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日本国が「目指したもの」9~地球環境と『エネルギー安全保障』のこれから~(完結編)ー日本人のための『和の国・日本国』講座85ー

こんばんは。高杉です。

日本人に「和の心」を取り戻すというスローガンのもと
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。


さて、

これまで


地球環境と『エネルギー安全保障』のこれから


のテーマでお話をさせていただいています。

前編・中編・後編の続きからお話をさせていただきますので、
ぜひ、ご覧になってから、見てくださいね!


今回は、いよいよ完結編。
これまでのお話をまとめ、
日本国が目指すべき「和の国のかたち」を考えていきましょう。








1)我が国のエネルギー自給率の現状




わが国のエネルギー自給率は、
先進国の中でも異様に低く、
2021年で、12.1%とひとたび輸入が止まった場合、
たちまち国民生活も日本経済も止まってしまいます。

日本人古来の自然観では、
大自然は物質、エネルギー、生命の循環からなっており、
人間はその循環の一部をいただくことで生かされています。

そのため、
私たちが使わせていただくエネルギーも循環性を持たなければなりません。

そう考えると、
「火力」は、石油・石炭・天然ガスを掘り出して消費する
一方向の利用で再生可能ではなく、
いつかは資源を使いつくしてしまうかもしれません。

「原子力」は、核廃棄物が生み出され、原子炉の寿命が来ると、
放射能汚染された使用済みの巨大施設が残ってしまいます。

「再生可能エネルギー」として、太陽光や風力が注目されていますが、
我が国の地形や気候との適応性を考えなければなりません。

例えば、

「風力」は、強い風が一年中吹き、浅瀬の多い場所であれば適しています。

「太陽光」は、広大な面積と安定した日商が必要なのです。

わが国では、風力発電の巨大なプロペラも、薄っぺらい太陽電池パネルも、
台風や地震、津波にはひとたまりもありません。

何より、これらは、日本列島の森と海の景観を台無しにしてしまいます。



2)我が国で注目されている「再生可能エネルギー」とは?



日本列島は、周囲を海に囲まれた山国で、
海からたっぷり水分を含んだ風が山にぶつかって、大量の雨を降らせます。
雨は急峻な山肌を流れ落ちて、川となって海に注ぎます。

その水の力をエネルギーとする「水力発電」も、
再生可能エネルギーとして注目されています。




「水力発電」は、災害に強く、半永久的に使うことができます。
阪神大震災に際しても、神戸の布引(ぬのひき)五本松ダムは、
建設から95年が経っていましたが、ダム全体はビクともしませんでした。

明治以降、各地で大きな地震が起こっていますが、
全国の何千というダム本体が壊れた例は一つもありません。




さらに、
小規模の「水力発電」として、幅一メートル程度の渓流や農業水路で、
水流を受けて発電機を回す『マイクロ水力発電』の技術も発達しています。

家庭用冷蔵庫の四分の一ほどの大きさの設備を渓流に設置するだけで、
民家一軒程度の電力が得られます。

こうした抽象マイクロ水力発電は、
我が国の自然に合致した『小規模分散型の循環型エネルギー』です。

近代物質文明の産物である大規模な送電電線網も不要になります。

離島や山奥などは送電線を張るのも大変なので、
このような分散型電源が適しています。




水のエネルギーは、海にもあります。
潮の満ち引きや、黒潮などの海流エネルギーで
海中にプロペラを回す「潮流発電」「海流発電」というものもあります。

発電機を海中に設置するので、
台風にも強く、景観を損なうことなく、
太陽光や風力よりも安定した電力を得ることができます。

すでに、各地で実証実験が進められていますが、
海に囲まれた日本列島に適した分散型再生可能エネルギー源です。


3)日本国が目指したもの~「鉄と石油」の文明から「木と水の文明」へ~





近代物質文明は、「鉄と石油」の文明でした。

鉄鉱石や石油を地中から掘り出し、
世界中で高層ビルや自動車や家電製品をつくり、
どこでも快適な都市生活を送れるようにしてきました。

その最先進国である我が国は、
鉄鋼用の鉄鉱石を、エネルギー源、特に石油を多く輸入しています。

グローバル化と都市化は、
「鉄と石油」という地下資源によって実現したのです。

かつての日本文明では、家屋や道具の原材料は、木材でした。
エネルギー薪や木炭など、山林から得ていました。

近代物質文明によって、
原材料もエネルギーも輸入品に代替されてしまったために、

経済の中心は臨海都市部に移り、
経済的役割を失った山村が過疎化してしまったのです。

しかし、
ようやく「鉄と石油」を卒業するための次世代技術が生まれてきました。

こうした技術革新によって、海外から輸入される石油や鉄鉱石を、
山と海の自前の資源エネルギーで代替し、
楊損や漁村をその供給基地として、
再び我が国の経済構造の中心を引き戻すことも可能です。

人口も都市部から山や海の近くに逆流し、
現在の行き過ぎた都市の過密化を是正することができます。

森林大国・海洋大国日本は、
本来の自然の恵みを活用した
「木と水の新日本文明」を築くことができるのです。



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自分や自分の家族の幸せだけを願っていた僕が、この日本国に生まれ、日本人として生きることができ、本当に幸せだな。誇りに思うことができるようになりました。


だから、あなたにも知ってほしいのです。


私たちが生まれた日本国が本当に目指していたものを。日本国が本当に素敵な国だということを。


そして、今日まで、私たちが豊かな暮らしを営むことができるこのすてきな国が続いているのは、日本国を、私たちを命がけで守ってくださった先人たちのおかげであるということを。


先人たちが大切にしてきた精神性。

僕たちの心の中に眠っている精神性。

『和の精神』を呼び覚まし、再び日本を皆がよろこびあふれる豊かな国にしたい。

自分を、自分の国を堂々と語り、誇りに思ってほしい。

子どもたちが希望を感じ、いきいきと輝くことができる国にしたい。


それが今、我が国に生きる僕たち大人の役割だと思うのです。


一緒に、日本を学びませんか?


最後まで、お読みいただきありがとうございました。






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