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茶道を始めたきっかけ

茶道って男の自分がはじめるのは変なのかな…
そんな偏見を最初は持っていました。

こんにちは。

今日は私が茶道をはじめたきっかけについて書いていきます。
まだまだ習いはじめて1年ほどですが、
茶道に興味がある方に読んでいただければと思います。


1冊の本との出会い

社会人3年目の私はコロナ禍ということもあり、
社会を生き抜くためには色んなことができるようにならなければ!と向上心に燃えていました。

そのため無知な自分を自覚して、
色々な哲学書を読みあさっていました。

その中で一つ。
私の心に刺さった本がありました。

それがこちら。
岡倉天心の「茶の本」です。
(哲学書というジャンルなのかは不明ですが)

こちらの本についてはご自身で読んで確かめていただきたいのですが、
日本における茶というものが、
ただの飲み物でなく、
文化や生活、習慣、人との交流において、
とても重要な役割があるといった内容になります。
(ざっくりとですが笑)

特に私の好きな言葉がこちら。

茶道は美を見いださんがために美を隠す術であり、
現すことをはばかるようなものをほのめかす術である。

岡倉天心. 茶の本. 岩波文庫.  1929. 29p

この文章の意味がわかるようでわからない。
そしてわかったとしても、本当の意味では理解できないのではないか。
そしてこの内容は人生において、人として、
とても重要な気がしました。

そんな興味から茶道に興味が湧きました。

京都にて茶道体験

哲学書から茶道に興味を持った私は、
茶道を習いたい!と思いました。

ただ、映画の「日日是好日」を見た記憶から、

「茶道って女の人が多いのかな…。
それに年齢層も高めの人が多い気がするし、
自分が行ったら浮いちゃうかもな…」

などと始めることをためらっていました。

それでも実際に体験してみないとわからない!と思い、
悩んだ結果、以下の行動に辿り着きました。

歴史好きの友達を誘って、
京都に茶道体験に行こう!
(京都をチョイスしたのは
茶道が盛んなイメージだったからです。
完全なイメージです。)

京都には海外の観光客の方向けに、
着物を着て茶道やその他の日本文化を体験できるお店が結構あります。
純日本人の私ですが、
日本の心を学ぶべく茶道体験スタート!

参加者は私と友達、そして他のお客さん2人。
和菓子をいただきお手前を1服ずついただきました。
その後、茶道についてのお話と質問などなど。

教えてくれたおねえさんが確かこのようなことを言っていました。

「私は生活の中で心がぶれそうになると、茶道のお手前をしています。
お手前の手順は軸があり、
それは周りに影響されることなく、
ブレることはありません。
お手前をする中で、
風の音や、季節の植物に、五感を傾けることで、
感性を刺激されてブレない自分でいられるんですよね。」

茶道教室への見学参加

京都での体験を終えて、
より一層、茶道への興味は強くなりました。

1回体験しただけではわからない。
奥の方にもっともっと大切なものがあるような。

やはり習うしかないです。

すぐに近くの教室を探しました。
意外と色んなところにあり、
文化センターの教室から、
教授の方が開かれている教室など、
どれを選んで良いかわかりませんでした。

その中で直感で選んだところに、
電話で見学に行きたい旨を伝えました。

電話の対応はとても穏やかで、
心地の良いものでした。

そして、お稽古見学当日。
やはり「茶道=礼儀に厳しい」という印象があり、
自分のマナー知識と動作を不安に思いながら教室へ。

参加者は20代の女性から60歳くらいの男性まで、
幅広い年齢層の方が参加しておりました。

皆さん気さくに話しかけていただき、
とても和やかで居心地の良い空間を味わえました。

こ、これがあの「和敬清寂」か!!

(和敬清寂→ みんながお互いの心を和らげて、尊重しあい、茶室の雰囲気をいい感じにする)

この感動と共に、いつのまにか入門していました。

感情の赴くままに。
心地よいと思ったら行動ですね。

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