今日が見所かも!のマイア=プレアデス星団=すばる&火星
今回はゼウスの愛人の一人、マイアのお話。
・・・なんだけど、今日は先に星(星座)の話から!
と言うのも、今日お話しする「マイア」は「プレアデス星団」という星団のうちの一つの星でもあるんだけど、
なんと、ちょうど今!
火星とプレアデス星団が接近してるんだ!
プレアデス星団=昴(すばる)
「プレアデス星団」と言っても中々馴染みがない・・・あまり聞いたことないなぁって人もいるかもしれないね。
でも「昴(すばる)」というと、星に興味がない人でも「聞いたことある!」って人が多いんじゃないかな。
プレアデス星団は、日本語名で「昴(すばる)」。
この名前は日本の自動車メーカーさんにも使われてるね。
谷村新司さんも「すばる」という曲を作って歌っているし、
中島みゆきさんの「地上の星」という曲にも「風の中のすばる〜♪」って歌詞がある。
古いところでは、清少納言が「枕草子」の中で
「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。
よばひ星、少しをかし。
尾だに中らましかば、まいて」 清少納言「枕草子」239段より
(星と言えばまず、すばるが美しいわ!ひこぼし(彦星)やゆふづつ(宵の明星=金星)も綺麗よね〜。よばひ星(流れ星)はまぁまぁ良い感じかな。あの尾(しっぽ)さえなければもっと良いんだけど〜。(※勝手に現代語訳しました)
と詠っているね。
つまり、清少納言も「すばる=プレアデス星団」を一番に挙げて「美しい」と言っている。
きっと平安時代にも「すばる」は美しく輝いていたんでしょうなぁ。
で、そのすばる=プレアデス星団ってのはどこにあんのさ
※いちいち「すばる=プレアデス星団」と書くと長くなるので、ここから先は「プレアデス星団」で統一して書きます。
プレアデス星団はおうし座に属する散開星団なんだ。
オリオン座が分かれば見つけやすい。
オリオン座の真ん中の3つの星から西の方向に視線を移して行くと
「アルデバラン」というオレンジ(黄色っぽい?)色の、よく光る星が見つかると思うんだけど・・・
(だいたい21時くらいだとこんな角度で見られると思います)
そこからさらに視線を西に伸ばしていくと、ごちゃごちゃっと星のかたまりが見える。
それが「プレアデス星団」。
そして3月4日、このプレアデス星団に火星がもっとも近づくとのこと!
私は2月下旬からちょこっと観察していますが・・・
2月28日と3月1日は、アルデバランは見えるものの、なぜかプレアデス星団のところだけ雲がかかってよく見えず。。(泣)
ただ、プレアデス星団があるであろうなぁ、、、という場所から視線を下にずらすと、小さめだけど赤っぽく光ってる星があり、多分それが火星じゃないかと。
ちなみに昨夜(3月2日)は風が強くて寒く、残念ながら観察は断念。
そして明日から天気が西から下り坂・・・
なので、今日が一番見所かも!!!
そろそろ冬の星座ともお別れの時期。
プレアデス星団と火星の共演も限られた期間なので、
風邪ひかない程度に、星空を観察するのも良いのではないでしょうか。
行方知らずのプレヤード
※プレアデス星団は以下に記載するお話から本来7つ(7人姉妹)とされているんだけど、その内1つは肉眼ではまず見えないんだ。
これを「行方知らずのプレヤード伝説」とうんだけど、
「姉妹の1人であるメローぺが人間の男と結婚したが、その人間(夫)が神々に刃向かったため、メローぺがそれを恥じて行方をくらませた」
という説と、
「姉妹の一人であるエレクトラの息子=ダイダロスが築いたトロイアの町が滅び、それを嘆いた母のエレクトラが彗星となって消えた」
という説があるんだ。
そんな説から肉眼で見えるのは6個、とされているんだけど、私は6個全部も確認できたことないです^^;
プレアデス星団=マイアのお話。
ゼウスとマイアの関係については次回書くとして。
マイアはアトラスとプレイオスの娘で、7人姉妹の長女なんだ。
ある日、マイアとその姉妹たちが森で遊んでいると、狩人のオリオン(※オリオンはポセイドンの息子)がそこを通りかかる。
「わ!めっちゃ可愛い子達じゃん!俺と友達になろうぜ!飲み行こうぜ〜!」
興味を持ったオリオンはそう言いながら彼女たちに近づいていく。
しかーし!
マイアたち姉妹は、処女神であるアルテミス(ゼウスとレトの子でアポロンの姉。これはまた次回のお話で書きます)に仕える女神たち。
アルテミスは自身も純潔を守り抜く女神で、自分に仕える部下たちにも処女性を要求していたから、マイア達は当然オリオンが近づいてきたら逃げる!
(上司=アルテミスに怒られるもんね)
マイアたち:「ぎゃー!男キター!!ヤバイ、逃げろー!」
ところが・・・
オリオンは「美形」で「プレイボーイ」の「ナルシスト」。。(嫌なヤロウだな)
「あ゛??このオレ様が声かけてやってんのに、逃げるってナニ?
なんかちょっとムカつくんですけど!?」
と半ば意地になったのか、そこから執拗にマイアたちを追いかけまわすんだ。
逃げても逃げてもオリオンに追いかけ回されるマイア達は、とうとうアルテミスに助けを求めに行く。
するとアルテミスは、彼女達の姿をハトに変え、オリオンから守ったんだ。
だけどその一連の流れを見ていたゼウスが、彼女達が鳩のままでは可哀想、と
先に星にした父と母(アトラスとプレイオネ)の近くに、彼女達も星にして置いた=プレアデス星団となった、というお話なんだ。
(↑の画像はwikipediaより)
そしてその後、かくかくしかじかがあって、オリオンも星になるんだけど、
なぜか牡牛座の近く・・・つまりプレアデス星団の近くにオリオンが置かれちゃったから、今でもマイア達(プレアデス星団)はオリオンに追いかけ回されてる、って説がある。
で、その「かくかくしかじか」というのは・・・
実はオリオン、アルテミスと恋に落ちちゃうんだよね。
ところが、2人の交際に大反対だったアルテミスの弟=アポロンの企みによって、オリオンは命を落とすことに・・・
そしてその後、オリオンは星になったんだけど、この話はまた別の機会に書くことにします!
あ。ちなみに、「牡牛座」もゼウスが絡んだお話。。
(とんでもないんですわ、この話も(涙)でもこれもまた別の機会に)
星座とギリシャ神話の深い関係。
「神も複雑なんですなぁ。。」
と思ったり、
相変わらず「なんでやーー!!」
とツッコミ入れたくなることも多々。。
面白いですけど(笑)
とりあえず今日、プレアデス星団と火星の共演が多くの場所で見られますように♪
(今日は時間がなくて、イラストがほとんど描けなかった〜!でもあとで付け足すかもしれません^ ^)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?