死んでしまった父がパーキンソン病になった時の話
こんにちは! 猿田信司です。
母が認知症になりましたが、
ヘルパーさんに料理や買い物、掃除を
してもらえることになり、
何とか両親だけで生活できるようになりました。
これで一安心!と思ったのも、
つかの間のことでした。
以前から、月に一度は実家に行っていましたが、
やはり両親の生活が心配なので、
私も、まめに顔を出すようになりました。
突然の父親のケガ
ヘルパーさんに来てもらうようになって、
すぐのことでした。
実家に戻ると、父が
頭に包帯を巻いてるんです。
「えっ、何事?」
「何が起こってる?」
もしかして、認知症になった母が、
暴力をふるってるのかと、
思ってしまった私は、ケガについて
父に話を聞いてみました。
父は、あまり口数が多い方ではなく、
普段からあまり話さないタイプなのですが、
さすがに話してくれました。
すると、「トイレに行くときに倒れて、
ガラスの引き戸に、頭がぶつかって割れて、
ケガをした」と言ってくれました。
これは、老化現象で、足がおとろえて、
歩けなくなっているのかな?と思いましたが、
自力で病院に行けているみたいなので、
まぁ大丈夫なのかな、と軽く考えていました。
父と病院へ
しかし、それから、実家に帰るたびに、
父のケガが、どんどんひどくなっていって、
頭だけじゃなく、いろんなところを
ケガするようになりました。
いつも、包帯まみれなので、
心配になった私は、父を病院で
診てもらわないといけないな、
と強く思いました。
実家の近くにあった、なんでも診てくれるような、
私が子供のころからある小さな病院に、
ケガで父が行っていたようなので、
会社を休んで、私もついていきました。
多分、私も診てもらったことがあるだろう、
おじいさん先生に、話を聞いてみると、
父がパーキンソン病であることがわかりました。
先生は、父にも話していたようですが、
父がパーキンソン病自体を理解していなかったようで、
私には話してくれませんでした。
パーキンソン病
パーキンソン病は脳の病気で、手の震え、
表情が無くなる、バランスがとれなくなって倒れる、
といった症状があって、父の場合は、
バランスがとれなくなるのが強く出ているようでした。
特に、後ろに倒れそうになった時が一番ひどく、
バランスがとれないので、
そのままバターンと後ろに倒れてしまう。
それで、ガラスの戸なんかにぶち当たって、
頭をケガしていたそうです。
薬もいろいろ出してもらっていたようなんですが、
父の場合、あまり効いていないようで、
どうしようもない、という話をされました。
私自身、パーキンソン病の知識が、
全然無かったのですが、
先生から聞いただけでも、
恐ろしくなりました。
実家をバリアフリー化
とりあえず、できそうなことを、
先生に聞いてみると、
手すりの設置、段差をなくすバリアフリー化、
などを教えてもらいました。
手すりがあれば、倒れそうになっても掴めるし、
小さな段差も、つまづくことがあって危ないそうです。
本当は、車いすがいいようなんですが、
さすがに実家が狭くて使えないので、
とりあえず、手すりや、
バリアフリー化をなんとかしないと。
私が、自力でやろうかな、とも思ったんですが、
ちょっと自信がなかったので、
どうしようかな、と思いました。
こういう時、ヘルパーさんが来てくれていたので、
ケアマネージャーさんと話ができたのは、
すごくありがたかったです。
ケアマネージャーさんに、
父のパーキンソン病のことを話した時、
介護保険を使えば、限度額はありますが、
安く手すりやバリアフリー化が
できることを教えてもらいました。
父もパーキンソン病で、介護認定を受け、
その後、手すりやバリアフリー化するところを、
相談しつつ、家を改善してもらいました。
トイレまでの廊下に、手すりを付けたり、
途中の細かい段差も、できるだけなくしました。
介護保険で、トイレも、シャワートイレにしました。
老人ホームにも入れない
これで、一安心かと思いましたが、
父がパーキンソン病、母が認知症なのに、
ヘルパーさんに来てもらってるとは言え、
二人だけで生活できるんだろうか?と思いました。
ケアマネージャーさんにも、
どこか二人で入れる施設、老人ホームのようなもの
を探してもらうことにしました。
私自身も、いろいろ調べて、近くの施設を探しましたが、
どこも高額で、さらに希望者が多すぎて順番待ちの状態で、
どこにも入れそうなところはありませんでした。
仕方なく、両親二人で、しばらくは
生活してもらうしかありませんでした。
しかし、この後、もう二人では暮らせない、
ということがわかる、
決定的な事件が起こりました。
ですが、今回は、ここまでにします。
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。
私のつたない人生・文章でも、面白いと思っていただけたらサポートしてくださるとうれしいです(^^)