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黒髪と若白髪の話


わたしは幼稚園の頃から若白髪に悩んでいた.

悪気なく指摘してくる人,悪意を持っていじってくる人,どちらもすごく嫌だった.特に小学生の頃に若白髪へのコンプレックスが強くなり,祖父から白髪染めを分けてもらって白髪を隠したり,海藻成分たっぷりの真っ黒なトリートメントを毎日使ったりした.

今でも白髪はありコンプレックスだが,あまり神経質に悩むのも髪にストレスではないかと考えるようになり当時ほどは気にしないようにしている.

それならばなぜ突然若白髪の話をするのか.今日ふとお風呂に入りながら自分の髪のことを分析してみた.そこで若白髪があることに対して自分としては腑に落ちる理由が見つかったのだ.

よく若白髪はストレスが原因だと言われる.しかし幼い頃から生えていたわたしにはその理由があまり納得いかなかった.確かにわたしは少し繊細なところがあるかもしれない.それでも周りの環境には恵まれていたし,自分としてはそこまでストレスを感じているという自覚がなかったからだ.

わたしは白髪が目立ちやすい真っ黒な髪をしている.黒髪の持ち主の中でも太陽の光に当たると茶色っぽく見える人が多いと思うのだが,わたしは茶色っぽさがほとんどない.墨をかぶったような髪をしていると言われるほど黒い.パーソナルカラー診断をしてもらった際に冬だという結果をもらったのでやはりわたしの髪はやたらに黒いのだ.しかも髪が妙に太い.ついでに毛量も非常に多い.

これこそがまさに若白髪の原因ではないだろうか.

人よりも一本一本の髪に黒い色素を与えているが故に,色素をすべての髪に与えきれず白くなる犠牲髪が出てくるのではなかろうか.そりゃあこんな真っ黒な髪でしかも量が多いのだから,色素をすべての髪に十分与えるなんて難しいだろう.

この考えが妙に自分的に納得できたのだがいかがだろうか.高校時代は物理選択だったのでこういった生物の科学的なことはわたしには全く分からないのだが…

わたしと同じく若白髪に悩まされている人の中に同じように真っ黒い髪の持ち主はきっと沢山いるのではないだろうか.


最近では頭のてっぺん辺りに新しい若白髪が生えてきた.流石に鏡を見るたびに目につくので気になってしまう.真っ黒髪は活かしたいので白髪だけ色がつくようなカラートリートメントをしようかなぁと考えている.青でもピンクでも紫でも色素のない彼らは自在に変われるのだ.



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