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DECAXモデルを活用した効果的なコンテンツマーケティング戦略

今週もウェブ解析士のnoteをご覧いただきありがとうございます。
マーケティングにおいて、消費者の購買行動を理解し、それに基づいた戦略を立てることが非常に重要です。このnoteでも過去に幾つかの行動モデルを紹介してきました。

今回は2015年に電通デジタルによって提唱されたコンテンツマーケティングにおける購買行動モデル「DECAX」を紹介します。DECAXの特徴は、消費者視点と、消費者と企業の関係構築を購買行動に結びつけた点です。これにより、企業は消費者のニーズをより深く理解し、それに基づいたマーケティング戦略を展開することが可能になります。

1. D (Discovery) - 発見

概要

「Discovery」フェーズでは、消費者が製品やサービスを初めて認識し、その存在に気付くステージです。この段階では潜在的・顕在的問わず、顧客は問題やニーズを抱えており、それに対する解決策を探しています。

アプローチ

効果的なコンテンツを通じて顧客の注意を引き、ブランドや製品の認知を高めます。目を引くビジュアルや魅力的なタイトルで、興味を引きつける内容を展開しましょう。

事例

  • 魅力的なビジュアルを使用したソーシャルメディアキャンペーン

  • 興味を引くブログ記事やインフォグラフィックの制作

2. E (Engage) - 関係を構築

概要

「Engage」フェーズでは、消費者が製品やサービスに対する関心を深め、交流を行うステージです。顧客は製品やサービスに対して好奇心を抱き、詳細な情報を求めている段階です。

アプローチ

より詳細な情報を提供し、顧客の興味を維持する必要があります。インタラクティブなコンテンツ(例:クイズ、動画)や、有益な情報(ブログ記事、ハウツーガイド)を提供し、消費者との関係を強化しましょう。

事例

  • インタラクティブなクイズキャンペーン

  • 有益な情報を提供する定期的なニュースレター

3. C (Check) - 確認

概要

「Check」フェーズでは、消費者が製品やサービスの価値を評価し、その購入に値するかどうかを判断するステージです。顧客は選択肢を比較し、自分に最適な製品やサービスを見つけることを目指しています。

アプローチ

カスタマーレビューや詳細な製品のスペック、比較ガイドなどを通じて、消費者に購入に向けての情報を提供します。また、FAQやチャットサポートを設けることで疑問を解消します。

事例

  • カスタマーレビューコーナーの設置

  • 製品の利点やスペックを分かりやすく説明した比較ガイド

4. A (Action) - 行動

概要

「Action」フェーズでは、消費者が製品やサービスを購入するステージです。顧客は選択を確定し、購入の意思決定を行います。

アプローチ

シンプルな購入プロセスを提供し、購入の障壁を低減します。割引コードや期間限定のキャンペーンを実施することで、購入意欲を刺激することが可能です。

事例

  • 効果的なCTAの配置などUI/UXの改善

  • 期間限定の特別キャンペーンの実施

5. X (eXperience) - 体験と共有

概要

「eXperience」フェーズでは、消費者が製品やサービスを使用し、その感想を共有するステージです。顧客は購入後の体験を通じて製品やサービスに満足度を求め、その感想を他者と共有します。「あっちの製品の方が良かったのではないか」といった認知的不協和の低減にも役に立ちます。

アプローチ

購入後のフォローアップメールや、製品の使い方を解説する動画、追加のサポート情報を提供し、消費者との継続的な関係を築きます。また、顧客のフィードバックを収集し、製品やサービスの改善に役立てましょう。

事例

  • 購入後のフォローアップメールでの感謝の表明と追加情報提供

  • 使い方を解説する動画やオンラインサポートの提供

  • SNS上でのハッシュタグの作成やUGCを促すコンテンツの提供

まとめ

DECAXモデルを活用した効果的なコンテンツマーケティング戦略では、消費者の購買行動を発見から体験と共有までを包括的に捉え、各フェーズごとに適切な施策を展開します。これにより、企業は消費者のニーズを深く理解し、関係構築を通じて持続的な成功を収めることが可能です。是非、DECAXモデルを基盤にしたアプローチを取り入れ、効果的なコンテンツマーケティングを展開してみてください。
今回ご紹介した内容は、WACA公式のInstagramでも紹介されています。ぜひチェックしてみてください!

あとがき

今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
消費者行動モデルや購買行動モデルって、いろんな種類がありますよね。どれを使っていいか悩んだら、自分達が取り合う商材や、行っていく施策に応じて色々なモデルを試してみるのも良いかもしれませんね。
それではまた来週お会いしましょう。

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