世界の始まり3(ギリシャ神話編:長い戦いの始まり)
ティタノマキア勃発!
「くそぅ〜、あのクソ親父(クロノス)!!マジ腹立つわ!
こうなったら他のティタンもろとも、ぎったんぎったんのめっためたにしてやる!!」
と、ジャイアンの如く怒ったゼウスは、兄のポセイドンとハデスと協力し、父クロノスを含めたティタン族に戦いを挑んだんだ。
こうしてゼウス率いるオリュンポスの神々と、クロノス率いるティタン族の争いが始まった。
この戦いを「ティタノマキア」と言うよ。
だけど、ティタン族に比べたら数も少ないゼウス側オリュンポス陣。。
しかも相手は「ティタン=巨人」・・・
ここのままじゃ不利すぎる!!
そこでゼウスは、ウラノスよって地下に閉じ込められてた3人のキュプロクスを救出。(キュプロクスもゼウスの兄弟だね。→世界の始まり1に関係図記載)
助けてくれたことに感謝したキュプロクス達は、ゼウスに最強の武器=雷電(カミナリとイナズマ)を贈ったんだ。
そして、ハデスには姿が隠せる兜を、ポセイドンには三叉の鉾をプレゼント。
更にゼウスは、敵であるティタン族の中でも自分たちに協力してくれそうな神をこっそり探したんだ。
すると、冥界の河神ステュクス(オアケノスとテテュスの子)とプロメテウス(イアぺトスとクリュメネの子)が協力してくれることに。
だけど、この戦い(ティタノマキア)は中々決着がつかず、10年と言う長い歳月が過ぎてしまう。
長い長い戦いを見かねたガイアはゼウスに、まだ地の底から助け出してない「へカントケイル」を味方につけるよう助言。
そしてゼウスに助け出されたヘカントケイルは、その巨体&100本の腕を活かして(3人いるから300本の腕!!)ティタン族に次々大きな山や岩を投げつけたんだ。
これにはさすがのティタン族もお手上げ!
(長い戦いだった割には最後ちょっとあっけないけど^^;)
こうして10年にも及んだティタノマキアは、ゼウス&オリュンポス神の勝利によって一応は幕を閉じたんだ。
(ま、結局へカントケイルの手柄やないかい。と言うのは置いておこ。。)
でも、戦いは実はこれで終わりじゃなかったんだ(とほほ)。。
つづく
◇◇◇◇今日のおまけ◇◇◇◇
敗北したティタン族を題材にした絵は数点あるんだけど(数は少ないです)、
その中で私のお気に入りはこれ。
「打ち負かされるティタン」
作者:コルネリス・ファン・ハールレム
制作年:1588-1590年
所蔵:コペンハーゲン国立美術館(デンマーク)
(次回に書きますが)負けたティタン達はゼウスに「タルタロス=奈落の底」に閉じ込められるんだ。
この絵は、タルタロスに落とされていくティタン達を描いたもの。
長い戦いに疲れ果て、負けた挙句に奈落の底に落とされ、、、
絶望的な表情のティタン達。
タルタロスに落とされた恐怖からか、髪が逆立ってるティタンもいる。(真ん中右寄り)
ダイナミックな構成、そしてティタン達の筋骨隆々のプロポーション。
なかなか迫力のある絵です。
だけど、よーく見ると・・・
(カメラ目線かよ。な老ティタン)
(誰か探してんの?なティタン)
(いや、アンタも落とされてるけど。仲間受け止める余裕あんの?なティタン)
などなど・・・
割とツッコミ所の多いキャラがチラホラ(笑)
そして極め付けはやっぱり、
さすがに男性の股間のアップをガッツリ描くのは嫌だったのかね、、コルネリスさん。。。
にしても、なぜ股間に蝶とトンボ・・・
(しかもトンボ、ちょい気持ち悪いし。)
迫力がある中に、こう言うちょっと笑っちゃう所もある絵画なのでした。
コルネリス・ファン・ハールレムは、オランダのハールレム出身の画家。
(レオナルド・ダ・ヴィンチと同じで名前に地名が入ってるんだね。)
マニエリスム派※の画家であります。
(※大雑把に言うと、ルネサンス〜バロックの間に生まれた様式。
奇怪で幻想的、不自然な人体プロポーションなどが特徴。)
マニエリスムについては、また別の機会にちゃんと書きたいと思います☆