わむ

ただの地方大学院生.

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最近の記事

映画の女の子の話

束の間の夏休み。 予定がない日は家でAmazonプライムを漁り、映画を観た。 その中の一つが「勝手にふるえてろ」だ。 「劇場」を機にわたしは松岡茉優さんの演技が大好きになった。彼女が主演の映画なら、きっと間違いない。そして間違いなかった。 すんなりと主人公であるヨシカに惹かれていった。 劇場の時もそうだったが、松岡茉優さんが演じるどこか危うい女の子にどうしても惹かれてしまうのだ。 沙希もヨシカも、この2時間では語りきれない想いがあるだろう。どんなことを想ってそんな

    • "優しさ"は大きな武器になる話

      「優しい」 それは柔らかな印象を与えるが,ときには防御力も攻撃力にも優れる武器になる. わたしがそれに気がついたのは小学生の頃だ. 小学生の頃,いじめっ子で評判のAちゃんという女の子がいた.自分よりも弱そうな,それこそ「優しい」おだやかな子は大体彼女のターゲットにされていた. Aちゃんと同じクラスになって,大人しいわたしはそのターゲットになった. 水泳の授業が終わり教室へ戻ると,わたしの机に置いていたはずの着替えが一式無いのだ. わたしは友達に「わたしの着替えない

      • 本番に強いらしいわたしの話

        周りから「本番に強いよね」と言われることがしばしばある. たしかに緊張が伴う場面でも,自分で想像しているほどあがることはなくわりとすんなりその時間を過ごせる気はする. ただ,わたしの場合「緊張しないタイプ」というわけではない.それはもう緊張する. それなのに「本番に強い」と評価してもらえるのはなぜなのだろう…と思い,自分なりに自分のことを振り返りながら考えてみた. まず1つに,幼い頃から緊張する場面を経験したことがあるのが大きいと思った. わたしは幼稚園の頃から小学

        • 読書の話

          わたしは活字が苦手だ. 小中学生の頃は"朝読書"なる習慣があり,毎朝30分程度本を読まされていた.「読まされていた」と言ってしまうほどには自ら積極的に本を嗜むことは昔からしてこなかった.朝読書という文化がなくなった高校時代は本を借りるために図書室を利用したことは一度もなかった. わたしの友人に読書が趣味の子がいる.彼女は大学時代の4年間,テレビのない生活を送りその代わりにたくさんの本を読んだという. 本を読むことが好きな彼女は言葉の選び方がきれいだ.そもそも優しい性格を

        映画の女の子の話

          ひとり映画の話

          わたしは一人で映画を観るのが好きだ. 家から歩いて10分程度のところに映画館があって,一時期は毎週水曜日レディースデイでチケットが安い日に,目的の作品が無くても映画館に足を運んでいた. 今日久しぶりに映画を観た.と言っても映画館ではなくAmazonプライムでだが.外は雨だし特にやることもないし,家で映画を観ようと思った. "劇場"を観た. 単調に進む物語.わざとらしく心を揺さぶるようなシーンも無い. それなのに映画が終わる頃には顔がぐしゃぐしゃになるまで泣いていた.

          ひとり映画の話

          親友の話

          わたしには命をかけれるほど大切な親友がいる. 彼女と出会ったのは小学一年生の頃.同じクラスになったことがきっかけで仲良くなった.毎日一緒に過ごしていたせいかもともと似ていたのか,クラスメイトや親からそっくりだと言われたこともあった. 彼女と学校が同じだったのは中学まで.高校は違ったが同じバスを利用していたし,家も近所だったので会う機会はいくらでもあった.小中学生の時ほど遊ぶ時間はなかったものの,わたしたちの仲は薄れることがなかった. 大学生になってわたしは地元に残ったが

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          ライブハウスの話

          狭い空間に同じ目的を持った人たちが集まる.隣を見れば知らない顔.それなのに気がつけば水を回し飲みする仲になっている.ただ同じ音楽が好きだと言う共通点だけで集まった人たちと,その日限りの楽しさを共有する.ライブハウスという非日常的環境はわたしにとって不可欠だ. 未だ終息していないウイルスを拡散させる場として真っ先に挙げられたのがこのライブハウスという小さな箱だ. 音楽がなくても生きていけた人たちがSNSにライブハウスの悪口...というかライブハウスなんて無くなればいいなどと

          ライブハウスの話

          バンドに憧れ続けるわたしの話

          中学一年生の冬休み,貰ったお年玉と引き換えにフェルナンデスのストラトキャスターを買った.アンプやお手入れセットなどもろもろ付いて2万円くらいの初めてに相応しいギターを買った. 中学生のわたしは"バンド"は男の人がやる音楽だという先入観があった.当時わたしが知っていたバンドのほとんどは男性で構成されていたからだ. そんな時に出会ったのがSCANDALである. 制服を着て長い髪を振り乱しながら楽器を演奏している彼女たちを見てそれはもう衝撃を受けたのを覚えている.かっこいい!

          バンドに憧れ続けるわたしの話

          悪口の話

          わたしはあまり人の悪口を言わない. それ故に優しい人だと印象を与えることが多いのだが,イメージされているほど自分が優しいのかと言われると分からない. わたしでも悪口は言うしなんならそのボキャブラリーは何処にしまってたのか?と我ながら思うくらいには巧みな言葉で貶すこともできる. ただそれは自分が直接接したことのない人に対してだけである. 仲の良い友人たちには共通の知り合いを悪く言うような人はいない.自分が不愉快に感じる人とは仲良くしないので当然ではあるが.それでも会社の

          悪口の話

          黒髪と若白髪の話

          わたしは幼稚園の頃から若白髪に悩んでいた. 悪気なく指摘してくる人,悪意を持っていじってくる人,どちらもすごく嫌だった.特に小学生の頃に若白髪へのコンプレックスが強くなり,祖父から白髪染めを分けてもらって白髪を隠したり,海藻成分たっぷりの真っ黒なトリートメントを毎日使ったりした. 今でも白髪はありコンプレックスだが,あまり神経質に悩むのも髪にストレスではないかと考えるようになり当時ほどは気にしないようにしている. それならばなぜ突然若白髪の話をするのか.今日ふとお風呂に

          黒髪と若白髪の話

          オンライン飲み会の話

          外出自粛がもとめられ友人との会食ができない日々が続いているが,その代わりにオンライン飲み会なるものが流行っている. わたしも高校時代の友人に誘われたので流行りに乗ってみた. これがまあ楽しい!!自分でお酒やらおつまみやらお菓子を用意し各々好き放題しながら飲み会を行える.自分含め3人でやったのだが,友人Aは手作りしたケーキをもくもくと食べ,友人Bは最近買ったお気に入りのコスメを紹介し始め,わたしは手元にあったギターを唐突に弾き始める…そんなカオスが許されるのがオンライン飲み

          オンライン飲み会の話

          セーラームーンとアイドルの話

          わたしが初めて抱いた夢はセーラージュピターになることだった.美少女戦士セーラームーンはわたしにとって憧れそのものだった.どの戦士も可愛く個性があって強くて...ジュピターよりの箱推しとでも言えば良いだうか. 美少女戦士セーラームーンが多くの女の子たちを虜にしたのはやはり"キャラクターの個性"が大きいと思うのだ.幼稚園児だったわたしはセーラームーンごっこはよくしたものだ.不思議なことに全員が主人公であるセーラームーンをやりたいとはならず,幼いながらわたしにも友達にも"推し"が

          セーラームーンとアイドルの話

          ニガミ17才のライブの話・追記

          前回のノートでニガミ17才のライブが音楽そのものの楽しさを教えてくれるということを語ったもの,具体的なことは何も書いていなかった. 是非足を運んで自ら体験して欲しいので,あまりネタバレはせずに話したい.とは思うがある程度ネタバレするかもしれないのでそこは承知した上で読み進めてもらいたい. まず登場からすごい.語彙の乏しいわたしにはすごいとしか言えない. お決まりのチクチクした軽快なリズムと共に現れるメンバー.お立ち台にのぼるメンバー.この始まり方どうやって考えたんだろう

          ニガミ17才のライブの話・追記

          ニガミ17才のライブの話

          多くのライブが延期や中止になっている.仕方ない.ただ,わたしにとってライブは不要不急ではないと言いたいほど必要なものである.音楽を生で楽しむことで日頃発散できないあれこれを開放している,これは中学生の頃からそう. わたしが最後に行ったライブがニガミ17才のライブである. 2月末,予定通りにライブを行うことは彼らにとって苦渋の決断であっただろう.キャンセルに伴う払戻も対応し,それでもライブを開催してくれたことに感謝している.わたしはこの日があったから卒論を頑張れたのである.

          ニガミ17才のライブの話