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胸にささりすぎた「LIGHTHOUSE」

8月末でパート仕事をやめて、家にいる生活を送っている。ずっと働いてきたのでなんだかよくわからない秋の始まりで、落ち着かないけどぼんやりしてしまっていた9月の頃、Netflixで「LIGHTHOUSE」の配信が始まった。

星野源さんとオードリー若林さん、すごくしっくりくる組み合わせだ。二人ともすごく好きだけど星野さんは特に好きで、曲も好きだし彼が書くエッセイも好きだし、映画も好き。実は星野さんじゃなくて「源ちゃん」て呼んじゃってるし、日本ガイシホールで「げんちゃーーん!!!」て叫んだことだってある。
若林さんは、昔エッセイを2冊ほど読んだことがあって、結構おもしろかった記憶があり、コテコテの芸人感がなくて好きだった。



畑は違えど二人のの雰囲気は何となく似ていて何だかおもしろそうだと思った。それとテレビではなくてNetflixのトーク番組というところにすごく惹かれた。何となく自由そうでめずらしさもあって、ひとりで食べる昼ご飯のお供に観始めた。

この「LIGHTHOUSE」は1か月に一度集まって「悩み」をテーマにしたトークをする、という企画で、6か月に渡って計6回収録されている。毎回2人は1行日記なるものを書いてきており、時々に感じた悩みやモヤモヤをメモしたものをお互い出しながら話を展開させていく。

トークをする場所もその都度変えられて、1回目は2人が下積み時代を過ごした阿佐ヶ谷・高円寺のカフェ。2回目は港区の豪華なホテルの一室。3回目は古民家のこたつの部屋。4回目はお客さんをいれてライブ会場、5回目はドライブの車中、ラストは灯台で、とその都度変えられている。

1話 阿佐ヶ谷高円寺

2人の会話は約1か月毎に行われているのだけれど、会わない1か月の間に何があっただとか最近の悩み事とか、そういう軽くて薄っぺらい…なんというか良い組み合わせの2人をしゃべらせてそこそこ面白い的な、そんなつまらないものじゃなくて、見ている側も十分巻き込んで、胸に響くような内容だった。

想像以上だった。良すぎた。


まず、話しながら2人がお互い影響を与え合っていく様がおもしろい。特に若林さんは自分の仕事に行き詰まりを感じている頃で、その状態から、話していく中で少しづつ脱していく様子だった。回を重ねる度に2人の会話も進化していく感じがあって、何だかいいものみせてもらった感がある。
そうは言っても決してシリアスで重いわけではなく、トークもおもしろいし観ていて楽しい。

そして何がそんなに響いたのか。
4回も観てしまったので何の言葉がささったのか書き出してみる。


”街のキラキラがつらい幼少時代”
”夜のテレビ番組ひとつで今日も生きられる”
”どっきり番組が嫌い”
”飽きたと言えない”
”ストレスの無いふりをしないと社会に受け入れてもらえない”
”言葉のコミュニケ―ションとか純粋な友達としてのコミュニケーションが苦手”
”必要とされていないと感じても楽しく生きられるひとになりたい”
”宇宙人感”

いや、いかん。
こうやって書くとこじらせた人のグチり大会みたいだ。いや、違う、そんなんじゃない。
私のこじらせた案件をたまたま同じように感じて取り上げてくれたのを勝手に感動しているわけで。勝手に共感しているだけで。

3話 古民家コタツの回



星野さんと若林さんがグチり合ってるわけでは決してなくて、1行日記の内容を掘り下げたり、街の人の悩みを取り上げたりして、ステレオタイプではない自分たちの生き方や考え方を話して、見せあっていく感じ。押しつけがましくないし作られた感もないしおもしろいし、癒される。泣けてくる。


こんなにそれぞれの分野でトップを走っている2人が感じている悩みが自分とほんのすこしつながっている気がして勇気がでる。その悩みのもとのモヤモヤに若いころからきちんと向き合ってきた人達なんだと思った。だからこうやって笑いにできるし人を癒しもする。

4話ライブの回


星野源っていう人はやっぱりすごい人で、感情とか思いを言葉にして伝えるのがすごく上手い。すごく的確に言語化してくれる気がする。あれだけの曲をたくさん作ってきた人だから、やっぱりすごいなあと思った、と同時にすごく感謝した。

自分の持っていたよくわからない感情が言語化されると自分が肯定された気になる。よくわからないままにしてあった靄が晴れる。自分だけじゃなかったと思える。

星野さん、いや源ちゃんは、こうやって寄り添う気持ちで音楽を作ってきたんだろうなと思った。自分の才能を人に届けるんじゃなくて、色々な感情をすくいあげて、見せて、決して置いてけぼりにしない優しさ。だからたくさんの人が源ちゃんの曲が好きなんだとあらためて思う。

若林さんのトークがとても上手なので、色々な話題が面白おかしくグッとひろがって「悩み」のテーマでも楽しんで見れちゃうっていうところもすごくいいし、どっきり番組が嫌いな若林さんが目指すお笑いは、たくさんの人に支持されるだろうなと思った。
めっきりテレビ観なくなってしまったけど、「あちこちオードリー」観てみようかな。

とてもとても面白かったし、良かったです。お昼ご飯のお供にするつもりが一気見してしまいました。そして今日は4回目を観終わってまだ観れるな、なんて思ってる。


この番組のプロデューサーの佐久間さんって、2021年にテレビ東京からフリーランスになった有名な人らしいですね。次回もまたあるのかな?
ぜひぜひ、また面白い番組お待ちしています。


#好きな番組 #Netflix#LIGHTHOUSE#星野源#オードリー若林

画像 https://nfreaks.jp よりお借りしました

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