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ベルサイユの薔薇 フェルゼン編

宝塚で、はじめてのベルサイユの薔薇を生観劇しました。
よかったです。なぜこんなに世間がワーワー言うのかがわかしました。

私はベルバラ漫画の大ファン。
けど、フェルゼンってただの間男、、、なぜあえてコイツに照準をあてるのか?
って思ってそこまで期待はしてなかったのですが。
そこはさすがベルバラを知り尽くした宝塚演出です。
フランスという異国で巡り合った外国人(スウェーデン人と元オーストリア人)同士の純愛。フェルゼンは自分の命をかけて愛する人を救うために危険なフランスへと向かいます。しかも、堂々とスウェーデン国王に願い出て。スウェーデン国王もその心意気をかって寛大にも出発を許します。
オーストリアの期待を背負ったマリーアントワネットはフランス王家のため、こどものため、国王である夫のため、逃げずに王妃として立派に死ぬ決意をします。
フランス王家の最後の国王は、妻の寂しさを理解して間男フェルゼンの存在を許した。寛容で慈悲深く、真の王の気品を備えている。最後も、国の発展を願い自分の運命を受け入れた。

いいとこだけをクローズアップして三つの国の面目が同時に立つような、素晴らしい描かれ方。これはやはり池田理代子先生の作品力のおかげでしょう。

一幕が下りた時には純愛に生きるまっすぐなフェルゼンさまのファンになっていました。かっこいいし!間男だけど許せるぅ、、

マリーアントワネット役の方は、あの京劇のようなたかーーーい裏声のセリフ回しにちょっとひきましたが、歌もうまいし美しいし、最後の絞首台の階段を昇る後ろ姿には圧倒されるような気高さがありました。マリーアントワネットはわがままでバカな女だったけど、やはりこの人は私とは違う、本物の王妃なんだと思わせる圧倒的なオーラでした。

オスカルさま!なんかこの方も発声がやたらと裏声で胸式呼吸っていうか聞きづらい。写真みたらめっちゃ美形なのになんか勿体無い。舞台監督の趣味なんでしょうか?オスカルとアンドレのシーンの、「私を抱け!」には流石に聴衆もドン引きやったと思いますし、、、ま、ここはフェルゼンさまを引き立てるために仕方ないのかな。次はオスカルさま役の方がトップになられるとのこと。ポテンシャル高いと思うので楽しみです。

最初から最後まで心を揺すぶられる素晴らしい舞台でした!!!
さすが宝塚のベルバラ。ほんとよかった。

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