友人がネコを16匹飼っていた話
こんにちは! 猿田信司です。
F君とは、小学生の頃からの同級生でしたが、
中学校を卒業した後、高校が違うこともあり、
疎遠になっていました。
ですが、同じ小学校なくらい、家も近いので、
高2の日曜日、たまたま買い物をしていた
町中で再会しました。
そのまま、F君の家に遊びに行くことになりました。
F君宅はネコまみれ
当時、F君は高校を辞めて働いていて、
F君の自宅から少し離れた家に住んでいました。
「?」私も疑問に思いました。
なぜ、家に住んでない? 近いのに。
その離れた家、と言っても大きな一部屋なのですが、
窓から部屋に入って、すぐわかりました。
部屋がめちゃめちゃ臭い!!
そのまま、靴を持って部屋に入ると、大量のネコ!!
聞くと、その時点で16匹いるそうです。
拾ってきたりで、いつの間にか、
こんなに増えてたそうです。
私も、ネコは大好きなのですが、
やはり16匹もいると、
ネコのトイレも清潔を保てず、
本当に鼻がまがるレベルの臭さでした。
また、置いてあったソファーも、
爪とぎにでも使われたのか、ズタボロ状態でした。
ネコを飼うために、F君は
自宅から離れた場所に住んでいたんです。
そして、ほとんどの成ネコは、家具の上に昇って、
私を見下ろすと、「フン!」とばかりに
近づこうともしませんでした(笑)
「ツンデレ」ではなく「ツンツン」です。
しかし、F君が、ご飯をあげようと、
猫缶をプシュッと開ける音で、
一斉に降りてきます。
あの一斉に動き出すネコは、
ちょっとトラウマレベルです。
ですが、ご飯を食べると、また家具の上に戻り、
私なんて全く眼中にないようでした。
私に近づいてくれたのは、
2匹だけいた子ネコだけでした。
じゃれる子ネコ
2匹の子ネコは、
私に近づいてきてじゃれてきました。
初めて見る人間に、興味を持ったようです。
猫パンチをしきりにしてきます。
ですが、その猫パンチも爪を立てているので、
ちょっと痛い(汗)
見た目は、かわいいのですが、結構攻撃的です(笑)
私に飽きたのか、次第に子ネコ同士でじゃれるようになり、
ついに、持ち込んだ私の靴の中で寝てしまいました。
「時々寝てるままウンコする」と言われ、
靴がウンコまみれになるのは困るので、
そっと子ネコを靴から出しました。
その後、F君とファミコンをしていたのですが、
2匹の子ネコだけは、私のそばを離れませんでした。
ボロボロのソファーに座って、
足を組んでゲームをしていたのですが、
私自身、無意識に、組んで上げていた
右足の親指を曲げたり伸ばしたり動かしてたんです。
私も気づいたんですが、その右足の親指を、
子ネコがずっと見ていました。
気づいてはいましたが、
そのままゲームをしていたんです。
「痛っ!!!!」
突然、右足の親指に痛みが走りました。
子ネコが、猫じゃらしみたいに動いていた
右足の親指に、じゃれてきたんです。
それも、爪を立てて(笑)
そんな大けがではなかったですが、
ちょっとだけ爪が刺さったらしく、
親指の腹から、血が出ていました。
子ネコなのに、強い(笑)
そして、不思議なことにその頃には、
最初あんなに臭いと思っていたのに、
あまり臭さを感じなくなっていました。
人間って臭いにも慣れるものなんですね。
その後も
その後も、F君の家に遊びに行っていましたが、
ネコは減ったり増えたりしていました。
どちらかというと、減少傾向でした。
F君は完全に自由に飼っていたので、
外に出ていったまま、帰ってこなかったり、
死んでしまったネコもいたそうです。
F君とは、就職した後も、実家に戻ったときに会っていて、
ずっとネコを飼っていましたが、
最終的には2匹だけを飼うようになりました。
相変わらず、ソファーはズタボロになってるし、
カーテンもズタズタになっていましたけどね。
爪とぎを買ってきても、全く見向きせず、
ソファーやカーテンを使うそうで、
あきらめたそうです。
私はネコ好きですが、自分で飼おうと思わなかったのは、
このF君の家での経験が大きかったと思います。
ネコも生き物で、かわいいだけじゃない。
ウンコも臭いし、攻撃されるし、
部屋のものもズタズタにされるし
きちんと飼うのもすごく大変。
自分には、とてもできない、と思ったんです。
私は、遠くからノラ猫を眺めるくらいが、
関の山のようです(笑)
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。