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両親が死んでから実家の荷物を処分した私

こんにちは! 猿田信司です。

両親が死んで、半年ほど経ったときのことです。


両親は特別養護老人ホームに入っていたので、
死ぬ何年も前から、実家には
誰も住んでいない状態で、
ずっと放置していました。

私自身も、何年も行っていませんでした。

両親のために買った家だったので、
両親がいなければ、行く必要が無かったんです。


ですが、両親がいなくなって、
大量の荷物だけが実家に残っていました。

両親がバタバタ死んだ衝撃で、
ずっと動けなかったんですが、
「このまま荷物を残しておくのは
 両親のためにも良くないんじゃないか?」

そう思った私は、実家にある荷物を
すべて処分することにしました。

久しぶりの実家

まずは、現状確認です。

数年ぶりに実家に行きました。

誰も住んでいない家の中は、
ほこりまみれでした。


父が乗っていた軽自動車。

母が私が子供のころから使っていた鏡台。

両親が使っていた食器。

二人がご飯を食べていたテーブル。

両親が住んでいたころ、
そのままの状態でした。


とてもじゃないけど、自分一人で、
すべて捨てられる量では無いくらいの
荷物が残っていました。

両親が何十年も住んでいたのですから、
それも当たり前ですね。


まずは自力で、自分でも持ち運べる、
布団や毛布を、持ち込みできるごみ処理施設に、
自分の車に載せて、捨てたりしました。

しかし、自分一人では捨てきれないと思った私は、
廃品回収業者に来てもらうことを考えました。

インターネットで調べて、実家近くの業者を探しました。

私が休みの土曜日に、実家に来てもらい、
見積もりしてもらいました。


私自身、どうしようかと思っていた、
父の軽自動車も、無料で
引き取ってくれることになりました。

ただし、車は廃車手続きが必要なので、
廃車手続きはしてくれ、と言われました。

金額は15万円くらいでした。

私はすぐさまお願いしました。

日程は、来週の土曜日にしました。

前日から

私は、廃品回収業者が来る前日から、
会社を休み、実家の荷物整理を始めました。

まずは、父の軽自動車の廃車手続きです。

手続きの仕方は、廃品回収業者の方から
教えてもらっていました。

車からナンバープレートを外し、
書類とともにナンバープレートを返納するだけでした。

特に難しいこともなく、簡単でした。


それから、実家に戻り、業者の方が
荷物を持っていきやすいように、
押し入れや戸棚にあるものを出して
分別していきました。

荷物を整理していると、
父の自動車保険関連の書類が出てきました。

どうやら、事故を起こしていたみたいでした。

知らなかった・・・

父が車に乗らなくなったのはコレかぁ・・


父はもともと、ドラックの運転手をしていたので、
運転には自信があったはずなんですが、
それでも事故を起こすくらい
おとろえてしまっていたんだな、と思いました。

大量の食器

実家の荷物を整理していくうちに、
驚いたことがあります。

押し入れの中から、使ってもいない、
大量の食器が出てきたんです。

おそらく、結婚式とかの引き出物なんだろう
と思うんですが、なんというか使うこともないだろう
おしゃれな食器が、箱に入ったまま大量にありました。

これが、また、めちゃめちゃ重い・・・


この大量の食器を、箱から出し、分別していくのに、
ものすごく時間がかかりました。

なんで、こんな使いもしない食器を、
大量に残してあったのかは、
私にもよくわかりません。

両親がもったいないと思って、
使いもしないのにとっていたんでしょうね。


食器の分別は、全然終わりませんでした。

そうこうするうちに、夜になり、
その日の作業は終えることにしました。

布団もないし、さすがに薄汚れた実家には
泊まりたくなかったので、その日は
近くのビジネスホテルに泊まりました。

廃品回収業者の引き取り当日

翌日の土曜日は、廃品回収業者が
荷物を引き取りに来る日です。

朝8時スタートだったので、7時ころには実家に着き、
昨日残っていた、大量の食器の分別を再開しました。

そうこうするうちに、8時になり、
廃品回収業者の方たちが来て、
荷物を引き取りが始まりました。


初めて知ったのですが、廃品回収業者の方は、
たくさん荷物を載せるために、
家具といったものは、
バラバラに壊していくんです。

私は邪魔にならないよう、部屋の片隅で、
食器の分別をしていました。

どんどん、家具や電化製品、
食器や衣類が運び出されて、
お昼前には、すべての荷物がなくなりました。

何もない、ガランとした実家。


あれからもう何年も経ちますが、
このときから実家には行っていません。

とても一人ではできませんでした

とても、私一人では、処理できない
くらいの荷物の量でした。

人が何十年も住んでいると、
荷物の量もものすごいです。


これから、私のように、両親が死んで、
実家を片付ける方が増えてくると思います。

お金がもったいないと言って、
自分一人で捨てようとすると、
ものすごい時間がかかると思います。

私は、布団を捨てただけで、
しんどくてギブアップしました。

お金を払ってでも、廃品回収業者に
お願いすることをおすすめします。


最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

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