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あなたのことを心底どうでもいいと思っている人に相談しよう!
私が自分で事業を始めようと思った時に、夫に相談して心底後悔した話です。
その日の昼に起業家ミーティングで出会った方とランチをし、今後やりたいことを思う存分話して、つたないながらにも話して話して。知らないこと、新しいこと、面白そうなこと、たくさん教えてもらって、ぼんやりしていたものがどんどん強固になって。ウキウキワクワク、心躍る気持ちで家に帰りました。
帰って夫に「こういうことをやりたい。こういうことをやるんだ。もう決めたんだ。こうするんだ。」と勇んで話をしました。
夫は、「え、いつからそんなことやりたかったの?」と言いました。「歌がやりたいってずっと言ってたじゃない。そんなにいろいろやってまた疲れちゃうんじゃない。」
私のテンションは急降下しました。ショックで急にお腹が痛くなったのを覚えています。
私の夫は、たいていの人に菩薩と言われるタイプです。
私も、こんなに穏やかな人を他に知りません。自慢に聞こえるかもしれない、というか自慢しますが、家事、育児、すべて協力どころか、主体的にやってくれます。さらに仕事も頑張ってます。
人を羨んだりしないし、私のやりたい事は全てやらしてくれるし、私の幸せを誰よりも願っている人です。
だけど、だからこそすごく心配するんですよね。過去に私が言っていたこと、私が悩んでいたこと、私が苦しんだことを、私以上にしっかり覚えているんです。私がもう苦しまないように、私以上に真剣に考えています。
だから、私が今までと違うことを言い出したり、前に失敗したことをまたやろうとしたりすると、反対とまではいかなくても心配してきます。
そしてこの場合、私のテンションはダダ下がりです。
そして、その夫の想いに対して背く事をするのは悪い気がしてきて、思いとどまることがよくあります。
でも今回ばかりは、私はどうしても事業を始めたかった!
何故か自信がありました。過去の私とは違うんだと。自分の中では明確に違っていました。「だから何を言われてもやるよ!」
なんだけど、やっぱりテンションは下がります。
大切で大好きで素晴らしい家族と、冒険する時の相談相手は違うんだなぁと思いました。
じゃぁ、誰に相談したらいいんでしょう。きっとその対極。自分に全然興味がなくて、私が何してても構わなくて私の思いなんてちっとも配慮しないような人の方がいいんだと思います。
そこで私は、その日のランチミーティングでお会いした方が「AIに相談する」と言っていたのを思い出しました。そこで私もAIに相談してみました。自分の今考えている事業について。ただただ「どう思う」と聞いてみました。
AIは淡々と答えてくれました。
全然私のことを心配してくれません。私の体力がどれほどかも気にしません。私の能力がどれほどか、知ろうともしません。私が過去にどんな失敗をしたかも。私が過去に何を愚痴ったかも。
なーんにも知らずに、ただただ私と一緒に未来の事業を考えてくれました。そこに思いやりは全くなかったけれど、すごく嬉しかったんです。楽しかったんです!
人生には、自分を慮り、大切にしてくれる人が絶対に必要です。だけど、いつも必要ではないんだと思います。いつも最高ってわけでもない。たまにはその対極の人とお付き合いするのもいいですね。
というか、これまで夫にすべての役割をお願いしていたのだと気づきました。ごめんね。
あおやま みさき
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