼する。
変電のアレを借りてアイロンをオン!した瞬間、
アイロンが壊れ、終了。
(アイロンないので、浴室で濡らして干すことでシワをのばした)
勝手のわからないベトナムで、勝手のわからないロケバス、勝手のわからないアシスタントムーヴ。
涙をこらえながらとにかく働く。
(モデルさんに傘さしたり、服を運んだりね)

師匠の部屋に呼ばれた瞬間号泣。
師匠もアラアラといった感じで、みんなそうよ、泣けるだけ泣いたら戻りなさいってな感じでした。

そんな全然いい思い出のないベトナムロケを経て、

ああ北海道に、札幌に帰りたい。
空気も綺麗で、満員電車がなくて、
実家にもすぐ帰れて、、

串鳥に行きたい。(コスパの良い居酒屋)
南郷の湯に行きたい。(天然温泉)
和やか亭に行きたい。(回転寿司)

(今でも行きたい)
友達と遊びたい。

とうとうメンタルがやられ、師匠に、
「北海道に帰ります、、、、」と伝える。

すると師匠は
「もう!?もうちょっといれば!??」とのこと。
おおかた忘れましたが、3ヶ月じゃ何もわからないとか、お姉ちゃんと喫茶店やるんじゃなかったのかとか、北海道いつでも帰れるやん、夢を諦めるには早い的なことを言われた気がします。

なんとなく、まだ育てようとしてくれてる師匠にも安心して、あとちょっと頑張ろうと踏ん張った気がします。

やめたい!は何度となくありましたが、
師匠に伝えたのはこの一回のみ。
あとは姉に愚痴ってました笑。

北海道に、札幌に帰りたい編は終わりです。
上京したら絶対思うよのぅ。
帰りたいとら思わず東京にすぐ馴染めるあなたは
精神年齢48歳です。

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