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ドキッとさせられた本

こちらの本、自分的にドキッとした部分もありました。
読んだだけでは身につかないっていうので、自分のためにアウトプットを残します。

今や、企業は女性の力を必要としている

これは本当にそうなのかもしれません。
労働力としても、消費者としての目線としても、組織に多様性を持ち込むためにも、とにかく多くの観点から女性が求められているのは事実です。
多くの女性がこれまで家庭と仕事の両立のためにフレキシビリティと引き換えに正社員を辞して非正規雇用に甘んじてきたりしましたが、今のこの外部環境は、フレキシビリティを求めて勤務形態を交渉するには絶好の環境なのです。
昔なら耳を傾けてももらえなかった要求が、今なら議論のテーブルに上がる、そういうタイミングが来ています。

罪悪感を捨ててNOと言い、戦略的なYESで埋め合わせる

NOと言う大切さはこの本に限らずあちこちで聞かれるところですが、戦略的なYESで埋め合わせるというのは、忘れがちですが大切なことだと気付かされました。
できないと言い続けるばかりの人が、組織にとって本当に必要な人でいられるでしょうか。よっぽど有能な人ならまだしも、なかなか難しいですよね。
頼まれる前に何かを引き受けるといった戦略的なYESによって、仕事上の信頼や実績を積み上げていくことは、別の時にNOと言う力にもなるのです。

フレキシビリティにもフレキシビリティを

これは自分的に一番ドキッとしたところです。
フレキシビリティを活用して、何曜日は休むとか、勤務時間は何時までとするのはいいですが、これを絶対の聖域としてしまうのはまた違うのです。業務上必要であれば、休暇や就業時間を調整して責務を果たす。こういうスタンスも時には大切です。
主張し続けてようやく手にした権利だからこそ、絶対に失いたくない気持ちもわかりますが、そもそもフレキシビリティを要求する大前提は戦力となり成果を上げることであり、フレキシビリティは相互的関係であるべきなんです。これを忘れてはならないと気付かされました。

求めるだけのお荷物ではなく戦力であれ!

総じて考えさせられたのは、権利や免除だけを求めて主張するのではなく、会社とwin-winの関係を築くことの大切さです。
営利企業相手に、自分の諦めたくない大切なものや理想の働き方を実現するにあたって、お願いベースでは難しいでしょう。
自分の主張だけでなく、自分は組織に対して何ができるのかということをしっかりと持っていなければ、対等に対峙できません。
子育て支援制度充実や、女性管理職比率の引き上げなど、働く女性への追い風は間違いなく吹いています。
これに乗じて、フリーライダーとなることも、もしかしたらできてしまうのかもしれません。
今、フリーライダーで終わるのか、この追い風がやんで本当にフェアな労働環境が揃った時に戦える自分であるため準備するのか、ここは大きな分岐点になると信じています。

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