見出し画像

死んでしまった母が認知症になった時の話

こんにちは! 猿田信司です。


私の母親は、死ぬ5年ほど前から、認知症になりました。

俗にいう、ボケ老人ですね。

認知症になったことがわかった
きっかけは、父親からの電話でした。

普段、電話なんてしてこない父が、
電話をしてきて、「とにかく来てくれ」
と頼んできました。

すごく焦っているようだったので、
その週の週末、土曜日に
実家へ行くことになりました。

物取られ妄想

昼くらいに自宅を出て、
高速道路をかっ飛ばし、
一時間ほどで、実家につきました。

ですが、どうも両親の様子がおかしい?


とりあえず、母親と二人になり、
話を聞いてみました。

すると、開口一番、母がこう言いました。

「お父さんがお金取った」

「へ?」

さっぱり意味がわかりません。


詳しく話を聞いてみると、
タンスに入れておいた小銭を、
父が取ったと言い張るんです。

それに、どうも、
話していても要領をえません。

何を言っているか、
よくわからないんです。


二人暮らしなんだから、財布も一緒、
父がお金をとる理由なんてないんです。

私も、うすうす気づきました。

「あ、おふくろボケたのかも」

認知症の初期に、「お金が取られた」
と言うのは、私も聞いたことありましたから。

「物取られ妄想」というやつです。


しかし、正直なところ、
「どうしたらいいんだろ?」
と悩んでしまいました。

認知症といっても、
どう対応したらいいのか、
さっぱりわかりません。


とりあえず、母と話して、
「親父はそんなことしないよ」と説得しましたが、
全然納得してくれません。

ですが、私が話すと、
少しは話を聞いてくれたので、
夕方まで話して、その日は
母をなんとか落ち着かせることができました。

痴呆症について調べた

私はいったん自宅に戻り、
パソコンで認知症について調べました。

調べまくりました。


いろいろ調べてみると、
「もの忘れ外来」という
認知症専用外来がある
病院もあることがわかりました。

少子高齢化で、認知症のための病院も
たくさんあることもわかりました。


「これは、急いで、母を病院に
連れて行かないといけない」


実家から近くの病院を探して、
月曜日は会社を休むことにして、
母を、もの忘れ外来に
連れていくことにしました。

父に電話し、「月曜日におふくろを
病院につれていこう」と話し、
保険証などを準備してもらいました。

アルツハイマー型認知症の初期段階との診断

両親のことが少し心配だったので、
月曜日の朝早く、6時ころから、
自宅を出て、実家に向かいました。

一応、実家から病院に電話し、
予約なしでいいことも
確認しました。


その後、両親を私の車に乗せ、
車で30分ほどの
もの忘れ外来がある病院へ
連れて行きました。

母は全く理解していないようでしたが、
その病院で、いろいろ検査をしてもらい、
頭のCTスキャンも撮ってもらいました。


私も同席し、先生に話を聞いたところ、
「アルツハイマー型認知症」の初期段階
であることが、告げられました。

「アルツハイマー型認知症」は、
加齢により、脳に異常なたんぱく質がたまり、
脳が委縮していく病気です。

CTスキャンでも、
脳の萎縮が見られたようです。

認知症は、もう治ることはなく、
ゆるやかに病状が進行していき、
全てを忘れてしまう。

ショックでした

正直言うと、私は、
ものすごいショックを受けました。

なんとなく気づいてはいましたが、
こうやってはっきり先生から言われると、
やはりショックです。

もう、昔の母親は戻ってこない。


薬は出されましたが、治す薬ではなく、
進行を遅らせるだけとのことでした。

しかし、私が落ち込んでいても
しょうがありません。

私がしっかりしないといけない。

両親を連れ、自宅に帰り、
父に薬を忘れず飲ませるよう、
お願いしました。


しかし、私も、この後
何が起こるのかは
わかりませんでした。

そして、とんでもないことになるのですが、
それは、またの機会に書かせていただきます。


最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

私のつたない人生・文章でも、面白いと思っていただけたらサポートしてくださるとうれしいです(^^)